カテゴリ:金曜アルック座( 71 )

 ”好きな映画がロードショー公開された季節感を追体験してみたい”という店主の独断専行により、毎週金曜の夜決行しておりますアルック座ですが、3週連続でさらなる独断的特別企画をお送りいたします。
 
 詳しくは先週の記事をみていただくとして、今夜は1980年公開の第二作目「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」をどうぞ。
 
 いつものように夜7時からスタート。  
 お楽しみに。

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 ”好きな映画がロードショー公開された季節感を追体験してみたい”という店主の独断専行により、毎週金曜の夜決行しておりますアルック座ですが、今週から3週連続さらなる独断的特別企画をお送りいたします。

 というのも、12月18日のシリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の日米同時ロードショー公開がいよいよ迫ってまいりました。
 第一作目からリアルタイムにこのスペース・オペラの世界観に胸を躍らせてきた世代の店主としましても、公開まで待ち切れないということで、新作エピソード7がそれらの30年後の設定になるというエピソード4・5・6のおさらい祭りを勝手に開催いたします。

 A long time ago in a galaxy far, far away....(むかしむかし、はるかかなたの銀河系で....)で始まるお馴染みのオープニンングロールに続いて、画面を覆い尽くすようにして滑り込んでくる巨大なスターシップの艦底の圧倒的なスケール感たるや、それを田舎の映画館で目の当たりにした若き日の店主に、「スター・ウォーズ」が、さらに幼き頃夢中で観ていた東映マンガ祭りの和製SF映画とは、桁違いの完成度をもった娯楽作品であることを直感させたのでした。

 スター・ウォーズ関連イベントや、コラボ商品のリリースがますます目白押しになってまいりましたが、こうしたプロモーション話を聞くたび、はるかかなたの銀河系で繰り広げられる新しい神話冒険記への期待は増すばかりであります。
 まず今週は、社会現象になった映画シリーズの記念すべき第一作目「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」をどうぞ。
 
 いつものように夜7時からスタート。  
 お楽しみに。

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 30年前の1985年。
 世界中を熱狂させたあるシリーズの第一作目が公開されました。
 それが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
 その後待ち焦がれた続編が1989年に、同時進行で撮影されたという続々編も間髪入れず1990年に公開されて、「バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジー」と謳われる三部作が完結しました。

 ところで一作目では、1985年の現在から30年前の、ベトナム戦争を知らないアメリカの古き良き時代、1955年へのタイムトラベルがノスタルジックに描かれておりましたが、ニ作目のタイムトラベルの行き先を憶えていらっしゃいますでしょうか。
 答えは、舞台年の30年後の未来への旅。そして、今週の水曜日2015年10月21日は、ずばり映画のなかでマーティやドクがデロリアンで1985年からタイムトリップしてきたあの未来の日なのでした。(スクリーンショット参照↓)
 というわけで、今夜のアルック座は、「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ」です。
 
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 BTTFファンには、当然2015年という年に特別な思い入れがあるわけで、ネット上では、映画に登場した未来テクノロジーがどれほど実現化されたかの検証が盛んに行われております。
 正確な天気予報、多チャンネルTV、ボイスコントロール、指紋認証、電子マネー、TV会議...。このあたりは、実現、もしくはそこそこ漕ぎつけてる感じでしょうか。
 一方、まるっきりその兆しさえないものは、空飛ぶ車でしょうか。

 そんななか、ナイキがアニバーサリーディ10月21日に待ちに待った発表を。
 マーティが未来ファッションに着替える場面で履いていたナイキ製の自動靴紐調整機能付きスニーカーを、「Nike MAG」という名前で2016年春、オークション販売するというもの。
 作中、最も注目を集めた小道具だったこのスニーカーが現実に発売されるということで、世界的に熾烈な争奪戦必至、庶民には手の届かないお値段になってしまうでしょうが、パーキンソン病研究を支援するマイケル・J・フォックス財団への売上寄付も合わせて発表され、ナイキらしい遊び心溢れた企業理念には拍手であります。

 手に汗握るとは、まさにこのシリーズのためにある形容といってもいいでしょう。
 20世紀最高の冒険活劇の未来編となる本作をどうぞご堪能あれ。
 いつものように夜7時からスタートです。

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 今夜のアルック座は、「24アワー・パーティ・ピープル」。
 2007年8月10日に亡くなったトニー・ウィルソンを主人公にした実話を映画化したものです。
 ところで、このトニー・ウィルソンってどんな人物?
 

