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 ついにNY最終日です。
 初日の夜に訪れた「デボシオン」へモーニングしにきました。
 コロンビアに特化したスペシャリティ・コーヒーと、大きな天窓から降り注ぐ陽の光が他では味わえないこちらの売り。
 あいにくの曇り空でしたが、戸外にいるような解放感はやはり格別。

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 ミック・ジャガー似の女の子とお父さん。
 コーヒーがとりなす朝の風景。

 初日にもいた赤いキャップのお店の男子としばし会話。
 一見脱力系ですが、淹れるコーヒーは切れ味鋭い彼。
 「ドリップするとこ見てていい?」
 「いいよ。」
 「ぼくも東京の店でコーヒー淹れてる。」
 「ふ~ん。ドリップで?」
 「ときどきね。」
 「ふ~ん。」
 会話も脱力気味でしたが、いいやつでした。



 
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 帰国の便は午後4時半。
 まだ余裕があるので、ブルックリンのダウンタウンに買いそびれていたお土産を求めて来ました。
 この辺りには、大手アパレルのアウトレット・ショップがいくつかあります。
 朝から特別寒いなと思っていたら、今回初の降雪。
 歩道には白いつぶつぶが一面撒かれていました。
 青森でもよく見かけるこのつぶつぶの正体は、塩化カルシウムの融雪剤。

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 今回のNY滞在における移動手段で画期的だったもの。
 それが、ウーバーです。
 以下その主な利点。

 イエローキャブより安い。
 スマホで配車予約可能。
 キャッシュレスでチップも不要。
 ドライバーの評価制度があるので運転が丁寧。
 
 待ち時間が分かるため立ちっぱなしで待つ必要がなく、こんな雪の日にはなおさら重宝です。
 ほどなく現れたウーバーに興奮気味に駆け寄る店主たち。

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 初ウーバーです。
 自家用車ですが、イエローキャブ同様にNY市の車両審査が必要なので安全面も担保。
 ちょっとした段差で車が揺れても、ドライバーさんは「ソーリー」を繰り返し、丁寧な運転は噂通りでありました。
 初日に見舞われたイエローキャブの小事件が遠い昔のよう。
 呼ぶ時点で入力済なので、ドライバーは行先を間違えようがないのです。
 あっけないくらいイージーです、ウーバー。




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 NYで最後に食事するお店は、今回一番感銘を受けたレストラン「ダイナー」にしました。
 ダウンタウンから地下鉄を乗り継いでくるより、半分の時間で着いてしまったウーバー。
 雪囲いの中のドア前で、5分ほど11時開店を待つことに。

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 若き頃、アメリカのダイナー(食堂車を改造した簡易食堂)文化を知って以来、ずっと憧れていた風景があっけなく目の前に。
 NYでもほとんど見かけなくなったといいますが、店名通り、これぞ、ダイナーです。
 
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 注文をとりにきたおねえさんが、テーブルクロスにメニューを書きながら説明してくれます。
 「ダイナー」の素晴らしさはいろいろあると思いますが、最もお金をかけずに、最も効果的にお客との意思伝達がはかれる手段になっているのがこれ。

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 相変わらずのボリューム。

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 雪のブルックリンに現れた謎の怪人!
 小一時間ほどいた間、入店客は店主たちだけ。
 さすがに時間を持て余したのか、厨房から出てきたシェフが店の前の歩道で小芝居しているところです。
 仮面はハロウィンのときにでも使ったものでしょうか。
 店の中から見ていた女性スタッフはバカうけ。




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 店から出ると、結構降った模様の雪。
 売り家、おいくらなんでしょう?

