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 当店プチギャラリーにて、「宮崎家のコレクション」展・友人編が始まります。
 サブタイトルは、ーアラウンド・エィティ 竹馬の友たちの絵ー。
 つまり今回は、作家さん単独の展覧会ではありません。
 いうなれば、一般の家庭人がインスピレーションにまかせて集めた絵画コレクションのお披露目会です。
 画の所有者、宮崎重行さんの展覧会に寄せたコメントです。

 
戦時中の疎開を経験し、何とか生き残り、戦後の日本の
復興に少しは貢献した年代です。
小学校から大学まで、半世紀から3/4世紀と長い付き合いが続く
友人たちのなかには、不思議と絵画をたしなむものがが多く、
いつの間にやら、多くの画が手元に集まってきたのです。
この度、作品を一同に並べて鑑賞できる機会を得ることができました。
怪我や病気も克服しながら、好きな絵を描き続けている
連中ばかりです。
 
 
 水彩、油彩、ガラス絵、ちぎり絵等様々なテクスチャーで描かれた絵たちは、一見それぞれ脈絡がないようにもみえますが、陳列して眺めてみると、一貫したつながりが浮き上がってきます。
 鑑賞眼の優越がここでは重要ではなく、一人の鑑賞者が絵を収取する作業には、その人となりが否応なしに滲み出るものなのですね。
 ぜひ、お人柄があらわれたコレクションの妙をご覧になられてください。

 会期 9月9日(月)~10月5日(土) *観覧時間、休催日はカフェの営業に準じます。

 問合せ先
 050-5438-2276(カフェ専用携帯)

 アルックでは、店内スペースを利用し展示するアーティストを募集しております。
 詳しいご利用規約はこちらをどうぞ。






 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ロスト・イン・トランスレーション」。
 16年前の2003年9月12日に公開されました。

ハリウッド俳優のボブは、ウィスキーのCM撮影のために来日する。慣れない国での孤独感を感じるボブは、東京のホテルに到着した翌朝、エレベーターで若いアメリカ人女性、シャーロットと乗り合わせた。彼女はフォトグラファーの夫の仕事に同行してきた新妻で、やはり孤独と不安に苛まれていた。やがて2人は、ホテルのバー・ラウンジで初めて言葉を交わし、親しくなる。シャーロットの友人のパーティーに誘われ、夜の街へと出掛けたボブは、カタコトの英語を話す若者たちとの会話を楽しみ、カラオケでマイクを握るシャーロットに魅入る。2人は東京に来て初めて開放的な気分を感じた。ボブはCM撮影が終了したが、急遽舞い込んだテレビ出演の話を承諾し、滞在を延ばすことになった。ボブは、シャーロットとランチを共にし、ホテルの部屋で古い映画を観て時を過ごし、絆を深めていった。だがボブの帰国の時が訪れる...。(KINENOTOより抜粋)

 ウィキペディアの請売りですが、ソフィア・コッポラ監督による本作のテーマは「アノミー」だといいます。
 ウィキのリンクで、「アノミー」に跳ぶと、「アノミー(anomie)は、社会の規範が弛緩・崩壊することなどによる、無規範状態や無規則状態を示す言葉。フランスの社会学者エミール・デュルケームが社会学的概念として最初に用いたことで知られる。」とのこと。
 さらなる???のぬかるみに足をとられそうになったので、慌てて、不勉強人にも解かりやすいことばで論じていそうな方のブログにて「アノミー」をにわか勉強したところ、店主的には「アノミー=人が生きてる限り、本来生じる何かとのつながりや目的が失われた状態」というところに着地いたしました。

 さて、本作中のアメリカ人男女は、二人とも「アノミー状態」で、新宿のホテルで遭遇します。
 森進一の「新宿・みなと町」?ではありませんが、自ら望んだわけでもなく、なんとなく流れ着いたというわけですね。
 妖しげな賑々しさに彩られた新宿という街にあって、二人が宿泊しているパークハイアット東京は、この上なく快適なコクーンのようであります。
 互いの「アノミー」を悟った二人は、抱えた喪失感を埋めるように、ホテルを出て東京という異国の大都会の冒険にくり出します。
 セレブ御用達の「コクーン」を抜け出すことが、二人に連帯感なりある種の共犯意識を芽生えさせるきっかけになるところがおもしろいのです。
 つまりは、「アノミー」から抜け出す一歩になったわけですね。

