カテゴリ:雑記( 106 )

a0187509_13360503.jpg
 ついにNY最終日です。
 初日の夜に訪れた「デボシオン」へモーニングしにきました。
 コロンビアに特化したスペシャリティ・コーヒーと、大きな天窓から降り注ぐ陽の光が他では味わえないこちらの売り。
 あいにくの曇り空でしたが、戸外にいるような解放感はやはり格別。

a0187509_13360613.jpg

a0187509_13360830.jpg
 ミック・ジャガー似の女の子とお父さん。
 コーヒーがとりなす朝の風景。

 初日にもいた赤いキャップのお店の男子としばし会話。
 一見脱力系ですが、淹れるコーヒーは切れ味鋭い彼。
 「ドリップするとこ見てていい?」
 「いいよ。」
 「ぼくも東京の店でコーヒー淹れてる。」
 「ふ~ん。ドリップで?」
 「ときどきね。」
 「ふ~ん。」
 会話も脱力気味でしたが、いいやつでした。



 
a0187509_15572304.jpg
 帰国の便は午後4時半。
 まだ余裕があるので、ブルックリンのダウンタウンに買いそびれていたお土産を求めて来ました。
 この辺りには、大手アパレルのアウトレット・ショップがいくつかあります。
 朝から特別寒いなと思っていたら、今回初の降雪。
 歩道には白いつぶつぶが一面撒かれていました。
 青森でもよく見かけるこのつぶつぶの正体は、塩化カルシウムの融雪剤。

a0187509_15572074.jpg
 今回のNY滞在における移動手段で画期的だったもの。
 それが、ウーバーです。
 以下その主な利点。

 イエローキャブより安い。
 スマホで配車予約可能。
 キャッシュレスでチップも不要。
 ドライバーの評価制度があるので運転が丁寧。
 
 待ち時間が分かるため立ちっぱなしで待つ必要がなく、こんな雪の日にはなおさら重宝です。
 ほどなく現れたウーバーに興奮気味に駆け寄る店主たち。

a0187509_15572493.jpg
 初ウーバーです。
 自家用車ですが、イエローキャブ同様にNY市の車両審査が必要なので安全面も担保。
 ちょっとした段差で車が揺れても、ドライバーさんは「ソーリー」を繰り返し、丁寧な運転は噂通りでありました。
 初日に見舞われたイエローキャブの小事件が遠い昔のよう。
 呼ぶ時点で入力済なので、ドライバーは行先を間違えようがないのです。
 あっけないくらいイージーです、ウーバー。




a0187509_17352064.jpg
 NYで最後に食事するお店は、今回一番感銘を受けたレストラン「ダイナー」にしました。
 ダウンタウンから地下鉄を乗り継いでくるより、半分の時間で着いてしまったウーバー。
 雪囲いの中のドア前で、5分ほど11時開店を待つことに。

a0187509_17352379.jpg
 若き頃、アメリカのダイナー(食堂車を改造した簡易食堂)文化を知って以来、ずっと憧れていた風景があっけなく目の前に。
 NYでもほとんど見かけなくなったといいますが、店名通り、これぞ、ダイナーです。
 
a0187509_17373766.jpg
 注文をとりにきたおねえさんが、テーブルクロスにメニューを書きながら説明してくれます。
 「ダイナー」の素晴らしさはいろいろあると思いますが、最もお金をかけずに、最も効果的にお客との意思伝達がはかれる手段になっているのがこれ。

a0187509_17352564.jpg
 相変わらずのボリューム。

a0187509_17351923.jpg
 雪のブルックリンに現れた謎の怪人!
 小一時間ほどいた間、入店客は店主たちだけ。
 さすがに時間を持て余したのか、厨房から出てきたシェフが店の前の歩道で小芝居しているところです。
 仮面はハロウィンのときにでも使ったものでしょうか。
 店の中から見ていた女性スタッフはバカうけ。




a0187509_18263661.jpg
 店から出ると、結構降った模様の雪。
 売り家、おいくらなんでしょう?