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 時間の許す限りアパート周辺を最後の探索。

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 最後の最後に買い物をしたのがこちらのお店。
 スーツケースの重量オーバーが脳裏を過りましたが、太い刺繍が施されたビンテージファブリック使いのクッションを2個買ってしまいました。
 カジュアル過ぎないところがお気に入りのブルックリンっぽいこのクッション。
 カフェですっかり活躍中。




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 名残惜しいアパートの真ん前から、JFKへ。
 もちろん、ウーバーに来てもらいました。

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 「NYに住んでみる」
 こんな夢のお試し編に、今回の旅は少しはなったかな?
 何度か訪れた過去の記憶をたどっても、一番楽しかったのは間違いないので。
 次の旅は他の街へって思うこともありますが、また来てしまいそうな気が。
 さて、どうなる。
 
 店主のNY滞在記、おしまいです。






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by arkku | 2017-03-07 03:07 | 雑記
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 朝から、ちょっとヘビーですが、夕飯の残りのチキンオーバーライスを。
 何回トライしても一回で完食できた試しがない強者です。

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 5日足らずとはいえ、生活感って出てくるものですね。
 乱雑なだけともいえますが。

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 可燃ごみ出してみました。
 資源ごみの日もあるようですが、その前に帰国してしまいます。




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 アパートから2分。
 「ブラック・ブリック」というお店です。
 平日は朝7時からオープンしてます。
 このカフェは、通りがかるといつも、いい感じに賑わっているのが見受けられて気になっておりました。
 
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 コーヒーを求めて来店する常連さんを、ゆるく会話を挟みつつさばくタトゥーのお兄さん。
 ひっきりなしというわけでもないけれど、途切れることのない朝の来客。
 ローカルに愛されているのが伝わってくる風景であります。

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 あちこち上手に質らわれた古い調度。
 東京でブルックリン風を謳うお店が必ず取り入れるのが、壁に古レンガですよね。
 店の奥には夏場気持ちよさそうな中庭に通じるドアが。
 そこには、「中庭で、パソコン、アイパッド厳禁」の張り紙。
 
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 「Featured Drip」の2$サイズ。
 呼び物のドリップといったところでしょうか。
 待たずに飲めるドリップ済みのコーヒーです。
 本日はグアテマラ。
 これを注文するお客さん多し。




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 バスに乗って、グリーンポイントの中古アナログレコード屋さん「レコード・グローチ」に。
 「レッド・ツェッペリン Ⅱ」の日本盤LPなんか売ってたりします。(ピーター・バラカンさん風には、レッド・ゼぺリンですね。)
 店主は、先日来店した際見かけた中古の音楽カセットテープが気になって再訪です。
 結局、ニール・ヤングやらライ・クーダーやら渋めを6、7本漁ってきました。
 昨今のアメリカにおけるアナログもの人気に、店主も煽られているようで。
 写真は、この店の招き犬。




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 お昼は、ウィリアムズバーグへとんぼ返りして、サンドイッチショップ「ソルティー」に。
 サンドイッチといっても侮ってはいけません。
 この鰯や卵なんかの具材をどかっと挟み込んだフォカッチャサンドをご覧あれ。
 店名の如く、最初は表面の粒塩が強い塩気を感じさせるのですが、これがだんだん後引くアクセントに。
 こちらも、先日行ったグリーンポイントの「グラッセリー」も、ブルックリンの食文化の大立者アンドリュー・ターロウ氏の息のかかったレストランの元スタッフが始めたお店だそうです。
 食についての思想を受け継ぎながら、その精神に基づいた次世代のお店が増えていく図式は、やはり数々の卒業生を送り出しているバークレーの「シェ・パニーズ」のオーナー、アリス・ウォーターズの発想を思わせます。

 

 
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 「ソルティ―」から3ブロックほど北の住宅街にぽつんとある「ベスト・ピザ」
 本格的な釜で焼き上げるいわゆるグルメ・ピザの店でありながら、気軽にスライス売りをしてくれるのが人気です。
 お昼遅めにボリューミーなサンドイッチをいただいたので、テイクアウトしておいて夜は軽めにすましてしまおうという目論みです。