 主演の二人は公開当時、ビル・マーレイ53歳、スカーレット・ヨハンソン19歳。
 変化のない結婚生活に萎えてしまった中年俳優と、輝く美しさを湛えながら未来に不安を抱く新妻。
 説得力のあるキャスティングは、「ロスト・イン・トランスレーション」の成功の肝といえましょう。
 店主自身何度も身を置いたはずの馴染みの新宿の雑踏の中を、スカーレット・ヨハンソンが消え入りそうになりながら歩くシーン。
 ただそれだけなのですが、本作全体に流れる漂流感と相まって、何ともいえず心に沁みる映像美があります。

 いつものように夜7時からスタート。
 お楽しみに。
 
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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ストレイト・ストーリー」。
 20年前1999年の9月3日(米)に公開されました。

アルヴィン・ストレイトは娘のローズと暮らす73歳の老人。彼は不摂生のためか腰が悪く、家で倒れても人の力を借りなければ立ち上がることもままならない。

ある日、些細なことの積み重ねで生じた不和が原因で長年会っていなかった兄が倒れたという知らせが届く。兄が住む家までの距離は350マイル(約560km)。アルヴィンは芝刈り機に乗り一人で無謀とも言える旅に出た。

芝刈り機の故障など、道中で様々な困難にあう。旅で出会う人々は彼を奇妙に思いながらも、ある者は助けを惜しまず、ある者は諮詢に満ちたその老人の言葉を得る...(ウィキペディアより抜粋)


 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。

 お楽しみに。

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 毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを週末31日にやります!
 
 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれても、お客様次第でOK。
 いつものように、アマデュオスの二人が客席のまん真ん中に腰掛け演奏いたします。
 マイクを介さずすぐ傍らで鳴り響くギターの生音のすばらしさをご堪能ください。

 元々ノンチャージの当店ですが、今回も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計の際チャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 八幡様の夏祭りも終わり、吹く風にも秋の気配が感じられそうな週末、荻窪のちいさなカフェにて、ボサノバ・ギターの調べをごゆるりとお楽しみください。


【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる

【お問合せ・ご予約】050・5438・2276(カフェ専用携帯)







 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「フランシス・ハ」。
 7年前2012年の9月1日に公開されました。
 
 本作のタイトルを見て、「店主のキーボード操作ミス?」と思ってしまう人も多いかも。
 かく言う店主自身も、雑誌のレビューで最初に目にした時はミスプリントかと早合点してしまいました。
 原題はずばり"Frances Ha"ですから、英語圏の人たちにとっても、へんちくりんなタイトルに違いはありません。

 
ニューヨークに暮らすフランシスは、プロのダンサーを目指している。彼女と同居していた親友のソフィーは、パッチとの婚約を機に、フランシスを置いて引っ越して行く。残されたフランシスは、故郷のサクラメントで両親と過ごすクリスマス、パリへの短期旅行を経て、ニューヨークに戻ってくる。自分の人生と向き合った彼女は、振付師として、人生の新たな一歩を踏み出す。


 2017年デヴィッド・ボウイの訃報を聞いたとき、彼の"Modern Love"がドはまりしているこの映画ことが思い起こされました。
 日本人的に直訳すると、「現代的な愛」。
 言わずと知れた、1983年に発売されたボウイいわく「ホットケーキみたいに売れに売れた」アルバム"Let's Dance"からのシングルナンバーであります。

 ここで、ハタと考えた。 
 確かにこの曲が流れるなか、フランシスがNYの街を激走するシーンはこの上なく小気味よい。
 ただ、インディペンデント映画界のミューズ、グレタ・ガーウィグ主演・兼脚本の本作であるならば、ノリのよさだけでもってヒットソングを使ったりはしないだろう…。
 ネット検索してみたところ、はたして様々に同曲の訳詞に挑んでいる方々がいらっしゃる。
 一番しっくりきたものを店主なりに意訳してみると、こんな感じでしょうか。


新聞配達の少年を呼び止める
そんな事をしても物事は変わりはしない
風に吹かれて立ちつくすわたし
でも決してバイバイって手を振ったりしない

やってやる、わたしはやってやる

生きてる証しなんかない
人を魅了する力ならあるけど
雨に打たれて横たわるわたし
でも決してバイバイって手を振ったりしない

やってやる、わたしはやってやる

もうモダンラブに入れ込んだりしない

モダンラヴ、ときには寄り添い歩き 
モダンラブ、ときには目の前を通り過ぎていく
モダンラブ、いつも通りに教会へと連れてゆく

いつも通りに教会へ、わたしを怖れさせて
いつも通りに教会へ、わたしを高揚させて
いつも通りに教会へ、神と人との契約を押し付ける

神と人、懺悔もいらない
神と人、信仰もいらない
神と人、モダンラヴなんか信じちゃいけない


 
 驚きです。
 ボウイは、あのヒット請負人ナイル・ロジャースがお膳立てした売れ線の音に、彼らしくこんな難解な詩をのせていたのであります。
 少なくとも、タイトルから直感しがちな軽薄なポップ・チューンではないのは明らか。
 では、「モダンラブ」とは何でしょう。
 どうやら、現代社会における信仰に代表されるような、盲目的規範全般を指していようであります。

