”好きな映画がロードショー公開された季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「アメリカン・グラフィティ」。
 44年前の1973年8月11日に公開されました。

1962年、カリフォルニア北部の小さな田舎町。ハイスクールを卒業し大学のある東部への出発を明朝に控えた、スティーヴとカートは故郷での最後の夜を楽しく過ごそうと、テリーとビッグ・ジョンを誘い町に繰り出す。暴走族の仲間に入らされたり、酒を買おうと四苦八苦したり、マセた女の子にせまられたりという数々のエピソードが、当時のヒット・ナンバーに乗せて軽やかに描かれるが、やがてそれぞれの決意を秘めた朝がやって来る……。(allcinemaより抜粋)

 その時代のヒット曲を散りばめて青春群像を描くという手法は、今では珍しくありませんせんが、本作公開当時は画期的な演出であり、現在に至るまで多くのフォロワームービーが制作されたわけですが、この一夜もののバイブル「アメグラ」を凌駕する作品は未だ見当たりません。
 しかも挿入曲は、実在した伝説的DJ、ウルフマン・ジャック(本人役で出演)の名調子とともに、登場人物たちが運転する車のカーラジオから流れてくる設定がとられているので、たとえば、車内から街中に移動するカメラワークとともに、曲の聞こえ方もそれに連れて変化します。
 この音響泣かせの凝った演出のおかげで、観客は知らず知らずのうちにこの一夜の物語に自分も足を踏み入れたような感覚に陥いるわけであります。

 古き良き時代のアメリカ文化を垣間見るという意味でも、この映画は、ビデオを駆使して隅から隅まで舐めるように観た記憶があります。
 国も時節もまったく無関係なのに、いつの間にやらこの映画を観ると、ある種のノスタルジーがよみがえってくるまでになってしまいまして。
 
 ちなみに、主要キャストの一人で町一番の走り屋、ジョン・ミルナーは白の半袖ヘインズを着ているのですが、キャメルの煙草を袖先にくるりと巻き込んで携帯しております。
 店主もそうでしたが、へインズにキャメルをずばりまねた人も世界中に相当数いたでしょうね。

 いつものように夜7時からスタート。
 お楽しみに。

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 毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを週末26日にやります!
 
 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれても、お客様次第でOK。

 元々ノンチャージの当店ですが、今回も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計の際チャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 今年は八幡様のお祭り最終日と重なる週末、荻窪のちいさなカフェにて、ボサノバ・ギターの調べをごゆるりとお楽しみください。


 【お問合せ・ご予約】080・2331・7608(カフェ専用携帯)






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 通常、店主が好きな映画をその映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することが決め事なのですが、そこまで店主も待てないということで今夜のアルック座はおきて破り。
 アカデミー賞授賞式での作品名読み違いパプ二ングの記憶も新しい「ラ・ラ・ランド」をお送りいたします。
 昨年12月9日に全米公開されました。

舞台はロスアンゼルス。高速道路は朝の大渋滞となっており、多くのドライバーが苛つきからクラクションを鳴らしている。渋滞の中に巻き込まれていたミア(エマ・ストーン)は女優の卵で、車中で台詞を覚えようとするが、後続車を運転していたセブ(ライアン・ゴズリング)に煽られて悪態をつく。ハリウッドにある撮影所でカフェ店員として働きつつ夢を追うミアだが、オーディションの結果は散々で、一向に役はもらえない。一方のセブはジャズピアニストで、歴史ある店が売れないジャズを諦める現状を嘆き、古き良きジャズを愛でる自分の店を開く夢を持つが、実際には姉ローラ(ローズマリー・デウィット)にも身を固めるよう諭される始末である。ある日例によってオーディションに落ちたミアは、ルームメイトの3人に誘われ、クリスマス・パーティに参加することになる。顔を売るための出席だったが思うようには行かず、挙げ句車がレッカーされてしまったミアは、夜道を歩いて帰路につく。通りかかったバーから偶然聞こえてきた音楽に惹かれてレストランへ入る。音の主は高速道路で煽ってきたセブで、ミアは曲に感激して声を掛けようとするが、契約通りの曲を弾かなかったことで解雇されたセブは、彼女を邪険に扱って店を出る...(ウィキペディアより抜粋)


