毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを週末31日に開催します! 

 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれて、お客様次第でOK。
 元々ノンチャージの当店ですが、ライブの際も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計のあとチャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 今月も「ステージ」と「客席」の線引きを取り払い、アマデュオスの二人が客席側、つまりロングベンチシートのまん真ん中に腰掛け演奏いたします。
 二人をとり囲むようにして聴いていただく、ソファ・サウンズ(ライブハウスなどの商業施設ではなく、リビングルームをはじめとするプライベートな空間で心地よい音楽体験をシェアするイベント。2009年ロンドン発祥。)ならぬ、ベンチ・サウンズといったところでしょうか。
 マイクを介さないすぐ傍らで鳴り響くギターの生音のすばらしさをぜひご堪能ください。

 桜(はな)が開いて、音楽が始まる。
 春の心地よい夜風とともに、荻窪のちいさなカフェで、ボサノバ・ギターの調べをごゆるりとお楽しみください。


 【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる

 【お問合せ・ご予約】
 080・2331・7608(カフェ専用携帯)









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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ディーバ」。
 37年前の1981年3月11日に公開されました。

郵便配達員ジュールはオペラ歌手シンシア・ホーキンスのファンで、パリ公演にやってきた彼女のリサイタルを隠れて録音する。前回の公演では彼女のドレスを盗んだため、返却するために彼女の宿泊ホテルを訪れる。最初は憤慨したシンシアも素朴なジュールと話すうちに心を許し、二人は親密になっていく。その一方で、ジュールの録音したリサイタルテープと、瀕死の売春婦がジュールのミニバイクのカバンに滑り込ませたテープの2本が発端となり、それぞれのテープを追う2組の敵から追われる身となったジュールは、ベトナム人少女アルバとその恋人ゴロディッシュに助けられる...(ウィキペディアより抜粋)

 初めて観たのは、今はなき高円寺の名画座。
 サスペンス、ロマンス、アクション等々、映画のおいしいところが満載なうえ、監督がフランス人、ロケ地がパリとくれば、公開当時誰が考案したか、「ニュー・フレンチ・アクション・シネマ」という吹いてしまいそうな宣伝文句をつけた気持ちもわかります。
 確かに、ジュールの逃走手段に小回りの利くモビレッタ(いわゆる原付)を使う発想はおもしろい。
 刑事の乗る車のしょぼいヘッドライトに、こじんまり浮かび上がっては消え去るパリの夜の街の情景が、疾走感とともに新鮮に映ります。
 いよいよ追い詰められたジュールがバイクもろとも突っ込んだのがメトロの入口。
 長い長い階段を転がり落ちるようにして原付バイクは構内の奥へ。
 意外な侵入者に目を丸くして進路を開ける人々。
 車を乗り捨てた刑事が執念で迫りくると、プラットホームに滑り込んできた車両に間一髪原付ごと乗り込むジュール。
 それでも、あきらめない刑事は走り出した車両最後尾に果敢にしがみつくのでした...
 さて、ジュールの運命やいかに。
 
 先の宣伝文句に従えば、このあたりは見どころとなりましょう。
 帰路につく店主も映画の興奮冷めやらず、バイクのスロットルをつい吹かしてしまったように思います。(当時はもっぱらオートバイであちこち移動しておりました。)

 ジャン=ジャック・ベネックス監督作品では、代表作「ベティ・ブルー」を推す人が多そうですですが、店主は本作のほうがお気に入りです。
 長編デビューとなる本作において、温めていた映像化の案件や小道具使いのアイディアが一気に実現できた監督の喜びがひしひし伝わってきますから。
 自身も言っているように、根っからのシネマ・オタクぶりが次々弾け飛ぶ傑作。
 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。


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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「かもめ食堂」。
 12年前の2006年3月11日に公開されました。