 モダンダンサー志望のフランシス。
 それが叶わぬ夢になりそうなのは、彼女のぶっきっちょさ加減からしたら誰が見ても明らか。
 歩き方ひとつとっても、「ノシノシ歩き」と揶揄される始末。
 前向きというよりは、前のめりで闇雲な行動パターンがお決まり。
 でも、ぎりぎりのところで「自分」を見失わないのがこの愛すべき主人公、フランシスの大いなる強味であります。

 奇妙なタイトルの種明かしはラストシーンにしっかり用意されているのですが、同時に彼女の未来を予見させる仕掛けにもなっております。
 エンドロールで再び流れる"Modern Love"。
 訳詞を踏まえてみると、世の中にはびこる既成概念や体制への追従姿勢を否定的に歌っているとわかるこの曲が選ばれた理由も、ここにきて合点がいくと思うのですが。
 
 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「アメリカン・グラフィティ」。
 46年前の1973年8月11日に公開されました。

1962年、カリフォルニア北部の小さな田舎町。ハイスクールを卒業し大学のある東部への出発を明朝に控えた、スティーヴとカートは故郷での最後の夜を楽しく過ごそうと、テリーとビッグ・ジョンを誘い町に繰り出す。暴走族の仲間に入らされたり、酒を買おうと四苦八苦したり、マセた女の子にせまられたりという数々のエピソードが、当時のヒット・ナンバーに乗せて軽やかに描かれるが、やがてそれぞれの決意を秘めた朝がやって来る……。(allcinemaより抜粋)

 その時代のヒット曲を散りばめて青春群像を描くという手法は、今では珍しくありませんせんが、本作公開当時は画期的な演出であり、現在に至るまで多くのフォロワームービーが制作されたわけですが、この一夜もののバイブル「アメグラ」を凌駕する作品は未だ見当たりません。
 しかも挿入曲は、実在した伝説的DJ、ウルフマン・ジャック(本人役で出演)の名調子とともに、登場人物たちが運転する車のカーラジオから流れてくる設定がとられているので、たとえば、車内から街中に移動するカメラワークとともに、曲の聞こえ方もそれに連れて変化します。
 この音響泣かせの凝った演出のおかげで、観客は知らず知らずのうちにこの一夜の物語に自分も足を踏み入れたような感覚に陥いるわけであります。

 古き良き時代のアメリカ文化を垣間見るという意味でも、この映画は、ビデオを隅から隅まで舐めるように繰り返し観た記憶があります。
 おかげで、国も時節もまったく無関係なのに、いつの間にやらこの映画を観ると、ある種のノスタルジーがよみがえってくるんですよね。
 ちなみに、主要キャストの一人で町一番の走り屋、ジョン・ミルナーは白の半袖ヘインズを着ているのですが、キャメルの煙草を袖先にくるりと巻き込んで携帯しております。
 店主もそうでしたが、へインズにキャメルをずばりまねた人も世界中に相当数いたでしょうね。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は先週に引き続き、アルフレッド・ヒッチコック監督作品「北北西に進路を取れ」。
 60年前の1959年8月6日(米)に公開されました。

キャプラという男と間違われて誘拐されてしまった広告マン、ロジャー・ソーンヒルは、謎の人物タウンゼントからある仕事への協力を要請される。そして、人違いが判明すると今度は泥酔運転に見せかけて殺されそうになる。窮地を脱したロジャーは、翌日、真相を確かめようと国連ビルへ赴くが、そこに現れたタウンゼントは全くの別人だった。そして、タウンゼントの背中にナイフが突き立てられ、容疑はロジャーにかかってしまう……(allcinemaより抜粋)