不況の嵐が吹き荒れる1976年6月4日、マンチェスターのレッサー・フリー・トレイド・ホールで行われたセックス・ピストルズのライヴ。観客はわずか42人、その中には後にシンプリー・レッドを結成するミック・ハックネル、ジョイ・ディビジョンとなるワルシャワのメンバー、バズ・コックスのメンバーとなるハワード・ディヴォード、ザ・スミスのメンバーとなるモリッシー、ニュース・キャスターでありファクトリー・レコードの創始者トニー・ウィルソンがいた。物語はウィルソンと4人の若者によるサクセス・ストーリー。俳優のアラン・イラズマス、マネージャーのロブ・グレイトン、プロデュ−サーのマーティン・ハネット、そして後にニュー・オーダーなどファクトリー所属アーティストのアルバムジャケットなどを手掛けるようになるピーター・サヴィル。そして、ウィルソンが創設したファクトリー・レコードから生まれた音楽、ファクトリー・レコードが手掛けた大型クラブ「ハシエンダ」がひとつのムーヴメント、時代、伝説を築き上げていく。(ウィキペディアより)


 トニー・ウィルソンは、ファクトリー・レコードのオーナーであり、中心人物であったわけですが、彼のパンク精神に裏打ちされたファクトリーの経営方針は、旧来のレーベル運営の常識からは大きく逸脱したものでありました。
 たとえば、制作活動支援のために、アーティスト側に破格に有利な契約・版権システムを与えたり、作品の芸術性を高めるためだったら製作費に糸目をつけない等々。(結局、この掲げた旗印が仇となって、ファクトリーは倒産の憂目にあうわけですが...) 
 また、リリース作品にカタログ番号を通しで記していく試みも当時画期的で、ユニークなのは、カタログ番号が音楽作品以外にも与えられていたこと。
 FAC 61=マーティン・ハネットがファクトリーに対し起こした訴訟、FAC 136=オリジナルセロハンテープ、FAC 191=ハシエンダにいた猫、FAC 251=ファクトリー本社社屋、FAC 383=ニュー・オーダーの熱狂的ファン集団、等々といった具合であります。(今夜の映画「24アワー・パーティ・ピープル」には、FAC 401が付記!)ちなみに、記念すべきFAC 1は、レーベル所属アーティストが出演するクラブイベント用ポスターに付けられました。当店開業以来、壁を飾る黄色と黒色が印象的な大きなポスターは、このFAC 1のデザインをシルクスクリーンで限定プリントしたものであります。

 昨年、ファクトリー創世記からの所属アーティストであったドゥルッティ・コラム(ギタリスト、ヴィニ・ライリーによる一人プロジェクト)の最新アルバムが発表されました。
 ファクトリーからリリースされたドゥルッティ・コラムの1stアルバムの初回プレス盤ジャケットはなんと紙やすり製!棚から出し入れする度に両隣のアルバムが傷だらけになってしまうという究極の「包装」だったわけです。最新CDは化粧箱入りになっていて、ヴィニが撮影した友人たちのポートレート写真を掲載したブックレットが同梱。さらにヴィニが暮らしていた街の地図のポストカード、ピンバッジ、そしてボーナストラックのダウンロード・コードが印刷された一枚のサンドペーパーが。
 当時からのファンは、1stアルバムへのオマージュであるとピンときたでしょうね。ドラマーとして参加したブルース・ミッチェルが、この最新アルバムにコメントを寄せています。 
 