フィンランドのヘルシンキに“かもめ食堂”という小さな食堂をオープンした日本人女性サチエ。シンプルな“おにぎり”を看板メニューに、フィンランドの人にも日本食のおいしさを伝えたいと張り切るが、やって来たお客は日本のアニメが好きなおたく青年だけ。それでもめげずに淡々と営業を続けるサチエは、やがて訳ありな2人の日本人女性と出会うのだった...(allcinemaより抜粋)

 本作を観て、カフェ開業を志した方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
 ヘルシンキでオールロケされた本作は、作中ふんだんに散りばめられたデザイン強国フィンランドを代表的する家具、食器、衣装が話題を呼び、北欧大好き女子の熱狂的支持を獲得。シネスイッチ銀座の初日動員記録を更新するなどヒット作となりました。
 
 店主の場合、開業動機は学生時代まで遡るので、「かもめ」がきっかけというわけではないのですが、当店オープン前、屋号に苦慮していた店主が、苦肉の策でフィンランド語日本語辞典を手にして、Aの部から字面優先で探していって行き当たったのが「ARKKU」でした。
 この「ARKKU」、日本語で「箱」という意味になりますが、広義としては、おもちゃ箱からお棺まで、箱型形状の物全般にわたっている感じです。

 カフェがオープンしてしばらくしたある日、奥様がフィンランドの方だというご夫婦が来店されました。
 奥様曰く、母国で「ARKKU」というと、一般的に、お嫁入りの際に持参する大きな箱(冒険小説に出てきそうな宝箱のイメージでしょうか?)のことで、中には衣類やらベットリネンやらレース飾りを詰め、実家に余裕があるほど大きなものになるんだとか。
 ただ、習わし的にはなくなりつつあるようで、「ARKKU」自体は、居間や玄関のインテリアとして売られていることが多くなってるとのことでした。

 さて、「かもめ」の話に。
 登場人物たちの最後まで暴かれることのない背景、劇的展開のない展開。
 この映画が、ながら見向きとか、BGV代わりとかいわれてしまう所以なのでしょうが、映画の定石を取っ払ったからこそ守れたのが、「かもめ」全編に一貫して流れるゆったり感だともいえます。
 「かもめ」が観たくなるときは、あの異国の食堂にのんびり流れている時間に戻りたいとき。
 店主的には、いつの間にやら、そんな居心地のよさが享受できる「場所」みたいな映画になっておりました。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。








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 3月16日は、中央公論の表紙などデカダンの香り漂うアートワークで知られる金子國義氏の命日であります。

 何年か前に上野で観た「バルデュス」展。
 金子作品において、この画家の影響はやはり明確に認められると思います。
 バルデュスを金子にみせたのは、異端の作家サドを日本に紹介したフランス文学翻訳者であり、作家であった澁澤龍彦であったと伝わっており、この澁澤の推薦で青木画廊における金子國義初個展が1967年開催される運びになるわけですが、この「花咲く乙女たち」展の案内状にこんな澁澤の言葉が残されております。

「私が興味をいだくのは、おのれの城に閉じこもり、小さな壁の孔から、自分だけの光り輝く現実を眺めている、徹底的に反時代的な画家だけである。」

 少女愛的傾向の画家というくくりだけでは、この一文の真意はみえてこないと思われます。時代に迎合せず厳格に独自の画風を磨き上げることに注力し続けたという意味でバルデュス、そして、金子國義に当てはまる定義ではないでしょうか。
 アルックでは、金子國義氏を偲び、縁あって手元にある金子作品の特別展覧会を開催いたします。
 3点のみのプチ展覧ではありますが、衝撃的デビューを飾った頃に描かれたみずみずしい感性に溢れた木炭画が2点、金子氏が自室に長く飾ってあったというリトグラフが1点という興味深い内容のものです。
 この機会に金子氏が愛して止まなかった魔法の王国の住人たちにぜひ会いにいらしてください。