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 いったんアパートに戻って荷を下ろし、一息つく間もなくまた街へ。
 徒歩4分。「メゾン・プルミエ」。
 ここは、店主のような牡蠣好きにとって天国のような場所。
 午後4時から7時までのハッピーアワーは、十数種類ある牡蠣がすべて1ドル!
 回転ずしよろしく、オイスターリストに食べたい数を書き込み注文するシステムなので、品種や産地の知識がなくても大丈夫。
 一巡目は当てずっぽうでオーダーしておいて、二巡目はおいしかったものを再オーダーします。

 店主たちが通されたカウンター内では、矢継ぎ早に入る注文に、牡蠣をさばく係の男性が一人で奮闘中でして。
 「どれだ、どれだ?」「OK、これだ。」
 品数は多いは見かけは一緒だは、探すのも一苦労のようで、彼はずーっとぶつぶつ独り言(もちろん英語で)を言いながら作業をしておるのです。
 他人事とはいえ、見てる店主も心のなかでつい声をかけてしまうのでした。
 「頑張ってー、頑張ってー。」




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 夕飯は、お約束通り「ベスト・ピザ」のチーズスライスとホワイトスライス。
 レンチンして温めましたが、やはり焼きたての味には及ばないでしょうね。
 とはいえ、牡蠣を満喫しご機嫌の店主。
 細かいことは言わない、言わない。




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 まだまだ眠れないNY最後の夜。
 またまた、街にくり出し今度は映画館へ。
 NYへ来る直前耳にした、渋谷陽一氏のラジオ番組で取り上げられていた映画がどうしても観たかったからであります。

 それは、なんといまどき、オリジナルのミュージカル映画だという。
 つまり、ブロードウェイのヒット・ミュージカルの焼き直しではなく、リスキーにも書き下ろしであるということ。
 店主は、同じく書き下ろしでミュージカル仕立てのラブストーリー、コッポラの「ワン・フロム・ザ・ハート」を思い起こしました。
 個人的には大好きなミュージカル映画ではあるけれど、あれは興行的に大コケして、コッポラを破産に追い込みました。
 1982年のことであります。
 あれから35年。
 全米で話題沸騰の「ラ・ラ・ランド」とはどんな映画なんでしょう。
 
 ネット予約もできたみたいですが、券売機でチケット購入。
 座席指定も同時にできました。
 
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 街歩きしている途中で見かけた映画館はウィリアムズバーグだけでも3軒ほどありました。
 アメリカでも、映画人口は往時からすればかなり減っているとのことですが、日本ほどの状況ではなさそうです。
 こちらの映画館は内装はレトロ基調ですが、いわゆるシネコンスタイル。
 店主たちのチケットは9時45分の最終上映です。
 (今にして思えば「ムーンライト」も別スクリーンで10時15分からかかっていたんですね。このとき、アカデミー賞の授賞式でのあのハプニングを誰が予想できたでしょう。)
  
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 映画を観る前、観た後使えるカウンターバー。
 便利だし、何とも意気です。

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 上映ルームに入って驚いたのは、座席の造り。
 前にメニュースタンド付きのテーブルがついております。
 おねえさんがやってきて説明してくれました。
 欲しいものをオーダー用紙に書いて置いておくと、それと引き換えに注文の品を席まで持ってきてくれる仕組み。
 膝元がライトアップされているので、暗転後の追加も難なくできます。
 ラストオーダーの時刻が決まっていて、お会計は映画上映中にすませて後は帰るだけ。
 ドリンク中心のメニューですが、軽い食事もありました。
 後でわかったのですが、ブルックリンでは、上映前、上映中に飲食ができる映画館が増えているようです。
 テーブルがある分、座席の間隔にゆとりがあるので、大スクリーンを共有して観る醍醐味に加えて、自宅にいるようなまったり感も味わえます。
 冷たいビールと熱々のフレンチフライ。
 そして、いい映画があれば、これは言うことなしのひとときでしょう。
  