 『このアルバムの始まりは、友人たちの肖像を音楽で描いた作品群をヴィニが撮影したポートレイト写真と一緒にアルバム化するという企画でした。エルガーやバッハ、ヴィヴァルディといった作曲家たちは友人たちを音楽で描いたロマンチックな作品を残しています。ヴィニ・ライリーなら同じことができるはずだ。私はそう考えたのです。また音楽と写真を一緒にパッケージングしてちょっとした「アート作品」を世に出す良い機会だとも考えました。そうです。結局のところ、私たちは今もトニー・ウィルソンの子供たちなんです。』

 トニー・ウィルソンの墓石は、ファクトリー・レコードのアート・ディレクションを仕切ったデザイナー、ピーター・サヴィルがデザインしたそうです。
 ところで、この墓石には例のファクトリーのカタログ番号は記されていません。ファクトリーの終焉を告げる最後のカタログ番号は、トニーの棺に刻印されたという、FAC 501になったわけです。
 癌との闘病を続けた後、心臓発作で亡くなったトニーの墓誌には「テレビ司会者・カルチャーにおける変化の提起者」、また、墓碑銘には、マンチェスターの作家、イザベラ・ヴァーリー・バンクスの1876年の小説「マンチェスター・マン」からの一文が標されております。

 「変異の可能性こそが世界の墓碑銘となる/変化のみでは変化は変化とはならず/人は人生という歴史から抜け落ちてやがては土の歴史へと埋もれていく/しかしながら、人の業績とその影響は生き続ける」

 「24アワー・パーティ・ピープル」
 夜8時くらいからスタートです。

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 30年前の今日、1985年7月3日。
 世界中を熱狂させたあるシリーズの第一作目が全米公開されました。

 それが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
 その後待ち焦がれた続編が1989年に、同時進行で撮影されたという続々編も間髪入れず1990年に公開されて、「バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジー」と謳われる三部作が完結しました。
 というわけで、今夜のアルック座は、30周年を迎えたその第一作目であります。

 ところで一作目では、1985年の現在から30年前の、ベトナム戦争を知らないアメリカの古き良き時代、1955年へのタイムトラベルがノスタルジックに描かれておりましたが、ニ作目のタイムトラベルの行き先を憶えていらっしゃいますでしょうか。
 答えは、舞台年の30年後の未来、2015年へのトリップでした。
 ということは、僕らはBTTFで観た未来を、今現実に迎えてしまったわけです。
 つまり、BTTF的に今年は、ダブルアニバーサリーイヤーということになります。
 
 BTTFファンには、当然2015年という年に特別な思い入れがあるわけで、ネット上では、映画に登場した未来テクノロジーがどれほど実現化されたかの検証が盛んに行われております。
 正確な天気予報、多チャンネルTV、ボイスコントロール、指紋認証、電子マネー、TV会議...。このあたりは、実現、もしくはそこそこ漕ぎつけてる感じでしょうか。
 一方、まるっきりその兆しさえないものは、空飛ぶ車でしょうか。

 そんななか、話題にのぼっているのが、第二作に登場したホバーボードの実現販売ニュース。
 アメリカの会社が開発したこの宙に浮く夢のスケボー、すでに日本発売も決定して、ネットショップでは予約まで始まっております。
 映画のお話でいうと、水上では推進力を失ってしまうというオチがあったのですが、将来的にはこの点までクリアできるというから驚きです。
 マーティが未来ファッションに着替える場面で履いていたナイキ製の自動靴紐調整機能付きスニーカーは、「Nike Air MAG」という名前で年内中の発売を本家ナイキが発表しておりますし アニバーサリーとなる今年、映画にちなんだグッズやイベントが目白押しになるのは間違いなさそうです。

 手に汗握るとは、まさにこのシリーズのためにある形容といってもいいでしょう。
 20世紀最高の冒険活劇の「始まり」となる本作をどうぞご堪能あれ。
 いつものように夜7時からスタートです。

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 ”好きな映画がロードショー公開された季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「エンドレスサマー」。
 49年前の6月15日に公開されました。