 
 「リアル・デカダンス 金子國義プチ展覧会」
 カフェ/ギャラリー/バー アルック
 3月16日(金)-4月16日(月) *開催時間はカフェの営業時間に準じます(日曜祝日定休)

 アルックでは、店内スペースを利用し展示するアーティストを募集しております。
 詳細は、ギャラリーご利用規約をご覧ください。

 【お問い合わせ】080-2331-7608(カフェ専用)



 金子國義「姉妹」
 1994年 リトグラフ







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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「グランド・ブタペスト・ホテル」。
 4年前の2014年3月7日に公開されました。
 
1930年代、仮想の国ズブロフカ共和国が物語の舞台である。また、時間軸は1930年代と1960年代、現代の3つである。名の知れたホテルのコンシェルジュあるグスタヴ・Hはマダム・Dと一夜を共にする。その後、マダム・Dは何者かに殺されてしまう。彼女は遺言で「リンゴを持つ少年」の絵をグスタヴに譲ろうとした。しかし、マダムの息子ドミトリーはグスタヴに母を殺した罪を着せて復讐しようとしていた。グスタヴはドミトリーに絵を奪われないように、ベルボーイのゼロとその思い人のアガサの力を借り、ヨーロッパ大陸を飛び回るのだった。(ウィキペディアより)

 監督は、ウェス・アンダーソン。
 近年最も注目を浴びる若手のひとりであるのは言わずと知れたところ。
 次回作を待望する熱狂的ファン、出演を熱望する多くの俳優たちはもちろん、美術セットをパクるインテリアデザイナーやコレクションテーマのネタ元にしようというファッションデザイナーまでいるというのですから、その影響力たるや、ハリウッドの枠にとどまらず絶大なものがあります。
 映像作家としての傑出した技量を評価される彼ですが、加えて、この人なかなかのグッドルッキングガイ。
 往年のヒッチコックやウディ・アレンには失礼ですが、業界のアイコンとなるべく要素をこの上なく備えているわけです。

 さて、本作「グランド・ブタペスト・ホテル」は、そのウェス・アンダーソンの最新作にして最大のヒット作になりました。
 あの夏の暑い日の昼下がり、上映館を探し求めて、新宿、銀座を歩き回ったものの、結局観れなかった本作。
 もちろん、心待ちにしていたDVDレンタル解禁後速攻拝見いたしましたが。

 いつものように、夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”というのが、本来アルック座で取り上げる作品の選定条件なのですが、今夜はそのルールを逸脱いたしまして、ダニエルズ(ダニエル・シャイナー&ダニエル・クワン)監督「スイス・アーミー・マン」をおおくりいたします。
 何故か。
 この作品、昨年11月に吉祥寺で観たばかりといえば観たばかり。
 にもかかわらず、今一度観てみたい!という気持ちがじわじわ湧き上がってきてしまったというのがその理由でありますが、とにもかくにも、のちの世に語り継がれていくであろう噂通りの珍品中の珍品でありました。

 無人島に流れ着いたハンクは絶望から自死しようとしていた。その矢先、彼は浜辺に打ち上げられていた死体を発見した。ハンクは人工呼吸による蘇生を試みたが、失敗に終わってしまった。その死体はガスで膨れ上がっており、水に浮いていた。しかも、ガスの排出によって、死体は沖合に出ようとしていた。死体に飛び乗ったハンクは、ジェットスキーの要領で死体に乗って沖合へと向かった。何とか大きな島にたどり着けたものの、そこも無人島であることには変わりなかった。その夜、ハンクは死体と共に洞窟で眠りについた。夜の間に降った雨水が死体の口の中に流れ込んだ結果、死体は飲料水の供給源となった。さらに驚くべきことに、死体は英語を話し始め、自らをメニーと名乗った…。(ウィキペディアより抜粋)