 
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 とにかく、監督のデイミアン・チャゼルのミュージカル映画愛は、強烈であります。
 32歳という年齢を考えると、ある時期往年のミュージカル映画に相当のめり込んで、かつ咀嚼した人なんだろうなと想像します。
 オープニングのハイウェイでの主題曲「アナザー・ディ・オブ・サン」にのせて繰り広げられるダンスシーンを観て、「ロシュフォールの恋人たち」の冒頭を思い起こした映画通も多かったと思います。
 小気味いい楽曲と自動車絡みの群舞。そして、縦横無尽なカメラワーク。
 まさに、このジャック・ドゥミ監督の傑作ミュージカル映画へのオマージュ。
 
 オマージュはまだまだ散りばめられております。
 ロスの街を見下ろす高台の公園でワルツを踊るミアとセブ。
 フルートが印象的な「プラネタリウム」に合わせた二人のしっとりした円舞は、本作中白眉のダンスシーンでしょう。
 街の向こうにには、ピンクとパープルのグラデーションに染まった朝焼けに浮かびあがる丘陵の黒いシルエット。
 店主は「ワン・フロム・ザ・ハート」でナスターシャ・キンスキーが綱渡りするシーンの背景をそこに観たように思いました。
 涙ぽろぽろ。
 若き映画人は、実験的な試みに挑んで敗れ去った先人をしっかり見ていて、しかも落とし前をつけてあげるような名シーンを創り上げていて...。
 コッポラが観たらどう思ったでしょう。
 「俺がやりたかったのはこれだったんだ」でしょうか。
 「ずるいぞ」でしょうか。

 本作は、唐突に歌い踊り始める意味わかんない映画っていうミュージカルに対する大方の先入観を異ならした映画になったと思います。
 強い意志をもって切り開けることもあれば、思いだけではどうにもままならないのも人生という普遍的なストーリーが、楽曲、ダンスといい関係性で寄り添ってる感じ。
 いろんな思いが巡って、忘れられない夜とはまさにこの夜。
 そして、大切な映画がまたひとつ増えた夜でした。

 NYの五日目終了です。






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by arkku | 2017-03-06 03:06 | 雑記
 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ダイナー」。
 35年前の1982年3月5日に公開されました。

大晦日も近い1959年のボルチモア。街のダイナーを溜まり場にする大人に成りきれない5人の若者たち。ギャンブル狂のブギーは、キャロンと彼が寝ることに20ドル賭けないかと言い、みんなも賭けにのった。レコード収集狂のシュレヴィーは、レコードのかたずけ方のことで妻のベスと口論になってしまう。ブギーが働く美容院に賭けの取り立て屋タンクがやって来た。賭け金2千ドルを今夜中に払えといって、彼を殴り倒す。ブギーは風邪で寝こんだキャロンの代わりに、ベスにかつらをつけてキャロンに見せかけてファックし、みんなから賭け金を取ろうとしたが、寸前で彼女を賭けの犠牲にはできないと引き返した...。(allcinemaより抜粋)

 ウィキペディア的には、北米に特有のプレハブ式レストランというのがダイナーの定義。主な特徴は、アメリカ料理を中心とした幅広いメニュー、気取らない雰囲気、カウンターのある店内、そして深夜営業。特にニューヨーク州、ニュージャージー州、およびアメリカ東海岸北東部に多くみられたそうです。
 舞台であるメリーランド州ボルチモアはまさに、古くから天然の良港として知られていた東海岸の街。

 ところで本作は、後に「レインマン」でオスカーを獲るバリー・レヴィンソン監督のデビュー作になります。
 レヴィンソン監督作には、ボルチモアを舞台としたものが多いですが、それもそのはず、監督はこの街の出身。
 タイトル通り、必然的にダイナー店内でのシーンが多くなりますが、この映画がおもしろいのは、ある瞬間、まるで同じソファ席で登場人物たちの会話に参加しているような感覚を覚えることです。
 おそらく、若き日レヴィンソン監督は、地元のダイナーに仲間と共に入り浸っていたことでしょう。そこで交わされるのは、延々と続く他愛ない会話だったはず。
 