 ブルース・ブラウン監督による1966年のドキュメンタリー風サーフィン映画の決定版であり、美しくスリルあふれる映像によって世界中の浜辺から若者の自由な姿を描いている。伝説の波を求めて世界中を旅する2人のサーファーの姿を追い、最後には故郷から遠く離れた海岸で見つけるという内容。(アマゾンより

 5万ドルという低予算で撮られたインディーズ映画でありながら、公開されるや、世界中にサーフィンブームを巻き起こし、今だにサーファーズ・バイブルとして評価の高いドキュメンタリーです。
 北半球と南半球を行き来すれば、世界のどこかで必ず夏に行き当たると考えた若者3人。
 こうして、世界中の夏と未知なる波を追い求める途方もない旅に出るわけですが、地球規模の移動となると、当然のことながら、アクセスのいい土地ばかりとは限らなくなります。
 秘境に分け行って海岸を目指すという冒険は茶飯事、沖に向かってサーフライドする珍パフォーマンスが披露される訪問地まであったりして、ハプニングの連続の本作。
 現代なら某地球儀ソフトで、部屋にいながらにしてアドベンチャー気分を味わうことも可能ですが、公開当時はまだまだ無情報時代、まさに究極のサーフ・トリップを疑似体験できる作品として、地元の街、地元の波しか知らないローカルたちが口々に唱え、全米で、世界中で、本作が熱病の如く伝播されていったのは想像に難くありません。

 今夜は、本格的な夏を前に、半世紀前、世界中の夏の陽を追いかけた男たちの話にのんびり付き合うとしましょう。
 いつものように夜7時からスタート。
 お楽しみに。


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 アルック座でとりあげる映画は、店主が原則映画館で観たもの、もしくは、公開後何らかのきっかけで観たくなって、止むを得ずDVD等で観たものであります。
 今回は、そんな原則から一脱いたします。
 店主も初めて観ることになるのが今夜の一本は「ニューヨークの巴里男」。
 
 しかも、本作は、ニューヨークで映画製作を学んだというフランス人監督セドリック・クラピッシュが15年かけて撮りあげた「グザヴィエ・シリーズ」という3部作の完結編。
 残念ながら、前2作品もまた観ておりません。ツイッター上では、前2作未見でも楽しめるという人も、楽しめないという人も。
 さて、どうなる。

恋愛ジプシーに別れを告げ、今や2児の父となり、腰を落ち着けたかに見える、40歳のグザヴィエ。小説家としてもそこそこ人気を得て、そのまま順風満帆な人生を送るはずが ……青天の霹靂、またも大ピンチに見舞われる。妻から三行半を突き付けられたグザヴィエは、子供の育て方の不一致を解消するため、妻子を追いかけてNYで暮らすことに。不惑の40歳のはずが、アッパーな暮らしをおくる妻の今カレと、友人宅に居候する自分との差に愕然とし、友人の浮気騒動に巻き込まれ、移民局に目をつけられ、今度はNYの町を東西奔走。予期せぬ出来事ばかりに見舞われてしまう――。(web DICEより)

 一人の男性の人生を同じ監督が同じ俳優で製作するのは、20年間で5作撮られたトリュフォーのアントワーヌ・ドワネルものが有名ですが、「何より、彼らのその後が自分でも観たかった」というクラピッシュ監督の制作動機どおり、映画的にみて興味深い登場人物(=俳優)にも年齢を重ねることで生活状況の変化が起こり得るのは必然なわけで、これは否応なしに興味をそそるわけです。
 グザヴィエ演じるロマン・デュリスが実生活でも子持ちになったことは、本作の成立に大きく寄与しているという監督の発言もありますしね。

 いつものように夜7時からスタート。
 楽しみです。

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 ”好きな映画がロードショー公開された季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ロッキー」。
 38年前の1976年11月21日に公開されました。

 テレビドラマ一本分ほどの低予算で撮られながら、アカデミー作品賞に輝いた本作のヒットにより、この後、6作目までシリーズ化された「ロッキー」ですが、店主的には、この1作目と2作目以降のシリーズは 全く異質な別物ととらまえております。