 「グランド・フィナーレ」で当たり役のイメージと決別しきれない映画スターを演じて不思議な存在感を放っていたポール・ダノとハリポタのダニエル・ラドクリフが共演する作品とうことで興味をひかれた本作でしたが、そもそも、タイトルが変!
 もちろんあのスイス・アーミー・ナイフが由来なのですが、「十得ナイフ男」こと死体のメニ―には、サバイバル生活に欠くことができない様々な機能が備わっているという設定。公式サイトによれば、カッター、水筒、銃、火打石、斧、ジェット噴射、バーナーなどなど。
 
 さて、自殺に及ぼうとまでした生きる気ゼロの男と、生き残るためのツール的役回りの死体という一見道理に合わないこのコンビは、はたして無人島から生還できるのでしょうか。
 生還といっても片方はすでに生きてはいないわけなのですが...。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、フェデリコ・フェリーニ監督「ジンジャーとフレッド」。
 実は店主、32年前の本日2月23日、イタリア本国ミラノにて本作を観ております。

ハリウッドの名ダンス・コンビにあやかった芸名で、かつてそこそこ人気を博したアメリアとピッポは、クリスマスのTV番組出演で30年ぶりの再会を果たす。TVの速いテンポに戸惑う二人だが、甘いノスタルジーに浸ったり、過去のあやまちを悔いたりするうち、恋人同士でもあった頃の感情を取り戻していく。だが今はそれぞれの生活もあり、出番を終えれば再び別れゆくのだ……。(allcinemaより抜粋)

 古い話ですが、当時学生だった店主はヨーロッパで美術館巡りをしておりました。
 なぜに日付がはっきりしているのかというと道中日記をつけていたからで、読み返してみますと、この日は早朝バスでミラノ入りし、ダヴィンチの「最後の晩餐」、カラヴァッジョの「エマオの晩餐」を鑑賞しており、いささかテンション高めです。
 いきさつは忘れましたが、晩餐!後(日記によれば、貧乏学生お決まりの主食、マックのハンバーガー)、フェリーニの新作がロードショーにかかっていることをどこかで聞きつけ、ガレリアあたりにあった映画館を探し当てて観たのでした。
 
 当然字幕はなしのイタリア語。
 ほとんど会話の内容をつかめなかったはずでありますが、そこは、マルチェロ・マストロヤンニとジュリエッタ・マシーナ。
 イタリア映画界の至宝二人の枯れた演技は、この日映画館を訪れたミラネーゼにも、日本から来たひよっこ大学生にも、フェリーニがこの映画に込めた思いをわけ隔てなく伝え届けてくれたようでした。
 テレビ局の招待でクリスマス大演芸大会?に出演することになった二人。
 晩年を迎えた芸人コンビの30年ぶりの再会です。
 時間の経過というものは、思い出を増幅させたりもしますが、異質に変化させたりもします。
 それは、残酷でもありますが、否応なしに美しかったりするわけです。

 名優二人も名匠フェリーニも、そろって60代にさしかかってから撮った「ジンジャーとフレッド」。
 晩年の3人の現実まで透けてみえるような映画であります。
 「ラストは泣けた、泣けた。」
 本作を観た日の日記の稚拙な締め繰り。
 ちなみに、前日2月22日は、フェリーニ夫人でもあったジュリエッタ・マシーナの誕生日でもあります。

 いつものように夜7時からゆるくスタート。
 お楽しみに。
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 毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを週末24日に開催します! 