a0187509_18263897.jpg
 時間の許す限りアパート周辺を最後の探索。

a0187509_18264016.jpg
 最後の最後に買い物をしたのがこちらのお店。
 スーツケースの重量オーバーが脳裏を過りましたが、太い刺繍が施されたビンテージファブリック使いのクッションを2個買ってしまいました。
 カジュアル過ぎないところがお気に入りのブルックリンっぽいこのクッション。
 カフェですっかり活躍中。




a0187509_18264189.jpg
 名残惜しいアパートの真ん前から、JFKへ。
 もちろん、ウーバーに来てもらいました。

a0187509_18263547.jpg
 「NYに住んでみる」
 こんな夢のお試し編に、今回の旅は少しはなったかな?
 何度か訪れた過去の記憶をたどっても、一番楽しかったのは間違いないので。
 次の旅は他の街へって思うこともありますが、また来てしまいそうな気が。
 さて、どうなる。
 
 店主のNY滞在記、おしまいです。






[PR]
by arkku | 2017-03-07 03:07 | 雑記
a0187509_13550099.jpg
 朝から、ちょっとヘビーですが、夕飯の残りのチキンオーバーライスを。
 何回トライしても一回で完食できた試しがない強者です。

a0187509_13550393.jpg
 5日足らずとはいえ、生活感って出てくるものですね。
 乱雑なだけともいえますが。

a0187509_13550664.jpg
 可燃ごみ出してみました。
 資源ごみの日もあるようですが、その前に帰国してしまいます。




a0187509_13562748.jpg
 アパートから2分。
 「ブラック・ブリック」というお店です。
 平日は朝7時からオープンしてます。
 このカフェは、通りがかるといつも、いい感じに賑わっているのが見受けられて気になっておりました。
 
a0187509_13562583.jpg
 コーヒーを求めて来店する常連さんを、ゆるく会話を挟みつつさばくタトゥーのお兄さん。
 ひっきりなしというわけでもないけれど、途切れることのない朝の来客。
 ローカルに愛されているのが伝わってくる風景であります。

a0187509_13563039.jpg
 あちこち上手に質らわれた古い調度。
 東京でブルックリン風を謳うお店が必ず取り入れるのが、壁に古レンガですよね。
 店の奥には夏場気持ちよさそうな中庭に通じるドアが。
 そこには、「中庭で、パソコン、アイパッド厳禁」の張り紙。
 
a0187509_13563396.jpg
 「Featured Drip」の2$サイズ。
 呼び物のドリップといったところでしょうか。
 待たずに飲めるドリップ済みのコーヒーです。
 本日はグアテマラ。
 これを注文するお客さん多し。




a0187509_13584354.jpg
 バスに乗って、グリーンポイントの中古アナログレコード屋さん「レコード・グローチ」に。
 「レッド・ツェッペリン Ⅱ」の日本盤LPなんか売ってたりします。(ピーター・バラカンさん風には、レッド・ゼぺリンですね。)
 店主は、先日来店した際見かけた中古の音楽カセットテープが気になって再訪です。
 結局、ニール・ヤングやらライ・クーダーやら渋めを6、7本漁ってきました。
 昨今のアメリカにおけるアナログもの人気に、店主も煽られているようで。
 写真は、この店の招き犬。




a0187509_13584521.jpg
a0187509_13584415.jpg
 お昼は、ウィリアムズバーグへとんぼ返りして、サンドイッチショップ「ソルティー」に。
 サンドイッチといっても侮ってはいけません。
 この鰯や卵なんかの具材をどかっと挟み込んだフォカッチャサンドをご覧あれ。
 店名の如く、最初は表面の粒塩が強い塩気を感じさせるのですが、これがだんだん後引くアクセントに。
 こちらも、先日行ったグリーンポイントの「グラッセリー」も、ブルックリンの食文化の大立者アンドリュー・ターロウ氏の息のかかったレストランの元スタッフが始めたお店だそうです。
 食についての思想を受け継ぎながら、その精神に基づいた次世代のお店が増えていく図式は、やはり数々の卒業生を送り出しているバークレーの「シェ・パニーズ」のオーナー、アリス・ウォーターズの発想を思わせます。

