エル・ブリの秘密
”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
というわけで、今夜のアルック座は、「エル・ブリの秘密」。
7年前の2011年7月27日に公開されました。
アルック座では珍しくドキュメンタリー作品であります。
2011年に惜しまれつつ閉店したスペインの三ツ星レストラン「エル・ブリ」の裏側に迫ったドキュメンタリー。1年のうち半年しか営業せず、お客は1日50人のみという世界一予約の取れないレストラン「エル・ブリ」のバックヤードに密着する。(DMM.comより)
エル・ブリの存在を知ったのは、何かの雑誌記事だったと思います。
裏憶えですが、エスプーマを利用した泡状ムースと貝殻をあしらったロマンティックな一皿が誌面を大きく飾っておりました。
ガスを使ってあらゆる食材をあわあわにできるこのエスプーマ調理法にも驚きましたが、お皿と一緒にサーブされるというiPodにはぶっ飛びました。ゲストはイヤホンから流れる波の音に海の記憶を呼び起されつつ料理を食するという趣向。
アイディアの使いまわしは行わないポリシーですから、この「iPod添え」もこれっきりだったのでしょうが、以来このレストランの妖しさ?はしっかり脳裏に刻み込まれ、2009年に撮影された本作で惜しげもなく明かされる「世界一のレストランの秘密」には、終始口があんぐり。
実際100年後の食のトレンドを覗いているようなショック症状に見舞われたといったら大げさでしょうか。
ここに、エル・ブリにまつわる数字を並べてみました。
15 - 一日のテーブル数
50 - 一日のゲスト数
160 - 営業日数
8,000 - 年間のゲスト数
7-20,000 - エル・ブリで食事をするためにゲストが旅するキロメートル数
70 - ハイシーズンに働くスタッフ数
40 - シェフの数
26 - ホールで働く人の数
8 - ウェイターひとり当たりの一日の歩行キロメートル数
11,200 - 年間のスタッフの賄い料理の数
12,000 - 海側の土地の平方メートル数
80 - テラスの平方メートル数
350 - 厨房のスペースの平方メートル数
250 - ホールのスペースの平方メートル数
200€ - 2008年時、一回の食事にかかる費用
230€ - 2008年時、ドリンクを含むひとり当たりの費用(平均)
170-200 - メニューにある素材の数
1,500 - 一日にサーブされるカクテル、スナック、タパス料理、アヴァン・デセール、デザート、モーフィングの数
700 - ゲストひとりの一皿ごとの料理のグラム数
5,600 - 年間消費される食料の総量となるキログラム数
200 - 毎晩厨房で使用されるキッチンクロスとエプロンの数
1,000 - 毎晩使用される食器の数
10,000 - 年間開けられるボトル数
55 - ガラス製品の種類数
750 - レストランで一日に使いまわすグラスの数
1,666 - レストランにあるワイン数
40 - ヴィンテージの種類の数
216 - ぶどうの種類の数
325 - ワインリストにあるDOCの種類の数
2 - ワイン熟成貯蔵庫の数
4,000 - 年間の創作のために費やす時間数 (”エル・ブリの一日”より)
興味深いもの、そうでもないもの、いろいろですが、このレストランの特異性は、ホールの1.4倍もの厨房の広さにも現れていると思います。
到着したゲストが真っ先に案内されるのは、厨房!
レストランの常識的には隠したがるスペースをエル・ブリでは御開帳していたというわけです。
料理長フェラン・アドリアとの握手やらで歓待されたゲストには、食後に再び厨房でのお別れのセレモニーが待っています。
ハイテックで整然なる厨房を舞台にしたスタッフたちの統率のとれた動きは、それ自体見ものでしょうし、めくるめくアート作品のようなコース料理への期待感はここで否応なしに高まるでしょうね。
いつものように午後7時くらいからゆるくスタート!
お楽しみに。
というわけで、今夜のアルック座は、「エル・ブリの秘密」。
7年前の2011年7月27日に公開されました。
アルック座では珍しくドキュメンタリー作品であります。
2011年に惜しまれつつ閉店したスペインの三ツ星レストラン「エル・ブリ」の裏側に迫ったドキュメンタリー。1年のうち半年しか営業せず、お客は1日50人のみという世界一予約の取れないレストラン「エル・ブリ」のバックヤードに密着する。(DMM.comより)
エル・ブリの存在を知ったのは、何かの雑誌記事だったと思います。
裏憶えですが、エスプーマを利用した泡状ムースと貝殻をあしらったロマンティックな一皿が誌面を大きく飾っておりました。
ガスを使ってあらゆる食材をあわあわにできるこのエスプーマ調理法にも驚きましたが、お皿と一緒にサーブされるというiPodにはぶっ飛びました。ゲストはイヤホンから流れる波の音に海の記憶を呼び起されつつ料理を食するという趣向。
アイディアの使いまわしは行わないポリシーですから、この「iPod添え」もこれっきりだったのでしょうが、以来このレストランの妖しさ?はしっかり脳裏に刻み込まれ、2009年に撮影された本作で惜しげもなく明かされる「世界一のレストランの秘密」には、終始口があんぐり。
実際100年後の食のトレンドを覗いているようなショック症状に見舞われたといったら大げさでしょうか。
ここに、エル・ブリにまつわる数字を並べてみました。
15 - 一日のテーブル数
50 - 一日のゲスト数
160 - 営業日数
8,000 - 年間のゲスト数
7-20,000 - エル・ブリで食事をするためにゲストが旅するキロメートル数
70 - ハイシーズンに働くスタッフ数
40 - シェフの数
26 - ホールで働く人の数
8 - ウェイターひとり当たりの一日の歩行キロメートル数
11,200 - 年間のスタッフの賄い料理の数
12,000 - 海側の土地の平方メートル数
80 - テラスの平方メートル数
350 - 厨房のスペースの平方メートル数
250 - ホールのスペースの平方メートル数
200€ - 2008年時、一回の食事にかかる費用
230€ - 2008年時、ドリンクを含むひとり当たりの費用(平均)
170-200 - メニューにある素材の数
1,500 - 一日にサーブされるカクテル、スナック、タパス料理、アヴァン・デセール、デザート、モーフィングの数
700 - ゲストひとりの一皿ごとの料理のグラム数
5,600 - 年間消費される食料の総量となるキログラム数
200 - 毎晩厨房で使用されるキッチンクロスとエプロンの数
1,000 - 毎晩使用される食器の数
10,000 - 年間開けられるボトル数
55 - ガラス製品の種類数
750 - レストランで一日に使いまわすグラスの数
1,666 - レストランにあるワイン数
40 - ヴィンテージの種類の数
216 - ぶどうの種類の数
325 - ワインリストにあるDOCの種類の数
2 - ワイン熟成貯蔵庫の数
4,000 - 年間の創作のために費やす時間数 (”エル・ブリの一日”より)
興味深いもの、そうでもないもの、いろいろですが、このレストランの特異性は、ホールの1.4倍もの厨房の広さにも現れていると思います。
到着したゲストが真っ先に案内されるのは、厨房!
レストランの常識的には隠したがるスペースをエル・ブリでは御開帳していたというわけです。
料理長フェラン・アドリアとの握手やらで歓待されたゲストには、食後に再び厨房でのお別れのセレモニーが待っています。
ハイテックで整然なる厨房を舞台にしたスタッフたちの統率のとれた動きは、それ自体見ものでしょうし、めくるめくアート作品のようなコース料理への期待感はここで否応なしに高まるでしょうね。
いつものように午後7時くらいからゆるくスタート!
お楽しみに。
by arkku
| 2018-07-13 07:13
| 金曜アルック座