 今年2月のある日、店主はブルックリンのとある街を歩いておりました。

 たまたま通りかかった映画館の上映予定ボードを目にすると何やら記憶にある作品名が。

 それが、NYを訪れる直前東京で聴いた渋谷陽一大先生(店主をロックにのめり込ませた張本人)のラジオ番組で取り上げていた「ラ・ラ・ランド」でした。

 その情報によると、その映画は今どき珍しくミュージカルであるということ。

 監督は3部門でオスカーを受賞した「セッション」のデミアン・チャゼルであるということ。


 確かこの監督って若かったよなぁ(今年31歳)。

 そもそも、かび臭い印象のミュージカル映画が何故に大ヒットを飛ばしているのだろうか。

 若き才能と古き映画ジャンルのギャップに店主は混乱しながらも、帰国前日の夜、この映画館の扉を押したのでした。


 後から聞けば、チャゼル監督が大学在学中から温めていた作品だといいます。

 ミュージカル映画の根幹を成す音楽担当は、同級生だったジャスティン・ハーウィッツ。

 このハーバードコンビがすごいのは、敬遠される可能性が高い現代ミュージカルである本作の出資を勝ち得るために、商業的成功が得やすいとみた「セッション」の制作を先行したことです。

 ご承知の通り「セッション」は大評判となり、「ラ・ラ・ランド」への出資の約束手形となりました。

 ノスタルジックなミュージカル映画のスタイルをとりながら、観客が自分の人生を重ねやすいありがちなラブストーリーを描いてみせる。

 誰も想像しなかった素晴らしきミュージカル映画がこうして陽の目をみたことは、トム・ハンクスの言葉を借りればまさに「神に感謝」したいという最大級の賛辞を店主にしても贈りたくなってしまうのであります。


 いつものように夜7時くらいからスタート。

 お楽しみに。


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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、ジム・ジャームッシュ監督の「ブロークン・フラワーズ」。
 12年前の2005年8月5日(米)に公開されました。

主人公の中年男性、ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)はコンピューター・ビジネスでひと山当てて悠々自適の生活のはずだが、無気力な生活ぶりがたたって恋人シェリーに去られてしまう。そんなある日、ドンは匿名の手紙を受け取る。手紙は彼の元ガールフレンドからで、彼には19歳になる息子がいると書いてあった。元ガールフレンドと言っても名前がなく、誰なのか分からず、その手紙に対してどうする気も持っていなかったドンだが、隣人のウィンストン(ジェフリー・ライト)の熱心な勧めにより、可能性のある4人の女性を訪ねることにする。(ウィキペディアより)

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 毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを明日29日にやります!
 
 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれても、お客様次第でOK。

 元々ノンチャージの当店ですが、今回も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計の際チャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 いつのまにやら明けた梅雨ですが、今年も酷暑の夏を予想する声が聞こえてきております。
 ここはひとつ荻窪のちいさなカフェで、ビール片手にボサノバ・ギターの調べにゆるーく身を委ねておくつろぎくださいませ。


 【お問合せ・ご予約】080・2331・7608(カフェ専用携帯)






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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は先週に引き続き、アルフレッド・ヒッチコック監督の「北北西に進路を取れ」。
 58年前の1959年8月6日(米)に公開されました。

キャプラという男と間違われて誘拐されてしまった広告マン、ロジャー・ソーンヒルは、謎の人物タウンゼントからある仕事への協力を要請される。そして、人違いが判明すると今度は泥酔運転に見せかけて殺されそうになる。窮地を脱したロジャーは、翌日、真相を確かめようと国連ビルへ赴くが、そこに現れたタウンゼントは全くの別人だった。そして、タウンゼントの背中にナイフが突き立てられ、容疑はロジャーにかかってしまう……(allcinemaより抜粋)

 先週の「裏窓」は、主人公が足を骨折しているため一歩も外に出ることのないままストーリーが進行していくという、制約された条件を逆手にとったおもしろさがありましたが、「北北西に...」の主人公の方は両極で、殺人容疑をかけられ警察に追われれる身でありながら、人違いされた男を探し出して事件の真相に迫らんと孤軍奮闘します。
 「裏窓」に少々マニアックな映画人のための教科書的側面があるとしたら、「北北西に...」は、サスペンスの王様ヒッチコックが腕によりをかけた万人が楽しめる入門編的な作品といえましょう。

 話は本筋からずれますが、本作はキネティック・タイポグラフィ(文字を動かすアニメーション)が使用された最初の映画とされています。
 オープニングタイトルにおける、文字が飛んできて次第に消えていく今なお斬新なアニメーションを考案したのは、ニューヨーク出身のグラフィックデザイナー、ソール・バス。
 映画業界をはじめ多方面で活躍された方ですが、実は京王百貨店(包装紙とショッピングバッグ)、ミノルタ、紀文食品、味の素、コーセー化粧品、前田建設工業等々、日本企業のCIも多数手がけておられます。

 いつものように夜7時くらいからスタート。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、アルフレッド・ヒッチコック監督の「裏窓」。
 63年前の1954年8月1日(米)に公開されました。