 

 
a0187509_13584762.jpg
 「ソルティ―」から3ブロックほど北の住宅街にぽつんとある「ベスト・ピザ」
 本格的な釜で焼き上げるいわゆるグルメ・ピザの店でありながら、気軽にスライス売りをしてくれるのが人気です。
 お昼遅めにボリューミーなサンドイッチをいただいたので、テイクアウトしておいて夜は軽めにすましてしまおうという目論みです。




a0187509_14011448.jpg
a0187509_14011796.jpg
a0187509_14011628.jpg
 いったんアパートに戻って荷を下ろし、一息つく間もなくまた街へ。
 徒歩4分。「メゾン・プルミエ」。
 ここは、店主のような牡蠣好きにとって天国のような場所。
 午後4時から7時までのハッピーアワーは、十数種類ある牡蠣がすべて1ドル!
 回転ずしよろしく、オイスターリストに食べたい数を書き込み注文するシステムなので、品種や産地の知識がなくても大丈夫。
 一巡目は当てずっぽうでオーダーしておいて、二巡目はおいしかったものを再オーダーします。

 店主たちが通されたカウンター内では、矢継ぎ早に入る注文に、牡蠣をさばく係の男性が一人で奮闘中でして。
 「どれだ、どれだ?」「OK、これだ。」
 品数は多いは見かけは一緒だは、探すのも一苦労のようで、彼はずーっとぶつぶつ独り言(もちろん英語で)を言いながら作業をしておるのです。
 他人事とはいえ、見てる店主も心のなかでつい声をかけてしまうのでした。
 「頑張ってー、頑張ってー。」




a0187509_14015836.jpg
 夕飯は、お約束通り「ベスト・ピザ」のチーズスライスとホワイトスライス。
 レンチンして温めましたが、やはり焼きたての味には及ばないでしょうね。
 とはいえ、牡蠣を満喫しご機嫌の店主。
 細かいことは言わない、言わない。




a0187509_14020543.jpg
 まだまだ眠れないNY最後の夜。
 またまた、街にくり出し今度は映画館へ。
 NYへ来る直前耳にした、渋谷陽一氏のラジオ番組で取り上げられていた映画がどうしても観たかったからであります。

 それは、なんといまどき、オリジナルのミュージカル映画だという。
 つまり、ブロードウェイのヒット・ミュージカルの焼き直しではなく、リスキーにも書き下ろしであるということ。
 店主は、同じく書き下ろしでミュージカル仕立てのラブストーリー、コッポラの「ワン・フロム・ザ・ハート」を思い起こしました。
 個人的には大好きなミュージカル映画ではあるけれど、あれは興行的に大コケして、コッポラを破産に追い込みました。
 1982年のことであります。
 あれから35年。
 全米で話題沸騰の「ラ・ラ・ランド」とはどんな映画なんでしょう。
 
 ネット予約もできたみたいですが、券売機でチケット購入。
 座席指定も同時にできました。
 
a0187509_14015575.jpg
 街歩きしている途中で見かけた映画館はウィリアムズバーグだけでも3軒ほどありました。
 アメリカでも、映画人口は往時からすればかなり減っているとのことですが、日本ほどの状況ではなさそうです。
 こちらの映画館は内装はレトロ基調ですが、いわゆるシネコンスタイル。
 店主たちのチケットは9時45分の最終上映です。
 (今にして思えば「ムーンライト」も別スクリーンで10時15分からかかっていたんですね。このとき、アカデミー賞の授賞式でのあのハプニングを誰が予想できたでしょう。)
  