 三流ボクサー、ロッキー・バルボアは、ひょんなことから世界チャンピオンと対戦するチャンスに恵まれます。
 ジョッキ一杯の生卵を飲み干し、くたびれたスエット姿で、夜明け前のフィラデルフィアの街を美術館に向けて一人走り出すロッキー。対戦に向けて、こうしてトレーニングを初めた彼でしたが、誰がみてもこの時点では、世界チャンピオンが待ち受けるリングはとてつもなく高い頂のように思われます。
 しかしながら、徐々に広がっていく善意の輪に支えられ、ロッキーはどうにかこうにか「スラムを代表する挑戦者」としてリングに上がる日を迎えられます。
 
 

 ロッキーが「生身の人間」として描かれていたのは本作にとどまっていて、これ以降の一連のシリーズは、ある意味「ロッキー」のパロディムービーといえるかもしれません。
 店主にとって、ギリシャ彫刻のような筋肉をまとい、この世のものとは思えないような強敵を倒していく超人ロッキーに、明け方の凍てついたフィラデルフィアの街をよれよれスエットで走っていたロッキーを重ねることは、飛躍の域を超えているものがあります。

 ところで「ロッキー」には、もう一つのエンディングが用意されていた事実をご存知でしょうか。
 リング上でエイドリアンと抱擁を交わすロッキーの腫れあがった顔の大写しで終わるお馴染みの幕切れとは別に、控室で待っていたエイドリアンとロッキーが連れ立って、会場の裏口からひっそり出て行ってお終いというもの。(こちらのシーンはポスターにその名残りをとどめております。↓)
 アメリカンドリームというお伽話を終わりにして、ささやかなる現実世界へ二人して帰ることを暗示するようなこちらの結末もまたよいですねぇ。
 もしも採用されていたとしたら、自分というものの証明を一義にした戦いに挑む男のストーリーという本質が、よりすっきり伝わってくるラストになったであろうと思います。
 

 大根も名優へと変貌を遂げる。
 「脚本家」スタローンが周囲の反対を押切って、自作「ロッキー」の主役にこだわり、それは本人の確信通りはまり役になりました。
 そしてフィラデルフィア美術館の正面階段を駆け上るロッキーさながらに、彼がスターの座を勝ち取りアメリカンドリームを成し遂げた「ロッキー」。
 いつものように、夜7時くらいからスタートします。
 お楽しみに。

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 9月9日は、パリ生まれのフランス人作曲家、エリック・セラの55回目の誕生日でした。

 いうまでもなくセラは、リュック・ベッソン監督がメジャーデビューする前から最新作「LUCY」に至るまでの作品すべてのスコアラー。
 フェデリコ・フェリーニ監督と名作曲家ニーノ・ロータの関係も、ロータが亡くなるまで続きましたが、フェリーニ最晩年の作品のなかには、ロータの音楽で観たかったと思わせるものもやはりあったりします。
 ベッソン=セラも間違いなく映画史に残る名コンビ。そして、二人の映像と音楽が映画という総合芸術において最高の形で結実をみせたのが、「グラン・ブルー」であるということで異論は出ないでしょう。

 「グラン・ブルー」のクランクイン前、ベッソン、セラ、そしてジャン・レノの三人は、地中海でのダイビングに2か月もの間明け暮れていたそうです。
 毎日海に潜り、毎日海に魅入られた主人公の気持ちを思い、毎日この映画を作る意味を考える。
 イルカの鳴き声を模したソプラノサックスが哀愁を帯びて響き渡るあの見事なオープニングで始まる、この「海を感じる映画」の導き役である音楽は、映画音楽家らしからぬ映画作りへのこうしたアプローチによって創造されていたわけであります。

 エリック・セラのあるあるを少し。
 リュック・ベッソンとは同い年。
 ベッソン監督「サブウェイ」では、パリの地下世界の住民たちが結成する怪しいバンドのベーシスト役で出演。
 「グラン・ブルー」のサウンドトラックは、ほとんどセラ自身が楽器を担当した多重録音。映画のラストに流れる「マイ・レディ・ブルー」では、情感豊かな歌まで披露。