カメラマンのジェフは事故で足を骨折し、車椅子生活を余儀なくされる。そんな彼にできる楽しみは、カメラの望遠レンズを使って裏窓から見る隣のアパートの住人達の人間模様の観察であった。ある日、いつも口喧嘩が絶えなかった中年夫婦の妻が突如として姿を消す。セールスマンらしい夫の怪しい挙動を観察していたジェフは、数々の状況証拠から殺人事件と確信。恋人リザと共に調査に当たる。事件を認めない友人の刑事を納得させるため、確たる証拠を掴もうとする2人に危機が迫り……。(ウィキペディアより)

 店主は「裏窓」を映画館で観たことがありませんでした。
念願のスクリーン観劇は今年度の「午前十時の映画祭」にて。

 店主お気に入りの映画のなかでも、クラシックの部類に入る「裏窓」でありますが、その映画的面白さに関していえば、ヒッチコックが映画作りを志す後進に残した非の打ちどころのない教科書のような映画であります。

 主人公を自力で動くことができない制約された状況に置くことによって、舞台劇のような設定が生まれ、彼の手足代わりに奮闘する恋人に危機が迫り、彼自身にも絶体絶命の場面が訪れるといった風に、ヒッチコックの制作ノートには、次々膨らむプロットが矢継早に書かれていったことでしょう。

 ヒッチコック作品のなかでも、特にこの作品を愛してやまないのは、全編スタジオ撮影に踏み切ったが故の、ヒッチコックの管理徹底ぶりがびしびし伝わってくるからであります。当然、主人公の部屋の窓から見える隣アパートの住人達の生活描写も細かく丁寧になされています。
 たとえば、主人公が、密かに「ミスロンリーハート」と呼んでいる女性の恋愛成就に至る経過なんかも、主人公の視点を通してまるでサイレント映画の如く観客に語られるあたりはまさに見事の一語。

 それと、この映画を観るたび、ついつい目がいってしまうのが、隣アパートの棟と棟の間から覗く表通りの様子。
 さすがに観客にも、窓の外に広がる隣近所のアパート群がセット作りだということは一見で分かりますが、このわずかな隙間から見える表通りを実際車や通行人が時々横切るのがちらちら目に入ることで不思議な現実感が画面全体に醸し出されております。
 セットの後ろに控えている車の行列はこの際想像しないことにしましょう。
  

 涙が出るほど懐かしい日曜洋画劇場放映時の淀川長治さんによる「裏窓」の解説をYouTubeで発見いたしました。
 あの名調子も合わせてどうぞ。
 いつものように、夜7時くらいからスタートです。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ファール・プレイ」。
 39年前の1978年、本日7月14日(米)に公開されました。

世界各国を歴訪中で、まもなくサンフランシスコを訪問するローマ教皇の案内役を務める予定のサンフランシス大司教が何者かに殺害された。数日後、図書館司書のグロリアは気晴らしに行ったパーティーからの帰り道、ヒッチハイカーの若い男を拾い上げるが、その男は彼女に1本のフィルムを預け、後日映画館での再開を約束し、車を降りていった。その日、映画館には約束どおり男が現れるが、深手を負っていた男は「殺人がある。小人に気をつけろ」という言葉を残し事切れてしまう。その日を境にグロリアは白皮症の男から執拗に付きまとわれるようになる。彼女は刑事のトニーに助けられ、捜査に乗り出す。その結果、グロリアが拾った男は政府の秘密情報員であり、大司教殺害事件を追っていたこと、暗殺者が“小人”と呼ばれている人物であることが判明する。やがて、2人は暗殺者の次の標的がローマ教皇であることを知り、暗殺阻止に向けて動きだす。(ウィキペディアより)

 監督コリン・ヒギンズは筋金入りのヒッチコキアン(ヒッチコック狂)で有名。
 本作にしても、要人暗殺というプロットは「知りすぎていた男」のオマージュであるし、そのほかにもヒッチコック作品のパロディーがあちらこちらに散りばめられていて、映画好きには宝探しのような楽しみ方もできてしまいます。

 当然、大筋はサスペンス仕立てなのですが、この監督が一筋縄では行かないのが、そのコメディーセンス。
 色魔の指揮者役に、イギリスのコメディアン、ダドリー・ムーアを引っ張り出してきたり、バージェス・メレディスとレイチェル・ロバーツにスラップステッィク調のカンフー対決をさせたりと変幻自在。教皇が観劇するオペラが、なんとも奇妙な東洋趣味に彩られた「ミカド」(実在します...)というのも笑えます。
 
 そして、なんといっても主演は、顔の半分も占めそうな大きなお目目のあのゴールディ・ホーン。
 公開当時33歳。おそらく、このキュート過ぎるブロンドが恐怖に慄き悲鳴を上げる度に、逆に映画館は沸いたはず。
 ヒッチコックがブロンドビューティーと恐怖心理という枠組みにこだわったことを思うと、本作最大のパロディーは、ハリウッドを代表するコメディエンヌ、ゴールディを主役に据えたことなのかもしれません。