a0187509_14020443.jpg
 映画を観る前、観た後使えるカウンターバー。
 便利だし、何とも意気です。

a0187509_14020064.jpg
 上映ルームに入って驚いたのは、座席の造り。
 前にメニュースタンド付きのテーブルがついております。
 おねえさんがやってきて説明してくれました。
 欲しいものをオーダー用紙に書いて置いておくと、それと引き換えに注文の品を席まで持ってきてくれる仕組み。
 膝元がライトアップされているので、暗転後の追加も難なくできます。
 ラストオーダーの時刻が決まっていて、お会計は映画上映中にすませて後は帰るだけ。
 ドリンク中心のメニューですが、軽い食事もありました。
 後でわかったのですが、ブルックリンでは、上映前、上映中に飲食ができる映画館が増えているようです。
 テーブルがある分、座席の間隔にゆとりがあるので、大スクリーンを共有して観る醍醐味に加えて、自宅にいるようなまったり感も味わえます。
 冷たいビールと熱々のフレンチフライ。
 そして、いい映画があれば、これは言うことなしのひとときでしょう。
  
 
a0187509_14015604.jpg
 とにかく、監督のデイミアン・チャゼルのミュージカル映画愛は、強烈であります。
 32歳という年齢を考えると、ある時期往年のミュージカル映画に相当のめり込んで、かつ咀嚼した人なんだろうなと想像します。
 オープニングのハイウェイでの主題曲「アナザー・ディ・オブ・サン」にのせて繰り広げられるダンスシーンを観て、「ロシュフォールの恋人たち」の冒頭を思い起こした映画通も多かったと思います。
 小気味いい楽曲と自動車絡みの群舞。そして、縦横無尽なカメラワーク。
 まさに、このジャック・ドゥミ監督の傑作ミュージカル映画へのオマージュ。
 
 オマージュはまだまだ散りばめられております。
 ロスの街を見下ろす高台の公園でワルツを踊るミアとセブ。
 フルートが印象的な「プラネタリウム」に合わせた二人のしっとりした円舞は、本作中白眉のダンスシーンでしょう。
 街の向こうにには、ピンクとパープルのグラデーションに染まった朝焼けに浮かびあがる丘陵の黒いシルエット。
 店主は「ワン・フロム・ザ・ハート」でナスターシャ・キンスキーが綱渡りするシーンの背景をそこに観たように思いました。
 涙ぽろぽろ。
 若き映画人は、実験的な試みに挑んで敗れ去った先人をしっかり見ていて、しかも落とし前をつけてあげるような名シーンを創り上げていて...。
 コッポラが観たらどう思ったでしょう。
 「俺がやりたかったのはこれだったんだ」でしょうか。
 「ずるいぞ」でしょうか。

 本作は、唐突に歌い踊り始める意味わかんない映画っていうミュージカルに対する大方の先入観を異ならした映画になったと思います。
 強い意志をもって切り開けることもあれば、思いだけではどうにもままならないのも人生という普遍的なストーリーが、楽曲、ダンスといい関係性で寄り添ってる感じ。
 いろんな思いが巡って、忘れられない夜とはまさにこの夜。
 そして、大切な映画がまたひとつ増えた夜でした。

 NYの五日目終了です。






[PR]
by arkku | 2017-03-06 03:06 | 雑記
a0187509_20190613.jpg

 朝飯代わりに、昨日買っておいた「オーブンリ―」の甘じょっぱい定番チョコクッキーを。




a0187509_20190700.jpg
 本日は日曜。
 ウィリアムズバーグから少し遠出して、ブルックリンの南側エリアにあるCortelyou Road駅に来ました。
 わざわざ行く価値ありと評判の「ファーム・オン・アダリー」の週末限定ブランチ狙いであります。
a0187509_20194660.jpg
 天空率が高いブルックリンの郊外。
 天気のいいこんな日はなおさら気分が晴れやかに。
 これも来ないとわからなかったNYの一面。
a0187509_20190889.jpg
 ブランチが始まる10時半入店が理想でしたが、着いたのは11時半。
 すでにウェイティングが数組いて30分ほど待つことになったのですが、その後も間断なく訪れる来店客。
 一足遅かったら1時間は待つハメになったかもしれません。
a0187509_20191074.jpg
 東京にも専門店ができたりしてますが、こちら名物のベルギーフレンチフライ。
 黄色いソースはニューヨーカーにバカうけ、カレーマヨ。
a0187509_20191157.jpg
 昨今のNYの人気レストランの共通項。 
 食材は、近隣の農家から届けられるオーガニックもの。
 スタイルは、イタリアン、フレンチ、和風などをベースとしながらも自由な発想でミックスしてしまうニューアメリカン。
 「ファーム・オン・アダリー」も御多分に漏れません。
 サラダ仕立ての自家製コンビーフ。
a0187509_20191363.jpg
 お会計票の上にのっかってきたお馬。
 お店はお土産用に何種類も動物シリーズを用意しているようです。
 ここの常連さんが、部屋の一角に動物園のジオラマの如くいっぱい並べているのを想像する店主。
 料理も雰囲気もサービスも自然と笑みがこぼれるような良店であります。