 他愛無い会話が続くという意味では、退屈な映画という印象をもたれてしまう方もいると思いますが、思い起こせば、親しい間柄のリラックスした会話ほど他愛ない内容に終始するのはよくあること。
 「ダイナー」が描いたアメリカ地方都市の古き良き50年代最後の一週間。ベトナムや人種問題の影はまだ見当たりません。映画に流れる安閑とした雰囲気をつくり出すためには、思い入れのある故郷を舞台にしたことに加え、監督にとって、このダイナーでの会話のシークエンスは外せない演出だったのかもしれません。

 いつものように夜7時からスタート。
 お楽しみに。

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 朝飯代わりに、昨日買っておいた「オーブンリ―」の甘じょっぱい定番チョコクッキーを。




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 本日は日曜。
 ウィリアムズバーグから少し遠出して、ブルックリンの南側エリアにあるCortelyou Road駅に来ました。
 わざわざ行く価値ありと評判の「ファーム・オン・アダリー」の週末限定ブランチ狙いであります。
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 天空率が高いブルックリンの郊外。
 天気のいいこんな日はなおさら気分が晴れやかに。
 これも来ないとわからなかったNYの一面。
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 ブランチが始まる10時半入店が理想でしたが、着いたのは11時半。
 すでにウェイティングが数組いて30分ほど待つことになったのですが、その後も間断なく訪れる来店客。
 一足遅かったら1時間は待つハメになったかもしれません。
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 東京にも専門店ができたりしてますが、こちら名物のベルギーフレンチフライ。
 黄色いソースはニューヨーカーにバカうけ、カレーマヨ。
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 昨今のNYの人気レストランの共通項。 
 食材は、近隣の農家から届けられるオーガニックもの。
 スタイルは、イタリアン、フレンチ、和風などをベースとしながらも自由な発想でミックスしてしまうニューアメリカン。
 「ファーム・オン・アダリー」も御多分に漏れません。
 サラダ仕立ての自家製コンビーフ。
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 お会計票の上にのっかってきたお馬。
 お店はお土産用に何種類も動物シリーズを用意しているようです。
 ここの常連さんが、部屋の一角に動物園のジオラマの如くいっぱい並べているのを想像する店主。
 料理も雰囲気もサービスも自然と笑みがこぼれるような良店であります。




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 ブルックリン郊外から地下鉄を乗り継いで一気にミッドタウンへ。
 NY4日目の午後にして、ようやくマンハッタンに足を踏み入れました。
 いわゆるミュージアム・マイル(博物館や美術館が集中している5番街の82丁目から105丁目約1マイルの沿道のこと)を詣でるためです。
 NYに来るたび付き合わされる嫁さんは食傷気味でしょうが、店主にとっては心を洗う巡礼みたいなものですから、これは外せません。

 そんな高尚なことを言っておきながら、夕飯用に6番街の屋台飯屋で好物のチキンオーバーライスを買ってしまう店主。


 
 

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 ミュージアム・マイルからは少々南に外れますが、70丁目、フリック・コレクションからいつも店主は美の巡礼を始めます。
 フェルメールの3点はもちろんですが、去年貸し出されていて拝めなかったアングルの「ドーソンヴィル伯爵夫人の肖像」にも無事再会。
 この豪奢な邸宅美術館にはいつでも贅沢な時間がずーっと流れております。
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 5番街から一本東寄りのマジソン・アベニュー75丁目。
 やはり、ミュージアム・マイルからはちょっと外れるのですが、美術ファン大注目の新顔がこちら、メット・ブロイヤー。
 もともとは、ミートパッキングに引っ越ししたホイットニー美術館だった建物です。
 メットの分館として、コンテンポラリー美術部門を移管して去年3月にオープン
 階段状に突き出したユニークなデザインの生みの親、モダン建築の巨匠マルセル・ブロイヤーに敬意を表しての命名というわけですね。
 今回一番訪れたかった館ですが、メットの当日入場券でこちらも入館できるとあって、すさまじい長蛇の列に泣く泣く断念。
 次回のお楽しみに。
 
