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 34年前の夏、1985年7月3日。
 世界中を熱狂させたあるシリーズの第一作目が全米公開されました。

 それが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
 その後待ち焦がれた続編が1989年に、同時進行で撮影されたという続々編も間髪入れず1990年に公開されて、「バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジー」と謳われる三部作が完結しました。

 1985年、高校生のマーティ、近所に住む科学者のドクが愛車デロリアンを改造して開発したタイムマシンの実験を手伝うが、誤作動で1955年の世界にタイムスリップ。タイムマシンは燃料切れで動かなくなってしまう。困ったマーティは1955年のドクを探し出し、事情を説明して未来に戻る手助けをしてもらうことになるが、その過程で若き日の両親の出会いを邪魔してしまう。このままでは自分が生まれないことになってしまうため、マーティは未来に戻る前になんとか両親の仲を取り持とうと奮闘するが...。(映画.comより)
 
 手に汗握るとは、まさにこのシリーズのためにある形容といってもいいでしょう。
 20世紀最高の冒険活劇の「始まり」となる本作をどうぞご堪能あれ。
 いつものように夜7時からゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを来週末6月29日に開催いたします!
 
 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれても、お客様次第でOK
 いつものように、アマデュオスの二人が客席のまん真ん中に腰掛け演奏いたします。
 マイクを介さずすぐ傍らで鳴り響くギターの生音のすばらしさをご堪能ください。
 
 元々ノンチャージの当店ですが、ライブの夜も席料はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計の際チャリ~ンと入れていただければ幸いです。
 
 6月は旧暦で風待月なる素敵な異名をもっております。
 梅雨の晴れ間のさわやかな風とともに、荻窪のちいさなカフェで、ボサノバ・ギターの調べをごゆるりとお楽しみください。


 【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる

 【お問合せ・ご予約】050・5438・2276(カフェ専用携帯)






 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ブレードランナー」。
 37年前の6月25日に公開されました。

2019年、地球環境の悪化により人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ都市部での生活を強いられていた。宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発された「レプリカント」と呼ばれる人造人間が、奴隷として過酷な作業に従事していた。レプリカントは、外見上は本物の人間と全く見分けがつかないが、過去の人生経験が無いために「感情移入」する能力が欠如していた。ところが製造から数年経てば彼らにも感情が芽生え、人間に反旗を翻す事態にまで発展した。しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込む彼等を「処刑」するために結成されたのが、専任捜査官“ブレードランナー”である。

タイレル社が開発した最新レプリカント"ネクサス6型"の男女6名が人間を殺害し脱走、シャトルを奪い、密かに地球に帰還し潜伏していた。人間そっくりなレプリカントを処刑するという自らの職に疑問を抱き、ブレードランナーをリタイアしていたデッカードだったが、その優秀な能力ゆえに元上司ブライアントから現場復帰を強要される。捜査のためにレプリカントの開発者であるタイレル博士に面会に行くが、タイレルの秘書レイチェルの謎めいた魅力に惹かれていく。

レプリカントを狩ってゆくデッカードだが、やがて最後に残った脱走グループのリーダーであるバッティとの対決の中で、彼らが地球に来た真の目的を知る事になる。(ウィキペディアより)


 舞台は2019年のロサンゼルス。

 現実世界からすると、ずばり今年ということになります。

 ただ映画の2019年の世界には、アメリカ西海岸の象徴、明るい太陽と青空はどこにもありません。

 こんなところには住みたくないなという嫌悪感すら抱かせる、酸性雨の降りしきる環境汚染都市に成り果てたLA。
 ハリソン・フォード演じる主人公がスシバーで注文するくだりをはじめ、看板や会話に小道具として日本語が多用されているのも、近未来のカオス的都市像を形成するのに一役買っております。

 バーチャルアイドル、冷戦時代を思わせるような不穏な電光ニュース、そして妖しく光る看板の重なり...。
 この印象的かつ猥雑なアートデイレクションは監督リドリー・スコットが来日した際訪れた新宿歌舞伎町が発想元といわれております。
 
 本作では、「機械」対「人間」というサイバーパンク作品にありがちな図式に心躍らすというよりは、感情を持ちえてしまったが故に悩む「機械」の悲哀の方に心が揺さぶられます。
 80年代を代表するカルトムービー中のカルトムービーをどうぞご堪能あれ。

 いつものように、午後7時くらいからゆるくスタートいたします。

 お楽しみに。


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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ブルース・ブラザース」。
 39年前の6月16日に公開されました。