a0187509_20191431.jpg
 ブルックリン郊外から地下鉄を乗り継いで一気にミッドタウンへ。
 NY4日目の午後にして、ようやくマンハッタンに足を踏み入れました。
 いわゆるミュージアム・マイル(博物館や美術館が集中している5番街の82丁目から105丁目約1マイルの沿道のこと)を詣でるためです。
 NYに来るたび付き合わされる嫁さんは食傷気味でしょうが、店主にとっては心を洗う巡礼みたいなものですから、これは外せません。

 そんな高尚なことを言っておきながら、夕飯用に6番街の屋台飯屋で好物のチキンオーバーライスを買ってしまう店主。


 
 

a0187509_20194892.jpg

 ミュージアム・マイルからは少々南に外れますが、70丁目、フリック・コレクションからいつも店主は美の巡礼を始めます。
 フェルメールの3点はもちろんですが、去年貸し出されていて拝めなかったアングルの「ドーソンヴィル伯爵夫人の肖像」にも無事再会。
 この豪奢な邸宅美術館にはいつでも贅沢な時間がずーっと流れております。
a0187509_20195036.jpg

 5番街から一本東寄りのマジソン・アベニュー75丁目。
 やはり、ミュージアム・マイルからはちょっと外れるのですが、美術ファン大注目の新顔がこちら、メット・ブロイヤー。
 もともとは、ミートパッキングに引っ越ししたホイットニー美術館だった建物です。
 メットの分館として、コンテンポラリー美術部門を移管して去年3月にオープン
 階段状に突き出したユニークなデザインの生みの親、モダン建築の巨匠マルセル・ブロイヤーに敬意を表しての命名というわけですね。
 今回一番訪れたかった館ですが、メットの当日入場券でこちらも入館できるとあって、すさまじい長蛇の列に泣く泣く断念。
 次回のお楽しみに。
 
a0187509_20195151.jpg

 82丁目まで北上して、メットこと、メトロポリタン美術館に。
 今回は滞在時間がタイトだったので、ドネーション(寄付)制を利用させてもらって格安料金で入れてもらいました。
 実際、フェルメールとカラバッジョの部屋を観て、館の奥の奥で人目を避けるように飾られたアングルの「ドブロリ公爵夫人」を拝見すると、もう館をあとにせざるを得ない感じでしたから。
 広すぎて毎回迷ってしまうメットですが、今更ながらインフォメーションのありがたみを痛感。
 館内マップに丸印をつけて展示場所を丁寧に教えてくれた係のおば様に感謝です。
 
