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 アムステルダムからデン・ハーグへの小旅行の続きです。

 
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 マウリッツハイス美術館のすぐ隣の敷地にある、とある伯爵のお屋敷だった建物。
 人呼んで「騎士の館」。
 現在の役回りはなんと国会議事堂。
 オランダ女王が毎年ここに馬車で乗り付け、議会開会式が行われるそうです。



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 議事堂の敷地入口にあった屋台に寄ってみました。
 お目当てはオランダ名物ハーリングです。
 要は鰯の塩漬けなのですが、発酵食に抵抗感が皆無の我ら日本人には、これはこの上ない御馳走。
 しかも、このとき6月中旬が身がぷりぷりの初物時期。
 たとえ国王でさえ、尻尾をつまんで天を仰ぎ、頭からかぶりつくのが正式なハーリングの食し方なのですが、こちらのは食べやすいようにぶつ切りで。
 実は屋台のお兄さんから、「外で食べちゃあ、だめ」の注意喚起がありました。
 なぜ?
 下の写真の屋根にご注目。
 オランダ人のみならず、オランダのカモメもハーリングには目がないようで。
 彼(彼女?)は日がな一日、テイクアウトのハーリングをかっさらおうと臨戦態勢をとっているわけであります。
   
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 オランダ風フライドポテト、フリッツの専門店Frites Atelierでお昼。
 とにかく、すごいボリューム。
 タンクに入った自家製ソースもセルフサービスで好きなだけかけられます。
 フライドポテト=軽食という概念は、食べ始めてすぐ崩れ去りました。
 食べても食べても減りません。
 二人、いや三人で一人前をシェアしてちょうどいい具合かも。
 おいしかったのですが、当然、僕ら三人全員、残してしまいました。



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 見上げれば、街のあちこちに王冠のオブジェがぶら下がっておりす。



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 フェルメールのあるマウリッツハイスの他にも、デン・ハーグには意外な個人美術館があります。
 それは、「だまし絵」で知られる奇想の版画家エッシャー。
 「無限」を表現することに生涯興味を惹かれた人でした。
 近年、日本でも回顧展が記録的入場者数を集めたり、ドキュメンタリー映画が公開されたり、彼の再評価は著しいものがあります。
 生まれはこの町ではありませんが、両親がハーグに住んでいたことがあるそうです。
  
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 美術館の建物は、以前オランダ王妃の冬の離宮でした。
 歴史を感じる様相のなかに、モダンなオブジェがあちらこちらに。
 エッシャーの版画の不可思議さはもちろんですが、美術館自体も興味深いものがあった訪問でありました。


 2日目まだ続きます。






 ”好きな映画がロードショー公開された月に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ラ・ラ・ランド」。
 2017年12月9日(米)に公開されました。(すみません。少々ずれ込み年越ししてしまいましたが。)


舞台はロスアンゼルス。高速道路は朝の大渋滞となっており、多くのドライバーが苛つきからクラクションを鳴らしている。渋滞の中に巻き込まれていたミア(エマ・ストーン)は女優の卵で、車中で台詞を覚えようとするが、後続車を運転していたセブ(ライアン・ゴズリング)に煽らラれて悪態をつく。ハリウッドにある撮影所でカフェ店員として働きつつ夢を追うミアだが、オーディションの結果は散々で、一向に役はもらえない。一方のセブはジャズピアニストで、歴史ある店が売れないジャズを諦める現状を嘆き、古き良きジャズを愛でる自分の店を開く夢を持つが、実際には姉ローラ(ローズマリー・デウィット)にも身を固めるよう諭される始末である。ある日例によってオーディションに落ちたミアは、ルームメイトの3人に誘われ、クリスマス・パーティに参加することになる。顔を売るための出席だったが思うようには行かず、挙げ句車がレッカーされてしまったミアは、夜道を歩いて帰路につく。通りかかったバーから偶然聞こえてきた音楽に惹かれてレストランへ入る。音の主は高速道路で煽ってきたセブで、ミアは曲に感激して声を掛けようとするが、契約通りの曲を弾かなかったことで解雇されたセブは、彼女を邪険に扱って店を出る...(ウィキペディアより抜粋)