 先週の「裏窓」は、主人公が足を骨折しているため一歩も外に出ることのないままストーリーが進行していくという、制約された条件を逆手にとったおもしろさがありましたが、「北北西に...」の主人公の方は両極で、殺人容疑をかけられ警察に追われれる身でありながら、人違いされた男を探し出して事件の真相に迫らんと孤軍奮闘します。
 「裏窓」に少々マニアックな映画人のための教科書的側面があるとしたら、「北北西に...」は、サスペンスの王様ヒッチコックが腕によりをかけた万人が楽しめる入門編的な作品といえましょう。

 話は本筋からずれますが、本作はキネティック・タイポグラフィ(文字を動かすアニメーション)が使用された最初の映画とされています。
 オープニングタイトルにおける、文字が飛んできて次第に消えていく今なお斬新なアニメーションを考案したのは、ニューヨーク出身のグラフィックデザイナー、ソール・バス。
 映画業界をはじめ多方面で活躍された方ですが、実は京王百貨店(包装紙とショッピングバッグ)、ミノルタ、紀文食品、味の素、コーセー化粧品、前田建設工業等々、日本企業のCIも多数手がけておられます。

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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  METに来ました。
 いつもであれば、フェルメールやアングル、カラヴァッジョなんかのいわゆる名作絵画がお目当てなのですが、今回ばかりは、一番本命は特別展であります。
 「PLAY IT LOUD ~Instruments of Rock & Roll(爆音で演ってくれ~ロックンロールを奏でたもの)」
 「ロックの神々」がライブやレコーディングで愛用した楽器約130点を一堂に展示するという、保守的なMETにしては前代未聞の企画。
 プレス向けの内覧会にゲストで登場したレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジの言葉です。
 「僕が11才の頃、エレキギターは学校に持っていったら没収されるような扱いだった。それがメトロポリタン美術館に、ローマ帝国時代石像と並んで展示されるなんて、僕には夢としか思えない。」

 NY行きの前、この特別展がちょうど観れる情報を察知した店主はうれしさのあまり身悶えしてしました。


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 【ES350T ギブソン1958年製】
 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でマイケル・J・フォックス演じる主人公によってめちゃ弾きまくられたり、ボイジャーに搭載された地球外知的生命体向けのメッセージレコードに録音されたりしたスタンダード「ジョニー・B ・グッド」の強烈なイントロは、このエレキギターでチャック・ベリーが弾いたもの。
 まさに、ロックンロールの幕開けを飾った曲であり、ギターであります。
 

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 【D-18 マーチン1944年製】
 "King of Rock 'n' Roll"エルヴィス・プレスリーが、1955年メンフィス、サンスタジオでの伝説的セッションでリズムギターとして使用。
 歌心あれば、ギター心?もあり。
 実はかなり上手いらしいです。
 よく見ると、ボディに貼られたメタルステッカー「ELVIS」の「S」が剥落しております。

 
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 【ダウンビート4ピースドラムセット ルートヴィヒ・ドラムカンパニー1963年製】
 お馴染みのロゴ入りドラムキットの前で呆然自失で佇む店主。
 お馴染みといっても、当然古い写真や映像のなかでしか見たことがないわけで。
 「本物だぁ。」

 リンゴ・スターは、ロンドンにあったドラムシティ・ミュージックストアでこのキットを購入。
 バスドラムに描かれたBEATLESの「ドロップT」(Tだけちょっと下に長い)ロゴをデザインしたのは、ショップオーナーのアイバー・アービターなる人物です。
 つまり、史上最も有名なバンドの最も有名なロゴをデザインしたのが楽器店の一店主ということになります。
 あのギャルソンとのコラボブランド、「THE BEATLES COMME des GARCONS」でもずばりこのロゴ使いしてますもんね。
 これはすごいことであります。
 リンゴはこのキットを1963年から1964年までのヨーロッパ公演で使用しました。


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 【クラブ40 ホフナー1958年製】
 ドラムの隣に飾ってあった見かけたことがないこのギター。
 ジョージ・ハリスンがポールに誘われバンドに加入し、最初に購入したエレキギターです。
 ホフナー社といえば、ポールが使ったバイオリン型ベースで有名ですね。 
 ボディに書かれたサインは(メンバー4人分あるように見えますが)、ビートルズのロードマネージャー、二―ル・アスピナル(2008年NYにて死去)が代筆したものとのこと。
 彼はポールやジョージの幼少時代からの親友でした。