a0187509_20195306.jpg

 さらに北上して86丁目、ノイエ・ガレリエ。
 恥ずかしながら、NYに来る直前に観た『黄金のアデーレ 名画の帰還』でクリムトの金の時代の傑作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」がこの地にあることを知りました。
 映画は、ナチスに略奪されたのを契機に、第二次世界大戦後も長らくウィーンのオーストリア・ギャラリーに留まっていた本作を、アメリカ在住の正当な相続人であるマリア・アルトマンが、法廷闘争の末に所有権を認められるという実話でしたが、2006年、ノイエのオーナーが本作を当時の最高額でもって獲得、以来、こちらのギャラリーの目玉として現在に至っております。
 実は店主、学生時代にウィーンを訪れ本作を観ておりましたが、紆余曲折の末にNYに渡っていたとは露知らず、思いがけない再会はうれしい限り。
 ところで、館内に入るとチケット売り場が見当たりません。
 小さい館なので見つけられないはずなないのですが。
 二階かしらと、階段を上ってみるとそのまま室内に入ってしまい、ふと見上げると、そこに当の「アデーレ」があるではありませんか!
 そして、展示ルームはここ一室だけ。
 どうやら展示作品の模様替えの最中だったらしく、入場料は心付けでよかったようであります。(「アデーレ」の取引条件のひとつが常時展示だったことを帰国後知りました。)
 店主たちは、受付を見過ごし、どうどうとスルーしてしまった模様。
a0187509_13341002.jpg
「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」
グスタフ・クリムト 1907年
カンバスに油彩、銀箔、金箔 138㎝×138㎝ 
ノイエ・ガレリエ、ニューヨーク

a0187509_20195503.jpg
 シーレやココシュカは観れなかったけど、まぁ、ともかく「アデーレ」はあったし、多少後ろめたくもタダだったし、館内にあるウィーン風カフェを忠実に再現した「ザバスキー」で一休み。
 迷わずウィンナーコーヒーと、
a0187509_20195607.jpg
 定番ザッハトルテを注文すると店主すっかり虚脱。
 88丁目のグッケンハイム美術館は目と鼻の先なのですが、閉館時間も迫っておりこちらもあえなく断念。
 ミュージアム・マイル制覇は次回に持ち越しであります。





a0187509_20195745.jpg
 ウィリアムズバーグに帰ってきました。 
 ブランチが豪勢だったので、夜はB級ですませましょう。
 ミッドタウンで買ったチキンオーバーライスです。
 店主は、チキンとラムのコンビにしました。
 何といっても匂いがきついので、ミュージアム・マイルを持ち歩く際はジップロックで封印する気の使いようで持ち帰った代物。
 
a0187509_20190273.jpg
 ビールが空いちゃったので、レッドフックで購入したバーボンをお先に少し。
 NY郊外の閉鎖鉱山に溜まっていたミネラルたっぷりの石灰水と、有機栽培されたトウモロコシと麦を使った究極のブルックリン産バーボンです。
 8年ものですが、より年数を重ねたようなまろやかさを感じました。
 国際的なウィスキー品評会で最高賞をとったとか、「GQ」誌でベストバーボンに選ばれたとかいう情報にも後押しされた感想ですが...。
 おいしさは保証しますので、「正真正銘NY生まれのクラフトバーボン」を味わって遠くブルックリンに思いを馳せたい人は、是非当店でお試しを。

 
 4日目の夜も更けて報告終了であります。  






[PR]
by arkku | 2017-03-01 03:01 | 雑記
a0187509_19480308.jpg
a0187509_19475321.jpg
 朝です。
 あれもこれも食べたいNY。
 普段は抜いてる朝ごはんですが、食習慣を変えてでも食べたいものがいろいろ。
 で、昨日「バケリ」で購入済みのブリオッシュと、グリーンポイント探策の際立ち寄った「オーブンリー」のスコーンを。
 「オーブンリー」は、NYの甘じょっぱい焼き菓子流行りの火付け役らしいです。
 それにしても、「パーラー・コーヒー」の包装のかわいらしいこと。




a0187509_19475492.jpg
 今回は、行動範囲がブルックリン中心だし、マンハッタンへ行く用事もさほどなさそうだったので迷いましたが、結局1週間乗り放題のメトロカードを買いました。(実はこの先使いまくるわけになるのですが。)
 本日の当初予定。
 ウィリアムズバーグ → ダウンタウン → レッドフック → ウィリアムズバーグ → グリーンポイント → ウィリアムズバーグ。
 レッドフックにはお酒を仕入れに行こうということでしたから、ボトルの重さも考えて、まずはダウンタウンを目指したのですが...。
 あれあれ、逆方向だ。異変に気付いたころには、店主たちを乗せて走る地下鉄はダウンタウンからどんどん遠ざかっている最中でして。
 ブルックリンのローカル線内に、同じ駅名がふたつあったため、あっさり間違えてしまったのでした。
 仕方がないので、比較的近いところまで来ていたレッドフックを先回しに。