シカゴ郊外の刑務所を出所したジェイクと、彼を迎えに来た弟のエルウッドは、兄弟を育ててくれた孤児院に出所の挨拶に行くが、そこで、孤児院が5000ドルの税金を払えないため立ち退きの瀬戸際にあることを知る。孤児院の危機を救うため援助を申し出る二人だが、犯罪で得た汚れた金は要らないと逆に院長に追い払われてしまう。なんとか孤児院を救いたい二人はかつて孤児院で世話を焼いてくれたカーティスに相談すると、ジェームス牧師の移動礼拝に出席することを勧められる。気乗りのしないジェイクをエルウッドが礼拝に無理矢理連れてくると、ジェームス牧師の説話を聞いていたジェイクは突然神の啓示を受ける。「汝 光を見たか?」「そうだ!バンドだ!」こうしてふたりは、昔のバンド仲間を探し出しあの手この手でバンドに引き入れ、音楽で金を稼いで孤児院を救う「聖なる任務」に立ち上がったのだが、行く手にはシカゴ中の警官、マッチョなカントリー・ミュージック・バンド、ネオナチ、そしてジェイクの命を付けねらう謎の女が待ち受ける。(ウィキペディアより抜粋)



 言わずと知れた、ブルース、R&B、ソウルといったアメリカ黒人ミュージックへのオマージュに満ちたミュージカル・スラップステックコメディの傑作。
 牧師役にジェームス・ブラウン、バンドメンバーの妻にアレサ・フランクリン、楽器店店主にレイ・チャールズ、聖歌隊メンバーにチャカ・カーンといったR&Bの大御所たちの豪華な配役も話題になりましたが、ジェイクをつけ狙う「あぶない」女にレイア姫ことキャリー・フィッシャー(スター・ウォーズ最新作で30年振りにレイア姫を演じてくれましたが、残念ながら1月60歳で死去。)、納税課職員といったチョイ役にスティーブン・スピルバーグまで担ぎ出しているんですから、キャスティングひとつとっても見どころ満載の本作であります。

 監督のジョン・ランディスは、あのマイケル・ジャクソンの「スリラー」を撮ったことでも知られていますが、後年のインタビューで、「ブルース・ブラザース」に対してある後悔を漏らしております。

 黒人音楽に彩られた本気のミュージカルを撮りたかった彼は、元来コメディアンの主役二人、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが残念ながら本格的に踊れなかったことにある種の欲求不満を抱いていたらしいのです。

 そういう意味において、マイケルからのオファーには狂喜したでしょうね。なにせ稀代のダンスパフォーマーと組めるチャンスが巡ってきたわけですから。

 おかげで世界一有名なミュージカル・ナンバー?に仕上がったという次第です。


 とはいえ、ジョンとダンのデコボココンビがジタバタ踊るのも、これはこれでなかなか味わい深いと思います。
 「身軽なデブ」の本領発揮、ジョンの驚きの連続バク転だってあるし。
 そして、なんといっても、二人のとぼけた「あうん」の演技は代われるものがない得難いもの。
 圧巻のダンスシーンは外せても、これはまさに外せない、本作の根幹であります。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。


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 この春、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」を早稲田の名画座で観ました。
 巷では、クィーンやガガの音楽関連映画が記録的動員数を重ねていた頃でしたが、店主は「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の続編にあたるこの音楽ドキュメンタリーを、カフェの休業日に観る一本にあてたわけです。
  
 スライドギターの伝説的名手ライ・クーダーは、1996年レコーディングのためキューバを訪れておりました。
 ところが、アフリカから着く予定のミュージシャンたちが参加できなくなったため、急きょ地元の伝説的老ミュージシャンたちを探し当てて録音したアルバムが、思いもかけない世界的大ヒットを記録します。
 翌1997年のグラミー賞では最優秀トロピカル・ラテン・パフォーマンス賞を受賞するなど、まさに、「ひょうたんから駒」的成功を収めるわけですが、話は続きます。
 今度は1999年、映画「パリ・テキサス」で音楽担当を務めたことが縁でライと友人関係にあったヴィム・ヴェンダース監督が同名のドキュメンタリー映画を撮ってしまうのであります。
 そしてこれまた、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされるなど興行的に大成功。
 元々キューバ国外では無名の存在だった老ミュージシャンたちにとって、次から次へと当たるスポットライトはさぞ眩しかったでありましょう。
 このように、世間が注目した時点で彼らはすでに高齢でしたから、さらに年数が経った今では、天国に召されたメンバーも少なくなく、グループでの活動休止を決めた彼らの「アディオス(さよなら)」世界ツアーを追ったドキュメンタリーが「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」ということになります。