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 【”ブラッキー”(複合ストラトキャスター) フェンダー1956-57年製】
 ギターの神様が愛用したことで、世界で一番有名なギターとなりました。
 1970年のことです。ナッシュビルの楽器店で、ヴィンテージ・ストラトキャスターを格安で6本買ったエリック・クラプトン。
 3本は3人の友人にあげて、残り3本をギター職人テッド・ニューマン・ジョーンズに委託し、分解再編された1本がこの”ブラッキー”ということになります。
 ちなみに、ボディ1956年製、ネック1957年製といったように組み立て直しには選び抜かれた最良パーツを利用。
 愛称の由来は、ボディの色。今や鉄板の黒は、当時特注色だったらしいです。
 このギターに対するクラプトンのご執心は相当で、プライベートでも弾き続けていたため演奏に支障が出るほど摩耗してしまい、1985年老いた”ブラッキー”は引退ということになりました。

 今では信じられないことですが、ジミヘンがトレモロアームを折れよとばかりにぐいんぐいんいわしたビブラート奏法で登場してくるまで、ストラトキャスターは断トツ不人気。
 衝撃を受けたクラプトンも、ギブソンから乗り換えてストラトを使い始め(ただし、彼はアームを外した仕様を好みましたが)、ようやく世間の脚光を浴びるギターとなったわけです。
 一時生産中止を検討されたこともあったらしいので、今でこそフェンダー社の看板ギター、ストラトキャスターもこの二人が手にして弾くことがなかったら絶滅危惧種入りしていたかもしれません。

 さて、今後会場に足を運ぶかもしれないクラプトン・ファンの皆さん。
 ここチェックポイントです。
 ”ブラッキー”の6弦ペグ周辺の焦げ跡。
 昔の写真を見ると、クラプトンはここに吸いかけ煙草を刺したまま演奏してましたよね(93年頃にはもう禁煙に成功していたようですが)。
 当時、世界中の未成年の喫煙に少なからず影響を及ぼしていたであろうこの決め姿。
 ギターうまくもないのに若き日の店主もまねしたことありです。
 
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 METの「PLAY IT LOUD」。
 まだ続きます。


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 【”ラブドロップス“フライングV ギブソン1967年製】
 「ジミがブルースを弾くときはいつもフライングVだった」(ロードマネジャー、エリック・バレット談)
 ストラトキャスターをロックギターの代名詞にした立役者がジミヘンであるという話はしましたが、このフライングVも彼のお気に入りの一本。
 ジミヘン自らペイントを施し、1967年から1969年まで使用しております。
 トレモロアームやボリュームやトーンのコントロールノブ等ギターに付いてるものは何でも使いまくる。
 しまいには、ボディやネックを叩いたりもする。
 ジミヘンのギターの音は変幻自在を極め、エレキギター奏法の領域を大きく広げました。
 
 彼は左利きであります。
 ただギターは、右利き用を逆さまに持ち替えて弾きました。
 少しややこしいのですが、通常逆さまにすると6本の弦は一番上の弦が一番細くなり、一番下の弦が一番太くなります。
 このまま弾くミュージシャンもおりますが、ジミヘンは、写真のフライングVのように弦を逆に張り替えてます。
 晩年?(享年27歳)には、左利き仕様のフライングVも所有していたこともあります。
 ただ、うまく使いこなせないという理由で先述のエリック・バレットに譲渡。
 右利き仕様を逆さまに持つと、トレモロやノブがボディの上部にきます。
 そもそもジミヘン独特の奏法には、コントロール部がこの位置の方が都合よかったという説もあり。

 
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 【左 1961SG復刻版 ギブソン2000年製・右 1961SG ギブソン1961年製】
 6月に行われた東京ドームシティホールでのテデスキ・トラックス・バンド来日コンサート。
 ちょっと気の早い話ですが、店主にとっては、今年観たライブパフォーマンスのなかでベストワン・アクトとなるのは間違いなさそう。
 
 さて、「Loud it Out」で肩を寄せ合うように展示されていた2本のギブソンSG。
 左が、2000年ギブソン社からデレク・トラックスに贈られた1961年型SGの復刻版です。
 彼は自身のバンド、デレク・トラックス・バンドと、ブルースシンガーの愛妻スーザン・テデスキのバンドを合併再編して、2010年今に至るテデスキ・トラックス・バンドを結成しました。
 さて右のSGはというと、サザンロックの雄オールマン・ブラザーズ・バンド(OBB)のデュアン・オールマンがメインギターとして使用していた1961年製SGであります。
 つまり、SG右がSG左のオリジナルということになります。
 でもこの2本ちょっと違う。
 デュアンもデレクもピックを使わないフィンガーピッキング(指弾き)。
 なので、左のSGから不要なピックガードを取っ払ったのはデレクの意向ではないでしょうか。
 また、ボディのお尻の金属プレートは、元々付いていたトレモロアームを取り外した後の名残。
 これは、デザイン性優先で残したと思われます。
 デュアンの方は、外しっ放しですね。
 