a0187509_19475562.jpg
a0187509_19475612.jpg
 レッド・フック地区は、ベイエリアというと聞こえはいいですが、正直閑散とした港町であります。
 街を歩いていると、目立つのが「FOR SALE」の看板。日本風に言うと、シャッター通り的な感じでしょうか。
 店主は思いました。「家賃安そう。でも、治安悪そう。」
 ところが、最近地元NYのオーガニック・スーパー「フェアウェイ」がこの地区に出店を果たしてから様相が変わりつつあるようで。
 実際、面白そうなお店のオープンが続いていて、新しい注目スポットに浮上するのも遠い日ではなさそうです。



 
a0187509_19475809.jpg
 「ウッデン・スリーパーズ」。
 駅から遠く小さいお店ですが、じっくりチェックしに再訪したいと思わせる、センスがいいヴィンテージ・セレクト・ショップでした。
 古き良きアメリカを感じさせるかわいいマグカップが入手でいました。(後日販売予定)

a0187509_19480057.jpg
a0187509_19484451.jpg
 「ザ・レッド・フック・ワイナリー」。
 ここがNY?
 海辺に佇む倉庫の扉を開けると...。
 実は、ブルックリンにはワイナリーもあるんです。
 しかも、NY州全体でいうと全米で3番目の生産地になるんだとか。
 こちらのワイナリーでは、ブルックリンからほど近いロングアイランドの葡萄を使かってます。
 拙い英語に付き合って、いろいろ試飲させてくれたお姉さんに感謝であります。
 赤、白ボトルをそれぞれ選んできました。(近日メニューアップ)

a0187509_19480198.jpg
 「カカオ・プリエト」。
 こちらのオーナーは変わり種で、発明家であり、宇宙航空エンジニアという肩書の持ち主。
 メイド・イン・ブルックリンのラム酒やウィスキーがあると聞いてやって来ました。 
 オーガニック栽培のトウモロコシや麦と、NY郊外の閉鎖鉱山で汲み上げられたミネラルウォーターから醸造したというお薦めのバーボンを購入。
 その鉱山の名前を冠した「ウィドウ・ジェーン」という銘柄です。(近日メニュ―アップ)  
 
 



 ブルックリンでは、夏場「ブルックリン・フリー」というフリマと、「スモウガスバーグ」という”食”のフリマが、いくつかの場所で週末開かれております。
 冬の間は、その2大フリーマーケットが、ダウンタウンにある元銀行の建物内で同時開催しているというので、レッド・フックからバスを利用して向かうことに。
 朝、メトロカードを買っておいた恩恵が早くも来臨。バスの乗車にも使えるからです。
 地下鉄の駅まで重いボトルを抱えて歩く元気もないし、たまたまダウンタウン行きのバス停を見つけられたのはラッキーでした。
 



 
  
a0187509_19490638.jpg

 入場する際1ドル払います。
 お腹がへったので、まずは「スモウガスバーグ」のフロアに。 
 日本人らしき女子が切り盛りしてた「ジャパニーズ・カレー」があったり、

a0187509_19490898.jpg
 以前からこのフリマでは人気の「ラーメン・バーガー」があったりするのですが、

a0187509_19490979.jpg
 今ひとつ食指が動くものがありません。
 そんななか、嫁さんがベトナム屋台料理を発見しました。
 チキンライスと汁なしフォーを。
 この後、店主は我慢できずに、生IPAを買いに走りました。

a0187509_17322863.jpg
a0187509_17205932.jpg
 この趣のある古い銀行はダウンタウンのランドマークらしいです。
 肝心の中身ですが、どうもNYのフリーマーケットとはチャネルが合わないのか、今回も収穫はゼロ。
 重たかった荷物を降ろしに、ウィリアムズバーグのアパートに戻って一息入れることに。
 


