あるロックの詩人の死

 ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」、1966年5月リリース。
 ビートルズ「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」、1967年6月リリース。
 ザ・バンド「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」、1968年7月リリース。
 キング・クリムゾン「クリムゾン・キングの宮殿」、1969年、10月リリース...

 ″惚れた腫れた″系ロックンロールから発展したロックを、ポップカルチャー全般に影響力をもつ大いなる音楽ジャンルへと成熟させる契機となったアルバムは数々あるでしょうが、1967年3月に発表されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの通称バナナ・アルバムこと「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」も間違いなくそんな一枚(・・・アンド・ニコのニコはプロデューサーのウォ―ホルの意向で数曲ボーカルを担当している彼のスタジオに出入りしていたドイツ人女性アーティスト)。
 このヴェルヴェット・アンダーグラウンドの中心メンバーだったルー・リードがニューヨーク、サウサンプトンで27日亡くなりました。
 享年71歳。今年になって肝臓移植手術を受けていたとのことです。
 大学時代、詩作を学んだというルー・リードは、商業的成功は伴わずとも、ロックミュージックにアートや文学の要素を持ち込む実験をステージやレコーディングで積極的に行ったことが、のちのち高く評価されるようになりました。
 時代は後からルーに追いついたかもしれませんが、早くから彼を評価し、その霊感を受け取っていたミュージシャン仲間からのリスペクトはその分一層厚いものがあるのでしょうね。

 
 ルーがいなければ、デビッド・ボウイもいなかっただろう

 俺? 多分数学の教師になっていたかな

 Without Lou there is no Bowie as we know him.
 
 Me? I'd probably be a maths teacher.

 ロイド・コール(元コモーションズ)



 本日当店のBGMは、ルー・リードのあのガチャガチャした破壊的ギターのリズムと、ニューヨークの陰鬱と知性が滲んだポエトリーリーディング節のボーカルを偲んで、ヴェルヴェッツを掛けまくります。

 R.I.P.Lou Reed
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