 デレク・トラックスは、スライドギター(ボトルネックギター)の名手だったデュアン・オールマンに憧れてギターを始めました。
 OBBの最高傑作フィルモア・イースト・ライブが録音されたのは1971年3月で、デュアンはその年の10月にオートバイ事故で死去しているので、1979年生まれのデレクとデュアンの直接的な親交はもちろんないのですが、叔父がOBBのオリジナルメンバーでドラマーのブッチ・トラックスというゆかりある関係性から、デレクがデュアンから強い影響力を受けながらギターの腕を磨いてきたのは想像に難くありません。
 ちなみに、デレクの名はデュアンがゲスト参加したクラプトンのバンド「デレク&ザ・ドミノス」から取られたといいます。

 現代のスライド・マスターとして不動の評価を得ているデレク。
 左薬指にスライドバーをはめて弦の上を滑らせ、右手の指引きで発音させるわけなのですが、彼が愛用していているバーは、デュアンも使っていたコリシディンという風邪薬のボトルであります。
 そもそも、デュアンがスライドギターにはまったのは、OBBのメンバーでもあった弟のグレックが、風邪を引いた兄のために差し入れしたのがきっかけだったそうです。
 それは、見事なスライドギターがフューチャーされたタジ・マハールの新譜アルバムとコリシディン。
 OBB結成1年前の1968年のことだったといいます。
 この差し入れがデュアン、そしてデレクのその後の運命に多大なる影響を及ぼすことになるとは。

 METの「PLAY IT LOUD」。
 まだまだ続きます。
 

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 【ジャズベース フェンダー社1965年製】
 "Thunderfingars"。
 店主が大好きなベーシストであるザ・フーのジョン・エントウィッスルのニックネームであります。
 通常ですと、リード楽器はギターが担い、ベース、ドラムスはバンド編成のなかでリズム隊にまわります。
 1965年、ギターがリズムコードを刻むことに専念して、ベースギターが常識外の音数でソロを聴かせるというフーの登場は当時のロック少年たちには相当衝撃的だったはずです。

 ギターのピート・タウンゼント、ドラムスのキース・ムーン、ボーカルのロジャー・ダルトリ―、メンバーの名前がここまではすんなり出てきます。
 「ところで、フーのベースって誰だっけ?」
 日本での知名度はいまひとつですが、2011年「ローリング・ストーン誌が選ぶ最も偉大なベーシスト」第1位に輝いたジョン・エントウィッスル。
 是非憶えておいてください。


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 【モ―グ・モジュラー・シンセサイザー RA モ―グ社1968年製】
 70年代前半に、プログレッシブ・ロックを大衆に認知させた立役者は何と言ってもELP(エマーソン・レイク&パーマー)。
 クラシックの素養をもったキーボード奏者キース・エマーソンにとって、大人数のオーケストラを招聘せずともストリングスの音を手に入れられるシンセの出現は、願ってもない発明であり好機であったでしょう。
 開発者のロバート・モ―グをして「ロックという分野においてシンセサイザーをどう使うかという方法論を提示した最初の人物」と結果言わしめております。
 ELPのライブ映像で初めてモ―グ・シンセサイザーを見たときは、その巨大さに驚いたとともに、キースが忙しそうにツマミをいじったり、プラグを引っこ抜いたり差し込んだりする様が滑稽に思えたものです。
 「この人何やってんだろう?」と。
 今にして思えば、ステージ上でリアルタイムで音作りに励んでいたわけですね。


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 【コンチネンタル ヴォックス社1962年製】
 ドアーズのレイ・マンザレクが使用。
 「ハートに灯をつけて」のあの印象的イントロはまさしくこのオルガンです。
 ドアーズにはベーシストがいなかったので、レイはこのコンボオルガンの上に低音域32鍵のベースキーボードを乗せてペースパートを演奏しておりました。
 このオルガンの独特の音色は、最後までドアーズの代名詞であり続けますが、見た目の印象は予想以上にプラスチッキーでチープ。
 可愛すぎる「トランジスターオルガン」です。
  

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 【ラブ・シンボル ジェリー・アウエルスヴァルト1993年製】
 レコード会社との契約紛争時、プリンスは名前を「記号」に変更。 
 その名前のシンボルデザインで製作された「変態過ぎる天才」にふさわしいギターであります。