 おととしの2月のある日、店主はブルックリンのとある街を歩いておりました。

 たまたま通りかかった映画館の上映予定ボードを目にすると何やら記憶にある作品名が。

 それが、NYを訪れる直前東京で聴いた渋谷陽一大先生(店主をロックの深淵なる世界に引きずり込んだ人の一人)のラジオ番組で取り上げていた「ラ・ラ・ランド」でした。

 その情報によると、その映画は今どき珍しくミュージカル作品であるということ。

 監督は3部門でオスカーを受賞した「セッション」のデイミアン・チャゼルであるということ。


 確かこの監督って若かったよなぁ(今年34歳)。

 そもそも、かび臭い印象のミュージカル映画が何故に大ヒットを飛ばしているのだろうか。

 若き才能と古き映画ジャンルのギャップに店主は少し混乱しながらも、映画館の扉を押したのでした。


 後から聞けば、チャゼル監督が大学在学中から温めていた作品だといいます。

 ミュージカル映画の根幹を成す音楽担当は、同級生だったジャスティン・ハーウィッツ。

 このハーバードコンビがすごいのは、敬遠される可能性が高いミュージカル作品である本作の出資を勝ち得るために、商業的成功が得やすいとみた「セッション」の制作を先行したことです。

 ご承知の通り「セッション」は大評判となり、「ラ・ラ・ランド」への出資の約束手形となりました。

 ノスタルジックなミュージカル映画のスタイルをとりながら、観客が自分の人生を重ねやすいありがちなラブストーリーを描いてみせる。

 誰も想像しなかった素晴らしきミュージカル映画がこうして陽の目をみたことは、トム・ハンクスの言葉を借りればまさに「神に感謝」したいという最大級の賛辞を店主にしても贈りたくなってしまうのであります。


 いつものように夜6時くらいからゆるくスタート。

 お楽しみに。


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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ジョンとメリー」。
 1969年、50年前の12月14日(米)に公開されました。


ニューヨーク、マンハッタン。家具のデザイナー、ジョンのアパートで目覚めたメリーは、自分がどこにいるのかしばらくの間わからなかった。昨晩、独身男女が集まるバーでふたりは出会い、お互いの名前も聞かないまま一夜を共にしたのだった。メリーは、整頓されたジョンの部屋を見て女の影を感じる。ジョンはかつてファッションモデルと同棲していた過去があり、メリーはある有力政治家と愛人関係にあった。朝食を食べ、昼食まで共にしたふたりは、とりとめのない会話をしながらも、次第に惹かれあっていく。しかし、ちょっとしたことでメリーは帰ってしまい、彼女が残した電話番号をジョンは消してしまう。ふたりは再び出会うことができるのだろうか。(ツタヤ・ディスカスHPより)


 本作は、メルヴィン・ジョーンズの同名小説を映画化したものです。
 店主はその昔この作品を、NHKのラジオドラマで聴いて知り、小説を買いました。
 映画自体はどこかの深夜帯のテレビで観たような気がします。
 印象的だったそのラジオドラマは、表向きの会話と心中での本音のつぶやきという表裏不同のかけひきがうまく脚本に落とし込まれ、出会ったばかりの男女の互いに探りを入れずにはいられない心理がよく伝わってくる出色の出来栄えでした。
 あとから思えば、このラジオドラマの制作スタッフには、ピーター・イエーツ監督による映画版「ジョンとメリー」へのリスペクトもやはりあったのでしょう。
 本作を初めて観たとき、ラジオから伝わってきた悲しいくらい静謐な空気感は、この映像作品に流れているものを踏襲したのだろうと感じ得ましたから。

 映画の出来映えとは違う次元で、いろいろ教えてくれた作品でもあります。
 たとえば、ジョンが住むロフト風アパートのこの上ないかっこよさだったり。(斜めに立ち上がった部屋の一面に大きな窓がはめ込まれているあの感じ。)
 エッグスタンドを使ったゆで卵の食べ方だったり。(ジョン、メリー銘々違うんですよ。)
 てっきりフラスコをコーヒーサーバー代わりにしているのかと思いきや、それがあのケメックスだったり。
 1969年公開当時のニューヨークでは、帝王ウォーホルが絶頂期を迎えていたのだろうと想像がつくポップアート・パーティーのくだりがあったり。