 ちなみに、実現には至りませんでしたが、ゴールディの実娘ケイト・ハドソン主演で「ファール・プレイ」のリメイク話が一時期あったそうです。
 ちょっと残念。

 いつものように、午後7時ごろスタートします。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ママはレスリング・クイーン」。
 4年前の7月3日(仏)に公開されました。

北フランスの片田舎。ムショ帰りでシングルマザーのローズは、つれない息子の気を引くために、同じスーパーで働く仲間三人を誘って老レスラーの元に入門を決意。息子が大のプロレスファンだったからでした。なぜかメキシコ女子プロチームとの対戦も決まって、彼女たちは猛特訓を開始するのですが...。

 その年の夏。
 炎天下の街歩きに限界を向かえつつあったクーラー依存症の軟弱な店主が、有楽町の映画館で涼みを兼ねつつ観た本作。
 「ママはレスリング・クイーン」
 下調べした上で映画を観るパターンであれば、真っ先に外されかねないタイトルであります。
 始まるまでフランス映画であることも知りませんでした。
 フランスでプロレス?
 ありなのです。これが。
 リングが併設されたプロレスバーまで存在するらしいので、想像以上に認知度は高そうです。
 
 アメリカの人気プロレス団体、WWEが、本作のリメイク権、配給権を早々に獲得しているそうなので、プロレスの本場ならではの絢爛豪華なハリウッド版もそのうちお目見えするとは思いますが、店主はそれでも本作を推すでしょう。
 基本はコメディ。
 でも笑いの抑制は効いていて、平凡なレジ係の女性たちをプロレスという汗臭い絵空事の世界に放り込み、対戦相手に対して、そしてそれぞれ抱える家庭問題に対して拳を握りしめ、タフさを備えていく過程がフランス映画らしく細やかに描き込まれております。

 思えば超情報過多の現代でありながら、飛び込みでロードショーを観たのは生まれて初めて。
 でも、ときに小さな冒険は、意外な展開をもたらすものです。
 この映画は思いがけず当たりでした。

 いつものように夜7時からスタート。
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ブレードランナー」。
 35年前の6月25日に公開されました。

2019年、地球環境の悪化により人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ都市部での生活を強いられていた。宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発された「レプリカント」と呼ばれる人造人間が、奴隷として過酷な作業に従事していた。レプリカントは、外見上は本物の人間と全く見分けがつかないが、過去の人生経験が無いために「感情移入」する能力が欠如していた。ところが製造から数年経てば彼らにも感情が芽生え、人間に反旗を翻す事態にまで発展した。しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込む彼等を「処刑」するために結成されたのが、専任捜査官“ブレードランナー”である。

タイレル社が開発した最新レプリカント"ネクサス6型"の男女6名が人間を殺害し脱走、シャトルを奪い、密かに地球に帰還し潜伏していた。人間そっくりなレプリカントを処刑するという自らの職に疑問を抱き、ブレードランナーをリタイアしていたデッカードだったが、その優秀な能力ゆえに元上司ブライアントから現場復帰を強要される。捜査のためにレプリカントの開発者であるタイレル博士に面会に行くが、タイレルの秘書レイチェルの謎めいた魅力に惹かれていく。

レプリカントを狩ってゆくデッカードだが、やがて最後に残った脱走グループのリーダーであるバッティとの対決の中で、彼らが地球に来た真の目的を知る事になる。(ウィキペディアより)


 舞台は2019年のロサンゼルス。
 ただ、ここには、アメリカ西海岸の象徴、明るい太陽と青空はどこにもありません。こんなところには住みたくないなという嫌悪感すら抱かせる、酸性雨の降りしきる環境汚染都市に成り果てたLA。
 ハリソン・フォード演じる主人公がスシバーで注文するくだりをはじめ、看板や会話に小道具として日本語が多用されているのも、近未来のカオス的都市像を形成するのに一役買っております。監督リドリー・スコットが来日した際訪れた新宿歌舞伎町が発想元といわれておりますが、最近ネット上で話題になった一枚の写真に、あらためてその裏がとれたような気が。
 バーチャルアイドル、冷戦時代を思わせるような不穏な電光ニュース、そして妖しく光る看板の重なり...。
 まさに、本作に登場するLAを彩る猥雑なアートデイレクションそのままで。

 
 本作では、「機械」対「人間」というサイバーパンク作品にありがちな図式に心躍らすというよりは、感情を持ちえてしまったが故に悩む「機械」の悲哀の方に心が揺さぶられます。
 80年代を代表するカルトムービー中のカルトムービーをどうぞご堪能あれ。

 いつものように、午後7時くらいからスタートいたします。

 お楽しみに。
 

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