 
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 【EDS-1275 ダブルネック ギブソン社1971年製】
 ジミー・ペイジは「天国への階段」のライブ演奏で、原曲のアコーステックギターパートとエレクトリックギターパートをこのダブルネックギターで弾き分けておりましたね。


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 【テレキャスター フェンダー社1966製】
 クラッシュのジョー・ストラマ―使用。
 ギター側面の張られているのは工業用ダクトテープだそうです。
 「誰か新しいの買ってやれよ」と思わず言いたくなるような、思いでぼろぼろギター。
 ロック的だといえばそうですが。


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 【破壊されたSGスペシャルを樹脂加工したオブジェ ギブソン社1973年製】
 ザ・フーのピート・タウンゼントといえば、"Guitar Smashing"(ギター壊し)。
 これは、ローリング・ストーン誌の取材中、彼がステージ上でギターをどのように破壊するかを披露した際の残骸であります。
 樹脂加工して、以来オフィスに飾っているというローリング・ストーン誌はいうまでもなくかっこいい。
 ちなみに、あのローリング・ストーンズもそうですが、誌名の由来はマディ・ウォーターズの「Rollin' Stone」であります。


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 【Pictures of Lily プレミアミュージックインターナショナル社1967年製】
 忘れてはならないザ・フーのもう一人の暴れん坊将軍、キース・ムーンが1967年の北米ツアーから使用したドラムキッド。
 2つのバスドラムのオリジナルは中に仕込んだ火薬により例によってステージ上で爆破されたとのこと。
 なので、現状のバスドラは復元されたものということになります。
 「Pictures of Lily」は1967年発売のフーのシングルタイトル。
 Lilyとは、エドワード7世の皇太子時代のW不倫相手、リリー・ラングトリーのことです。


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 【ストラトキャスターの一部 フェンダー社製造年不明】
 1967年6月18日モントレー・ポップ・フェス出演の際、ジミ・ヘンドリックスがステージ上で火をつけ破壊したギターの一部。
 誰かが記念に持ち帰ったものなのでしょうね。
 まさかその半世紀後、美術館展示物になるとは。


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 【Woodstock Music & Art Fair 1969 Arnold Skolnick】
 特別展出口付近には、当時のライブ告知ポスターもいろいろ展示されておりました。
 なかでも有名。
 1969年8月に40万人の若者を集めたロック史上初の大規模フェス、通称「ウッドストック・フェスティバル」。
 フェスの開催前から若い芸術家たちやボブ・ディランが住んでいたことで知られていたウッドストックでしたが、ヒッピーにアレルギー反応を示した地元民の反対に合い、最終的開催地はニューヨーク郊外のベセルというところになりました。
 フェスの名前に当初開催地名が残ったというわけですね。

 時間が許せば、いつまでもいつまでもその場にいたかった「PLAY IT LOUD」展でありました。
 2018年に保有しているビッグデータをスポティファイが分析したところ、男性の場合13才から16才までに聴いた曲を今でもよく聴いているという結果が出て話題になりましたが、若き日に聴いた音楽は否応なしにその人に人生に張り付いたままということなんですね。
 スポティファイの論理に当てはめてみると、店主の13-16イヤーズはもろ「ロックが熱かった時代」。
 解散から4年経っているとはいえ、まだビートルズ熱が世間に残っていた頃からロンドンパンクが隆盛してきたあたりまででしょうか。
 三度の飯よりロック好きだった店主の、この特別展における興奮度マックス振りも致し方ないところなのです。
 関する記事がとても長くなってしたことはご容赦を。














# by arkku | 2019-08-09 08:09 | 雑記
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本日は早起きして、MoMAに来ました。
 毎月第一水曜日に行われている「クワイエット・モーニングス」というマインドフルネスプログラムに参加するためです。

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 このプログラムは2部制。
 第1部は「絵画鑑賞」。
 午前7時半からネット予約した入場者たちだけで一時間美術館を独占するという店主には夢のような計らいです。
 いくつかの画の前では思い思いに写生することができる特典も。


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 第2部は8時半から9時まで、中庭前の館内ホールで「集団メディテーション」。
 カジュアルな恰好の人がほとんどですが、出勤前のスーツ姿の人もいたりします。
 講師の指示に従って呼吸&ポーズ。結構本格的(だと思われます)。
 集団瞑想の後半は両隣みんなで手をつないで「エネルギー回し」をします。
 最後にお隣さんとハグしてセッション終了。
 初体験で30分という時間ではありましたが、終いの頃には自分がどこにいるのか忘れてしまうような感覚を覚えた店主でした。
 今、マインドフルネス・プログラムを導入する美術館や博物館が全米で急増中とのことです。
 絵画鑑賞と瞑想の親和性が良さげなのは想像に難くありませんが、NYのような都市のど真ん中で「心のエクササイズ」が体験できるということがなおさらなのです。