 とにかく、ジョンが属するニューヨーク・スノッブ階級の生活の一端を垣間見せてくれたようなこの作品は店主には刺激的でありました。
 高報酬の家具デザイナーという役どころに当時32歳のダスティン・ホフマンがはまっております。
 24歳だったミア・ファロー演じるメリーは、地方都市出身だったり部屋をシェアしていたりどちらかというと大衆階級寄りに描かれているのですが、ボーイッシュなショートヘアーにミニマルなワンピースがとっても似合っていてまさにこの時代のアイコン的女の子という感じ。
 60年代も終わりを告げようというニューヨークを舞台にしたボーイ・ミーツ・ガールものとして、この男女の「組み合わせ」の危ういバランス感は結構リアリティがあるように思うのですが。 

 いつものように夜6時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」。
(先月鑑賞予定が機器の不具合でかなわず、今週仕切り直しです。)
 3年前の2016年11月18日公開(米)されました。


リー・チャンドラーは短気な性格で血の気が多く一匹狼で、ボストンの住宅街で便利屋として生計を立てていた。

ある冬の日、リーは兄のジョーが心臓発作で亡くなったとの電話を受けた。故郷の町「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に帰ったリーは、自分が16歳になるジョーの息子の後見人に選出されたことを知らされる。兄を失った悲しみや自分に甥が養育できるだろうかという不安に向き合うリーだったが、彼はそれ以上に暗い過去、重い問題を抱えていた。(ウィキペディアより)


 ちなみに、映画の舞台はイギリスのマンチェスターではありません。

 アメリカ、マサチューセッツ州にある小さな町、ずばりタイトルになっております"Manchester by the Sea"がそこ。

 本作において、リーを演じたケイシー・アフラックが89回アカデミー賞主演男優賞を見事射止めております。

 

 いつものように夜6時くらいからゆるくスタート。

 お楽しみに。

今週の金曜アルック座は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」です。_a0187509_18185235.jpg








 いつもは毎月最終土曜の夜に開催しております恒例のアルック・プレゼンツ”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブ。
 毎年12月は一週繰り上げたクリスマス・ウィークに慣行しておりまして、今年はクリスマス・イブ・イブ・イブ・イブの21日土曜にやります!
 

 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。

 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれても、お客様次第でOK。
 いつものように、アマデュオスの二人が客席のまん真ん中に腰掛け演奏いたします。
 マイクを介さずすぐ傍らで鳴り響くギターの生音のすばらしさをご堪能ください。

 元々ノンチャージの当店ですが、今回も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計の際チャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 クリスマスにちなんだ曲も交えながらの、いつもに増して楽しいステージをご期待くださいませ。

 荻窪のちいさなカフェで、心躍るギターの調べをごゆるりとお楽しみください。


 【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる


 【お問合せ・ご予約】050・5438・2276(カフェ専用)








 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、コーエン兄弟監督作「インサイド・ルーウィン・ディヴィス 名もなき男の歌」。
(先週機材の不調につき、今週再度鑑賞仕切り直しです。)
 6年前の2013年12月6日に公開されました。


1961年、NYのグリニッジ・ヴィレッジ。ライブハウスで歌うフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィスは、最近何をやっても裏目に出てばかり。一文無しで知り合いの家を泊まり歩く日々。つい手を出した女友達からは妊娠したことを告げられ、おまけに仕方なく預かるはめになった猫にも振り回される始末。山積みになったトラブルから逃げ出すようにルーウィンはギターと猫を抱えて旅に出る。年老いた父との再会の末、とうとう歌をやめて父と同じ船員に戻ろうと決意するが、それさえもうまくいかない。旅から戻り打ち拉がれたルーウィンはまたNYのライブハウスにいた。歌い終えたルーウィンがふとステージに目をやると、そこにはやがてフォークの世界を大きく変えることになる無造作な身なりの若者の姿が...(公式サイトから抜粋)