 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれて、お客様次第でOK。
 元々ノンチャージの当店ですが、ライブの際も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計のあとチャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 先月好評だったので、今月も引き続き「ステージ」と「客席」の線引きを取り払い、アマデュオスの二人が客席側、つまりロングベンチシートのまん真ん中に腰掛け演奏いたします。二人をとり囲むようにして聴いていただく、ソファ・サウンズ(ライブハウスなどの商業施設ではなく、リビングルームをはじめとするプライベートな空間で心地よい音楽体験をシェアするイベント。2009年ロンドン発祥。)ならぬ、ベンチ・サウンズといったところでしょうか。
 マイクを使わないすぐ傍らで鳴り響くギターの生音のすばらしさがご堪能いただけると思います。

 雨水も過ぎ、陽ざしにも時折春を感じる今日この頃、荻窪のちいさなカフェで、ほっこり温かいギター演奏をごゆるりとお楽しみください。


 【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる

 【お問合せ・ご予約】
 080・2331・7608(カフェ専用携帯)





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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ワン・フロム・ザ・ハート」。
 36年前の1982年2月12日に公開されました。

7月4日の独立記念日を明日に控えた、ラスベガスの街。ツーリスト・ビューローに勤めるフラニーの夢は南洋のボラボラ島へ行くこと。そして同棲生活5年目を迎える恋人ハンクはそんな島へ行く事よりも彼女との平凡な家庭生活を密かに望んでいた。そしてそのような性格不一致の二人はささいな事からケンカ、フラニーは遂に家を出ていってしまう……。(TSUTAYAサイトより抜粋)

 個人的好きさ加減と世間的評価がこれほど激しくかい離している映画もそうそうありません。
 公開当時、批評家からこき下ろされるは、興行的に振るわないわで、首が回らなくなってしまったコッポラ監督は手塩にかけた自身のスタジオを手放す憂き目にあってしまいます。
 そんないわくつきの本作ですが、これが店主にとっては若かりし頃からの愛すべき一本でありまして。

 
 巷間伝えるところによれば、「地獄の黙示録」の制作過程で悪天候に散々悩まされた轍を踏まないようにと、本作は全編セット組みされてスタジオ撮影が敢行されました。ネオン街も、砂漠も、空港もすべてロケセット。
 欲しい映像への執着も相当で、砂丘の柔らかな起伏を撮りたいがために、砂地に横になった女性を埋没させてそのラインを狙ったという逸話まで残っております。

 資金を圧迫した問題のロケセットですが、これがオペラ舞台の書割並みのしつらえにしか見えません。(巨大なジェット機の模型が画面を覆い隠すようにして飛び去るシーンには息を呑んでしまいますが)
 もともとリアリティは無視されていて、あえて「映画の嘘」を露出させているようなところがあります。
 サーカス一座のダンサー役でナスターシャ・キンスキーが出演しているのですが、時代のミューズだった彼女の眼力全開の美しささえロケセットの延長のような空虚さに包まれています。

 コッポラにとっては、カメラで切り取った際の様式美と映画全体をファンタジーの被膜で包み込むことが大優先だったのでしょう。
 結果的に、コッポラの狙いどころは成功していると思います。
 商業的な敗北を除いては。
 いずれにしても、現代の映画作りの現場からは生まれようもない究極のこだわりが、非現実的な映像美をまとった平凡なラブストーリーという素晴らしき差異に満ちた映画を残したわけです。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを週末27日に開催します! 

 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれて、お客様次第でOK。

 元々ノンチャージの当店ですが、ライブの際も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計のあとチャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 アマデュオスさんの今年最初のボサノバライブでございます。
 特に今回は新春特別企画!
 従来の「ステージ」と「客席」の線引きを取り払い、アマデュオスの二人が客席側、つまりロングベンチシートのまん真ん中に腰掛け演奏いたします。
 おそらくハプニングも必至。
 二人をとり囲むようにして聴いてもらい、音に集中していただける親密な音楽体験をおとどけするのが狙いでありますがさてどうなりますでしょうか。
 とはいえ、マイクを通さずすぐ傍らで鳴り響くギターの生音は間違いなく新鮮なはず。
 乞うご期待!

 北国育ちの店主も思わず肩をすくめる寒さが続く今日この頃ですが、荻窪のちいさなカフェで、ほっこり温かいギター演奏をごゆるりとお楽しみください。


 【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる

 【お問合せ・ご予約】
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