 というわけで、今夜のアルック座は、1999年6月4日(米)公開の本編の方「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」をお送りいたします。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ミッドナイト・イン・パリ」。
 8年前の2011年5月13日(スペイン)に公開されました。


映画脚本家で処女小説の執筆に悪戦苦闘中のギル・ペンダー (オーウェン・ウィルソン) は婚約者のイネス (レイチェル・マクアダムス) とその裕福な両親とともにパリを訪れる。2人はイネスの友人ポール (マイケル・シーン) と遭遇し、ともに街を回る。彼が偉そうに語る歴史や芸術の薀蓄には間違いが多く、インテリぶったポールがギルにはどうにも鼻持ちならない。

ある夜の12時、ギルがパリの街をうろついていると、アンティークカーが止まり、車中の男女がギルを誘う。そして向かったパーティには、コール・ポーターF・スコット・フィッツジェラルドと妻ゼルダがいた。それはジャン・コクトーのパーティだった。そこでギルは、彼が愛して止まない1920年代のパリに来ていたことに気づく。その後、フィッツジェラルド夫妻らと行ったクラブでは、ジョセフィン・ベイカーもいた。その後に、フィッツジェラルド夫妻と飲みに入ったバーでは、アーネスト・ヘミングウェイと出会う。ヘミングウェイに自分の小説を読んでくれないかともちかけたギルだったが、彼に「自分は読みたくないが、代わりにガートルード・スタインを紹介しよう」と言われ、舞い上がる。

次の夜、イネスを一緒に誘うが、真夜中になる前にイネスは「疲れた」と帰ってしまう。彼女が帰るやいなや、夜中の12時の鐘が鳴り、古いプジョーが現れた。今度はヘミングウェイが乗っていた。彼と一緒にスタインの家へ行くと、今度はそこにパブロ・ピカソとその愛人アドリアナ(マリオン・コティヤール)がいた。スタインはピカソと彼の描いたアドリアナの肖像画について論議をかわしていた。そこで初めてアドリアナに会ったギルは一目惚れしてしまう。

現代と1920年代を行き来しながら、婚約者イネスとの関係とアドリアナに魅かれる自分に悩むギル。しかし、シュルレアリストである、サルバドール・ダリエイドリアン・ブロディ)、ルイス・ブニュエルマン・レイからは、「それはごく自然なことだ」と言われてしまい、ますます頭を抱える。 そして、ギルとアドリアナが初めてキスを交わした晩、2人の前に19世紀のベル・エポック時代を思わせる馬車が停まった…。(ウィキペディアより抜粋)


 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。

 お楽しみに。


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 毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを週末5月25日に開催いたします!
  
 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれても、お客様次第でOK。
 いつものように、アマデュオスの二人が客席のまん真ん中に腰掛け演奏いたします。
 マイクを介さずすぐ傍らで鳴り響くギターの生音のすばらしさをご堪能ください。

 元々ノンチャージの当店ですが、ライブの夜も席料はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計の際チャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 新緑の季節になりました。
 通りを抜ける薫風とともに、荻窪のちいさなカフェで、ボサノバ・ギターの調べをごゆるりとお楽しみください。


 【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる

 【お問合せ・ご予約】050・5438・2276(カフェ専用携帯)






 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「グランドフィナーレ」。
 4年前の2015年5月20日に公開(伊)されました。

 さてこの映画ですが、フェリーニの継承者、21世紀の映像の魔術師といった最大級の賛辞を集める、イタリアの奇才パオロ・ソレンティーノの最新作にして、今年86歳となる名優、マイケル・ケインの最新主演作であります。 
 ところで、一糸まとわぬダイナマイトボディを前にして、唖然たる面持の爺さん二人。
 なんとも悩ましい宣伝ポスターでありますが、内容の方はご安心あれ。(日本版ポスターは、女性客を意識したせいでしょうか、ぐっと格調高くデザインされたものに変更されております。)
 これは、本作のテーマ(原題:YOUTH = 若さ)を意識させる、象徴的かつ笑いどころとなるシークエンスからのカットなのです。
 
 店主はほぼ事前情報なしにBunkamuraで観たのですが、ソレンティーノ監督の綾なす映像の端々に、評判通りの力量がほとばしっておりました。
 失われてしまった時間に対する老人の悔恨をセンチメンタルに描き過ぎたとする批評家もいるようでありますが、非日常的世界に身を委ねさせてくれるのが、映画芸術のもつ醍醐味の一端であるとしたら、アルプスの美しくも厳しい自然に抱かれた高級リゾートホテルに招き入れられた錯覚にしばし浸れる本品は、間違いなく第一級です。
 スパで保養する老いた人々の群像ですら輝かんばかりの美しさを放っているのです。
 もちろん監督の創作動機も明解で、引退した老境の音楽家を演じるマイケル・ケインの名演技も相まって、年を重ねることで得るもの、そして失うものを静かに啓示してくれる物語でもあります。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「コーヒー&シガレッツ」。
 15年前の5月14日に公開されました。