 ディラン以前のフォーク・シンガーというと、ウディ・ガスリーやピート・シーガーくらいしか名前が出てきませんが、本作主人公のルーウィンにはモデルがおりまして、そのディランが駆け出しの頃憧れていたというデイヴ・ヴァン・ロンクなるフォーク歌手がその人。
 この人物の回顧録を下敷きに、コーエン兄弟が脚本を書き、監督したのが本作になります。

 1961年のNY、フォーク・クラブのメッカだったグリニッジ・ビレッジが舞台というのがまず興味深いですね。
 となると、ほどなくして時代の寵児になるボブ・ディラン寄りに焦点をあてたくなるところですが、そのディランと入れ替わるように人々の記憶から失われていった彼の5歳年上となる先輩ミュージシャンをモデルにして主人公を創造したあたりがコーエン兄弟らしいところ。
 時代の変わり目には、突然スポットライトを独り占めにするものが現れる一方で、舞台上からそっと袖に消えるものもいるということであります。
 また本作で特筆すべきは、撮影が「アメリ」を撮ったブリュノ・デルボネル。
 このセザール賞(フランスのアカデミー賞)を獲ったフランス人カメラマンが、冬のグリニッジ・ビレッジをどんな風に切り取って魅せてくれるのかは要注目です。
 

 あと、音楽を軸にした映画にありがちなのは、演奏シーンをおろそかにして完成度がガクンと下がってしまうという問題でありますが、本作については心配いりません。
 ルーウィン演じるオスカー・アイザックの歌とギターは玄人はだしの見事な腕前。
 実は彼、ジュリアード音楽院卒という経歴を持っているので、それも納得の業であります。

   
 いつものように、夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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 誠に勝手ながら、都合により12月2日(月)から12月5日(木)まで、おやすみさせていただきます。
 ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。

 アルック店主






 毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを週末30日に開催します!
 
 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれても、お客様次第でOK。
 いつものように、アマデュオスの二人が客席のまん真ん中に腰掛け演奏いたします。
 マイクを介さずすぐ傍らで鳴り響くギターの生音のすばらしさをご堪能ください。

 元々ノンチャージの当店ですが、今回も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計の際チャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 晩秋の夜、荻窪のちいさなカフェで、ボサノバ・ギターの調べをごゆるりとお楽しみください。


【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる
 
【お問合せ・ご予約】050・5438・2276(カフェ専用携帯)







 朝、スキポール空港駅から、オランダ鉄道でデン・ハーグへ。
 途中窓から遠くに風車が見えたりするオランダ的田園風景をのんびり眺めながら約40分ほどで到着。
 
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 デン・ハーグ駅です。
 国会議事堂、王宮、国際司法裁判所等があったりする、政治の中枢を担うオランダで3番目に大きな都市。
 フェルメールを所蔵するマウリッツハイス王立美術館はこの街にあります。
 



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 駅から徒歩10分。
 着きました。マウリッツハイスです。
 屋根にはオランダ王室の紋章が。



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 さて、
 この画はフェルメール...ではありません。
 その対面前に観ておきたかった画。
 フェルメールの師匠であったかもしれないとされるカレル・ファブリティウスの「ゴシキヒワ」です。
 この二人、共にハーグの隣町デルフトで画業に勤しんでおったのですが、1654年弾薬庫の爆発事故に巻き込まれ、ファブリティウスは32歳という若さで非業の死を遂げます。
 ファブリティウスはデルフトに移り住む前、アムステルダムのレンブラント工房で画を学びましたから、ひょっとすると、フェルメールはレンブラントの孫弟子という可能性もあったりします。
 もっとも、ファブリティウス自身が独立後は独自の画風に行き着いておりますので、レンブラントとフェルメールの画風に共通点は当然皆無であります。 



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 いよいよ、店主フェルメールの間に入場。
 北のモナ・リザこと、「真珠の耳飾りの少女」です。
 マウリッツハイス大改修に伴った2012年を最後に過去3度来日したこのオランダの至宝も、今では貸し出し禁止扱いになったとのことです。
 2000年の来日時には、店主も新幹線で大阪まではせ参じましたが、今後はこの度のように空路オランダまで来なければ、この少女の魔法の眼差しを拝むことは叶わなくなりました。



