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店主の海外わび住まい日記【2019アムステルダム編】 2日目(その1)

 朝、スキポール空港駅から、オランダ鉄道でデン・ハーグへ。
 途中窓から遠くに風車が見えたりするオランダ的田園風景をのんびり眺めながら約40分ほどで到着。
 
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 デン・ハーグ駅です。
 国会議事堂、王宮、国際司法裁判所等があったりする、政治の中枢を担うオランダで3番目に大きな都市。
 フェルメールを所蔵するマウリッツハイス王立美術館はこの街にあります。
 



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 駅から徒歩10分。
 着きました。マウリッツハイスです。
 屋根にはオランダ王室の紋章が。



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 さて、
 この画はフェルメール...ではありません。
 その対面前に観ておきたかった画。
 フェルメールの師匠であったかもしれないとされるカレル・ファブリティウスの「ゴシキヒワ」です。
 この二人、共にハーグの隣町デルフトで画業に勤しんでおったのですが、1654年弾薬庫の爆発事故に巻き込まれ、ファブリティウスは32歳という若さで非業の死を遂げます。
 ファブリティウスはデルフトに移り住む前、アムステルダムのレンブラント工房で画を学びましたから、ひょっとすると、フェルメールはレンブラントの孫弟子という可能性もあったりします。
 もっとも、ファブリティウス自身が独立後は独自の画風に行き着いておりますので、レンブラントとフェルメールの画風に共通点は当然皆無であります。 



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 いよいよ、店主フェルメールの間に入場。
 北のモナ・リザこと、「真珠の耳飾りの少女」です。
 マウリッツハイス大改修に伴った2012年を最後に過去3度来日したこのオランダの至宝も、今では貸し出し禁止扱いになったとのことです。
 2000年の来日時には、店主も新幹線で大阪まではせ参じましたが、今後はこの度のように空路オランダまで来なければ、この少女の魔法の眼差しを拝むことは叶わなくなりました。



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 「真珠の耳飾りの少女」とともに、2012年来日した「ディアナとニンフたち」。
 フェルメール初期の神話画です。
 実は、1968年初めて日本にやってきた記念碑的フェルメール作品がこの画。
 最多来日数4度を誇る?画でもあります。



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 いよいよ店主にとって、今回のオランダ行きのメインイベント、「デルフトの眺望」とのご対面。
 フェルメールが、ホームタウンであるデルフトの街並みを川の対岸から描いた絵です。
 雨が降り止み、雲間から陽光が街に差し込んだ刹那であることが、その明暗のコントラストでわかります。
 フランスの文豪マルセル・プルーストが、友人に宛てた手紙のなかで「この世で最も美しい画」と評したのは有名な話。
 店主がこの画を「死ぬまでに観てみたい画」と心に留め置いてあったのは、このプルーストの逸話とともに、マウリッツハイスから貸し出されたことがない門外不出の画と聞いていたこともあったからです。
 ところが、よくよく調べてみますと、1921年から1996年まで計7回門外(国内2回、パリ3回、ロンドン、ワシントン各1回)に出ておりました。
 プルーストは、1902年にここマウリッツハイスで初めて「デルフトの眺望」を観ており、初の貸し出しとなる1921年パリの展覧会で再び眼にしております。

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 観光客の一団は、やはり人気の「真珠の耳飾りの少女」に群がることがお定まりのようで、店主にとっては「デルフトの眺望」を独り占めする瞬間を好きなだけ重ねられる嘘のような至福のひと時となりました。
 
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 よくいわれてることですが、この画にはフェルメールの別の名画の登場人物がさり気なく描かれております。
 画左下の対岸に小さく描かれた人々のうちの一人の女性に注目。
 白の頭巾、イエローのトップス、ブルーのスカート。
 そう、アムステルダム国立美術館にある「牛乳を注ぐ女」です。
 この日は、仕事の合間に川向うで井戸端会議ということでしょうか?
 フェルメールのこの仕業。
 果たして、確信犯なのか、偶然なのか。

 次回も、2日目続きます。





 
 
 

by arkku | 2019-11-24 11:24 | 雑記