 ジム・ジャームッシュ監督が2000年代に入って最初に発表したのがこの作品です。
 といっても、11の物語からなるオムニバス形式の本作中、最初に撮られたものが1986年だといいますから、出世作「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に続いて撮った「ダウン・バイ・ロー」と同時期に仕掛っていたことになります。

 タイトル通り、コーヒーを飲みつつ、煙草を吸いつつ、登場人物たちが取り交わす四方山話が脈絡なく並べられているだけの本作。
 でも、カフェや喫茶店なんかで、なんとなく聞こえてきたお隣りの会話に、ついくすりと笑ってしまうことがありませんか。
 上司と部下、先輩と後輩、親と子供。
 深い仲、浅い仲、初対面。
 ほどなく、その人間関係までわかってきたりして。
 
 コーヒー+煙草は人によってはリラクゼーションに最適な嗜好品ペア。
 そんな人々の無防備な会話の盗み聞きをちょっぴり許してもらいましょう。
 また、普段は店内禁煙をお願いして愛煙家のご常連にはご不便をお掛けしている当店ではありますが、今夜は紫煙をくゆらす気分だけでも味わってくださいませ。
 もうひとつ、本作のミソは、登場人物たちがほぼ有名人で固められていることであります。
 本人たちズバリを演じるイギー・ポップとトム・ウェイツの巻なんか、水と油のような音楽ジャンルを代表する二人のカリスマのぎくしゃくした腹の探り合いに、脚本があるとはわかっていながらも笑いを堪えて見入ってしまいます。

 いつものように夜7時からゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 今夜のアルック座は、1986年に封切られた「ラウンド・ミッドナイト」。
 

パリを舞台に、ジャズ・ミュージシャンのデイル・ターナーと、デイルの音楽を愛しサポートする青年フランシスの友情を描く。実在のジャズ・ピアニスト、バド・パウエルがパリで活動していた時期の実話が元になっており、フランシスのモデルも実在のフランス人デザイナー。(ウィキペディアより)

 
 主役のデイルを演じたのは、当時63歳になるジャズサックス奏者、デクスター・ゴードン。
 本作を初めて観た後、とにかく驚きを禁じ得なかったのは、出演ジャズメンの演技達者ぶり。映画初出演でアカデミー主演男優賞にノミネートされたD・ゴードンはもちろん、エディ役のハービー・ハンコックなんかも実にそつがありません。
 刻々と変化する刹那に音をやり取りして音楽創造するジャズミュージシャンたちの感性は、「演じる」ことにも直感的な才を発揮するのでしょうね。

 
 でも、監督ベルトラン・タヴェルニエが、D・ゴードンを起用した理由はそれだけではないはずです。
 本作は、B・パウエルのエピソードを下敷きにしているわけですが、ドラッグ&アルコール依存症に悩まされ、本国アメリカにおけるいわゆるジャズ不況もあって、60年代初頭に新しい環境を求めて渡欧したのは、D・ゴードンもまた同様でありました。嫌でも主人公デイルが、彼自身にも重なってみえてきてしまいます。
 代表作「アワ・マン・イン・パリ」は、1963年タイトル通りパリで録音されたものですが、因縁めいてるのは、ピアノで共演しているのがB・パウエルその人ですし、D・ゴードンという人物は、当時のパリの空気感、渡欧組ジャズメンの人間関係を知る正に生き証人だったといえましょう。
 多分に、彼という存在がなければ、本作にに流れるジャズに寄り添っていた時代のパリ空気感は、少々弱いものになっていたかもしれません。

 出演から4年後、D・ゴードンは、敬愛する先人たち、互いに刺激し合った同僚プレイヤーたちが待つ天上のステージへと旅立ちました。

 昨日4月25日は、本作主演デクスター・ゴードンの命日であり、本作監督ベルトラン・タヴェルニエの誕生日であり、僭越ながら店主の誕生日でもあります。
 最後のは余計ですが、数字の偶然性に囚われつつ、今夜の金曜アルック座は、この映画以外には考えられなかった「ラウンド・ミッドナイト」。
 

 舞台は1959年のパリ、音楽はジャズ、ジャズ、そしてジャズ。
 愛すべき「ノッポさん」デクスター・ゴードンの枯れた名演技、そしてもちろん名演奏にゆたっり浸ってください。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。

 お楽しみに。

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