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 「真珠の耳飾りの少女」とともに、2012年来日した「ディアナとニンフたち」。
 フェルメール初期の神話画です。
 実は、1968年初めて日本にやってきた記念碑的フェルメール作品がこの画。
 最多来日数4度を誇る?画でもあります。



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 いよいよ店主にとって、今回のオランダ行きのメインイベント、「デルフトの眺望」とのご対面。
 フェルメールが、ホームタウンであるデルフトの街並みを川の対岸から描いた絵です。
 雨が降り止み、雲間から陽光が街に差し込んだ刹那であることが、その明暗のコントラストでわかります。
 フランスの文豪マルセル・プルーストが、友人に宛てた手紙のなかで「この世で最も美しい画」と評したのは有名な話。
 店主がこの画を「死ぬまでに観てみたい画」と心に留め置いてあったのは、このプルーストの逸話とともに、マウリッツハイスから貸し出されたことがない門外不出の画と聞いていたこともあったからです。
 ところが、よくよく調べてみますと、1921年から1996年まで計7回門外(国内2回、パリ3回、ロンドン、ワシントン各1回)に出ておりました。
 プルーストは、1902年にここマウリッツハイスで初めて「デルフトの眺望」を観ており、初の貸し出しとなる1921年パリの展覧会で再び眼にしております。

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 観光客の一団は、やはり人気の「真珠の耳飾りの少女」に群がることがお定まりのようで、店主にとっては「デルフトの眺望」を独り占めする瞬間を好きなだけ重ねられる嘘のような至福のひと時となりました。
 
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 よくいわれてることですが、この画にはフェルメールの別の名画の登場人物がさり気なく描かれております。
 画左下の対岸に小さく描かれた人々のうちの一人の女性に注目。
 白の頭巾、イエローのトップス、ブルーのスカート。
 そう、アムステルダム国立美術館にある「牛乳を注ぐ女」です。
 この日は、仕事の合間に川向うで井戸端会議ということでしょうか?
 フェルメールのこの仕業。
 果たして、確信犯なのか、偶然なのか。

 次回も、2日目続きます。





 
 
 

# by arkku | 2019-11-24 11:24 | 雑記
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 こちらは、アムステルダムのスキポール空港。
 いきなりですが6月下旬、店主はこの地に降り立つ旅程にありました。
 店主といえば、GWにNYに行ってなかったっけ?という声が聞こえてきそうですが、さほど間を置かずに海外渡航を決行したきっかけは昨年にさかのぼります。
 
 アムステルダムは大学生のとき以来ですので、三十数年振りの再訪。
 このとき、アムステルダム国立美術館でフェルメールとの初邂逅後、機会があるごとに国内外でこのオランダが誇る超人気画家の画をいろいろ観てまいりましたが、唯一海外への貸し出しが叶わない作品がデンハーグにあるフェルメール最高傑作「デルフトの眺望」。
 店主はかねてから、この画を死ぬまでに観ておきたい一枚として心に留め置いておったのですが、なんと去年、店主に先んじてこの画を観てしまうという暴挙?に出たのがうちの嫁さん。
 しかも、6月の出張のついでに続き、8月の母子での旅行途中にも。
 地の果てにあるとも思われた店主憧れの画を、彼女はあっさり2度にわたって観たわけです。
 これはくやしいー。
 当の嫁さん曰く苦も無く案内できるというし、「じゃあ、この際観に行っちゃおう」ということになったのでありました。


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 いろんなところで進歩的なお国柄のオランダ。
 噂どおり、タクシーはテスラ社製。


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 最初の2泊は空港近くのホテル泊り。
 旅の後半は単身アムステルダム中心街で過ごします。


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 郊外にある空港の地下鉄駅からアムス中心部へ移動。
 ただ、この街では地下鉄を利用する機会がほぼないことがこの先わかってまいります。


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 東京駅のモデルになったという俗説がある中央駅。
 真偽はわかりませんが、両駅はめでたく姉妹駅関係を結んでおります。


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 中央駅から徒歩数分、地ビール・レストランBrouwerij De Praelに参りました。
 お試し地ビールセットやら、オランダ軽食盛合せやらでさくっと夕飯をすませて、いよいよ明日のアムスからの小旅行に備えます。





 
 

# by arkku | 2019-11-13 11:13 | 雑記