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 82丁目まで北上して、メットこと、メトロポリタン美術館に。
 今回は滞在時間がタイトだったので、ドネーション(寄付)制を利用させてもらって格安料金で入れてもらいました。
 実際、フェルメールとカラバッジョの部屋を観て、館の奥の奥で人目を避けるように飾られたアングルの「ドブロリ公爵夫人」を拝見すると、もう館をあとにせざるを得ない感じでしたから。
 広すぎて毎回迷ってしまうメットですが、今更ながらインフォメーションのありがたみを痛感。
 館内マップに丸印をつけて展示場所を丁寧に教えてくれた係のおば様に感謝です。
 
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 さらに北上して86丁目、ノイエ・ガレリエ。
 恥ずかしながら、NYに来る直前に観た『黄金のアデーレ 名画の帰還』でクリムトの金の時代の傑作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」がこの地にあることを知りました。
 映画は、ナチスに略奪されたのを契機に、第二次世界大戦後も長らくウィーンのオーストリア・ギャラリーに留まっていた本作を、アメリカ在住の正当な相続人であるマリア・アルトマンが、法廷闘争の末に所有権を認められるという実話でしたが、2006年、ノイエのオーナーが本作を当時の最高額でもって獲得、以来、こちらのギャラリーの目玉として現在に至っております。
 実は店主、学生時代にウィーンを訪れ本作を観ておりましたが、紆余曲折の末にNYに渡っていたとは露知らず、思いがけない再会はうれしい限り。
 ところで、館内に入るとチケット売り場が見当たりません。
 小さい館なので見つけられないはずなないのですが。
 二階かしらと、階段を上ってみるとそのまま室内に入ってしまい、ふと見上げると、そこに当の「アデーレ」があるではありませんか!
 そして、展示ルームはここ一室だけ。
 どうやら展示作品の模様替えの最中だったらしく、入場料は心付けでよかったようであります。(「アデーレ」の取引条件のひとつが常時展示だったことを帰国後知りました。)
 店主たちは、受付を見過ごし、どうどうとスルーしてしまった模様。
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「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」
グスタフ・クリムト 1907年
カンバスに油彩、銀箔、金箔 138㎝×138㎝ 
ノイエ・ガレリエ、ニューヨーク

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 シーレやココシュカは観れなかったけど、まぁ、ともかく「アデーレ」はあったし、多少後ろめたくもタダだったし、館内にあるウィーン風カフェを忠実に再現した「ザバスキー」で一休み。
 迷わずウィンナーコーヒーと、
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 定番ザッハトルテを注文すると店主すっかり虚脱。
 88丁目のグッケンハイム美術館は目と鼻の先なのですが、閉館時間も迫っておりこちらもあえなく断念。
 ミュージアム・マイル制覇は次回に持ち越しであります。





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 ウィリアムズバーグに帰ってきました。 
 ブランチが豪勢だったので、夜はB級ですませましょう。
 ミッドタウンで買ったチキンオーバーライスです。
 店主は、チキンとラムのコンビにしました。
 何といっても匂いがきついので、ミュージアム・マイルを持ち歩く際はジップロックで封印する気の使いようで持ち帰った代物。
 
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 ビールが空いちゃったので、レッドフックで購入したバーボンをお先に少し。
 NY郊外の閉鎖鉱山に溜まっていたミネラルたっぷりの石灰水と、有機栽培されたトウモロコシと麦を使った究極のブルックリン産バーボンです。
 8年ものですが、より年数を重ねたようなまろやかさを感じました。
 国際的なウィスキー品評会で最高賞をとったとか、「GQ」誌でベストバーボンに選ばれたとかいう情報にも後押しされた感想ですが...。
 おいしさは保証しますので、「正真正銘NY生まれのクラフトバーボン」を味わって遠くブルックリンに思いを馳せたい人は、是非当店でお試しを。

 
 4日目の夜も更けて報告終了であります。  






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by arkku | 2017-03-01 03:01 | 雑記