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  MoMAから、セントラルパーク横のミュージアム・マイルに移動。
 まずは、去年あまりの行列のすごさに入館をあきらめたメット・ブロイヤーからです。
 今のところ、NYで一番新しい美術館ということになります。
 といっても、ここは2014年までホイットニー美術館だった建物をリノベしたもの。
 所有権はダウンタウンに引っ越ししたホイットニー美術館が保持しているので、メトロポリタン美術館がモダンアートやコンテンポラリーアート用の分館としてレンタルしているそうです。
  

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 美術館の名前は、設計した建築家マルセル・ブロイヤーにちなんだものです。
 逆階段状の外観とポツンポツンとランダムに配された三角モチーフの窓が特徴。


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 ちなみに館内から見るとこんな感じ。
 窓自体が少ないので、遭遇するとはっとするというか、ほっとするというか。 
 

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 ブルックリンを出たのが早かったので、遅めの朝食。
 上階にブルーボトルコーヒーがあると聞いていたのですが、一年足らずで撤退してしまったようなので、地下のレストランでシナモンロールとビールを注文しました。
 たまたま選んだ最近こちらで人気のベルギー風サワービール。
 偶然にも、ブルックリンのアパートの目と鼻の先で造られているローカルビールでありました。
 この邂逅が、このあと当店に持ち帰るお土産につながるのですが。
 その件は、また後日。

 さて、このあとメトロポリタンの本館へ向かいます。





 


# by arkku | 2019-08-07 08:07 | 雑記
 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、アルフレッド・ヒッチコック監督の「裏窓」。
 65年前の1954年8月1日(米)に公開されました。

カメラマンのジェフは事故で足を骨折し、車椅子生活を余儀なくされる。そんな彼にできる楽しみは、カメラの望遠レンズを使って裏窓から見る隣のアパートの住人達の人間模様の観察であった。ある日、いつも口喧嘩が絶えなかった中年夫婦の妻が突如として姿を消す。セールスマンらしい夫の怪しい挙動を観察していたジェフは、数々の状況証拠から殺人事件と確信。恋人リザと共に調査に当たる。事件を認めない友人の刑事を納得させるため、確たる証拠を掴もうとする2人に危機が迫り……。(ウィキペディアより)

 店主お気に入りの映画のなかでも、クラシックの部類に入る「裏窓」でありますが、その映画的面白さに関していえば、ヒッチコックが映画作りを志す後進に残した非の打ちどころのない教科書のような映画であります。

 主人公を自力で動くことができない制約された状況に置くことによって、舞台劇のような設定が生まれ、彼の手足代わりに奮闘する恋人に危機が迫り、彼自身にも絶体絶命の場面が訪れるといった風に、ヒッチコックの制作ノートには、次々膨らむプロットが矢継早に書かれていったことでしょう。

 ヒッチコック作品のなかでも、特にこの作品を愛してやまないのは、全編スタジオ撮影に踏み切ったが故の、ヒッチコックの管理徹底ぶりがびしびし伝わってくるからであります。当然、主人公の部屋の窓から見える隣アパートの住人達の生活描写も細かく丁寧になされています。
 たとえば、主人公が、密かに「ミスロンリーハート」と呼んでいる女性の恋愛成就に至る経過なんかも、主人公の視点を通してまるでサイレント映画の如く観客に語られるあたりはまさに見事の一語。

 それと、この映画を観るたび、ついつい目がいってしまうのが、隣アパートの棟と棟の隙間から覗く表通りの様子。
 さすがに観客にも、窓の外に広がる隣近所のアパート群がセット作りだということは一見で分かりますが、このわずかな隙間から見える表通りを実際車や通行人が時々横切るのがちらちら目に入ることで不思議な現実感が画面全体に醸し出されております。
 セットの後ろに控えている車の行列はこの際想像しないことにしましょう。
  

 涙が出るほど懐かしい日曜洋画劇場放映時の淀川長治さんによる「裏窓」の解説をYouTubeで発見いたしました。
 あの名調子も合わせてどうぞ。
 いつものように、夜7時くらいからゆるくスタートです。
 お楽しみに。

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