 というわけで、今夜のアルック座は「グラン・ブルー」です。
 今回は、少しセラの音楽に気持ちを傾けて観てみるとしましょう。
 いつものように、午後7時くらいからスタート。
 お楽しみに。

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エリック・セラ(左)とリュック・ベッソン(右)





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 ”好きな映画がロードショー公開された季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「さらば青春の光」。
 35年前の1979年9月14日に公開されました。

ジミーは、広告代理店のメイル・ボーイをしている。仕事はつまらないが、給料は悪くないので、洋服代と散髪代とクスリ代には困らない。会社がひけるとジミーは、モッズの溜り場のクラブに行き、夜中をそこで過ごした。そのクラブには、絶えずロックの音楽が流れ、デイヴ、チョーキーらが集まっていた。ジミーはその店で見つけた娘ステフに関心を寄せていた。モッズの間では、ロッカーズとの対決の話題でここのところもちきりだった。ロッカーズとは、お互いに軽蔑し合う仲で、ことあるごとに衝突していたのだ。次の週末には、“ブライトン・ビーチ”で勝負をつけることになっておりジミーはスーツを新調し、クスリを大量に手に入れ、その日の来るのを待った。いよいよ、決闘の日が近づき、ブライトン・ビーチに集まるモッズとロッカーズ。ステフも来ている。翌朝海岸通りをシュプレヒコールで歩くモッズとロッカーズの乱闘がはじまった。しかし、その決着がつかぬうちに、警官隊が出動した。ジミーとステフは狭い路地に逃げこみ、そこで2人は体を合わせた。留置場で一夜を明かし、戻って来たジミーは、母親から家を出るように言われ会社もクビになってしまった。ものにしたと思ったステフも今はデイヴの恋人になっていた。むなしいままに一人スクーターを走らすジミーは、いつのまにかブライトン海岸に来ていた。(MovieWalkerより抜粋)

 「モッズ」とは、イギリスはロンドン近辺で60年代に大ブームになった音楽やファッションをベースとしたライフスタイルの事。
 その起源は50年代後半にさかのぼるようで、当時流行していたモダン・ジャズ狂の比較的裕福な中産階級の若者たちを指していた「モダニスト」が、「モダーンズ」になり、さらに縮まって「モッズ」になったというのが定説のようであります。

 モッズの間では、以下のような定番アイテムがありました。
 ・R&B、ジャズ、ブルー・ビートなどのブラック・ミュージック
 ・3つボタンスーツ、ミリタリー・パーカー(モッズ・パーカー)
 ・スクーター(べスパ、ランブレッタ)

 大学生の頃、元祖モッズ・アイドル、フーやネオ・モッズのカリスマバンド、ジャムあたりを聴きかじり始めたのをきっかけに、かつての「モッズ」ムーブメントに好奇心を寄せてはいたのですが、これがいまひとつピンとこない。要するに、当時のロンドンの熱さが伝わってくるような情報に飢えていたといいますか。
 その意味で、フーのアルバム「四重人格」をベースに制作されたこの「さらば青春の光」を観た後は、かなりすっきりしたような記憶があります。
 青春映画としての出来栄えもさることながら、60年代のモッズの生態を知るのに打ってつけのバイブルムービーとして、その資料性もありがたかったわけです。
 さすがに、スクーターまでは購入しませんでしたが、店主は早速、原宿でモッパーを買い求めてしまいました。

 ちなみに、モッズご用達のスクーターとして、主人公ジミーが乗っているのは、「ランブレッタ」というメーカーのもの。一方、ジミーが憧れるエース(演じているのはあのスティング!)の愛車は、お馴染み「ヴェスパ」の最高級モデルです。
 昔聞いた話ですが、労働者階級のモッズは、不本意ながらその廉価性から「ランブレッタ」を選んだそう。
 ブームというものは、熱病のようにクラスターの垣根を越えて広がっていく過程で、ある種の格差をはらみながら膨らんでいくのは、今も昔も変わらないということでしょうか。

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