 
 
a0187509_19493157.jpg

 以前嫁さんが仕事でお世話になったNY在住の女子と夕飯を一緒にするために、またまたグリーンポイントに。
 途中フェンス越しに見えたマンハッタンの灯り。
 そういえば、今だマンハッタンには足を踏み入れておりません。
 過去のNY滞在を思い起こすと、考えられない”旅”になりつつあります。
 
a0187509_19493346.jpg
 待ち合わせした彼女のお薦め「グラッセリー」。
 ブルックリンが工業地帯だったころの名残、ガラス工場をリノベした中東フュージョン料理レストランです。

a0187509_19493685.jpg
 何やらおっかない感じに映ってますが、白身魚のソテーです。
 店内照明をかなり落としているので、きれいに撮れたものが皆無で残念ですが、どの料理にも付け合わせ野菜と色鮮やかな野菜ソースが添えられており本来はカラフルなプレートが売りであります。
 
a0187509_15222708.jpg
 これは未体験の酸っぱさでした。
 酸味は強烈ですが、ビールらしいコクはしっかりあります。
 サワービール系でしょうが、やっぱりベルギーでしょうか?
 お店の人に聞きそびれました。銘柄調査中。
 



a0187509_19492899.jpg
 グリーンポイントで、もう一軒行きましょうということで、「トゥルースト」というお店に。
 こちらカフェ兼カクテルバーですが、ブルックリンには店の奥に中庭を設えてるところが結構あります。
 外からはわからないので、秘密の語り場的な中庭は常連にはうれしい仕掛けでしょう。
 さすがに今時は寒いので中庭に出る手前の電熱ヒーター付サンルームでしばし歓談を。
 
 
 さすがに疲れましたが、なんとか3日目も予定クリアです。






[PR]
by arkku | 2017-02-27 02:27 | 雑記
a0187509_17221010.jpg

 アパートから歩いて10分ちょっと。
 朝7時からオープンしてる「バケリ」という評判のベーカリーに、朝ごはんを買いに来ました。
 店名は、ノルウェー語でずばりベーカリーの意。
 早々にグリーンポイント(後日詳述)に2号店を構えるや、インスタにアップされまくりのラブリーな内装も相まって、今やそちらが旗艦店のようです。
 ウィリアムズバーグ店のほうは、入り口も地味で小さいながらクラフト感いっぱいでアットホームな感じの店内。
 スタッフ全員を女性で固めていて、青いツナギの制服に身を包み奮闘している様がかわいらしい。
a0187509_14450444.jpg
 東京では朝抜いてんだから、デニッシュ少しの朝食だって健康的。
 アパートに持ち帰っておいしくいただき、本日は早めに始動を。
 ウィリアムズバーグの街にくり出すとします。




a0187509_14450439.jpg
 まずは、アパートからは少々遠い東側のスポットを攻めます。
 朝淹れたコーヒーが最悪だったので(店主、道具のせいだと言い張る)、途中口直しに立ち寄ったコーヒーショップがこちら。
 やはり、ブルックリンを代表する小規模ロースター「パーラーコーヒー」です。
a0187509_14450041.jpg
 お店といっても、バーバーショップのなかを突っ切った奥にある3畳ほどのスペース。
 奥行のある味わいの浅煎り豆を売りにしているというので楽しみにしていたのですが、ここでいただけるのはマシンを使ったエスプレッソとラテだけ。
 別の場所にあるティステイングルームを日曜だけ解放して、試飲会やハンドドリップのサービスをしているとのこと。(結局、後日スケジュールが折り合わず、断腸の思いで参加をあきらめることになるのでした。)
 せっかくですからエスプレッソを注文してみると、これがこちらのロースターの実力が垣間見えるような一杯でありまして。
 ダークローストの豆のそれとは明らかに異質な果実味の凝縮感に至極狼狽。
 で、バリスタのお兄さんお薦めの豆を素直に購入いたしました。
 




a0187509_14450672.jpg
a0187509_14450743.jpg
 ローカル食材やキッチン用品が充実している「ブルックリン・キッチン」。
 掲げたスローガンがかっこいいのであります。
 ”本物を食べましょう!”
 ヤンキース印のりんごはおふざけ。




a0187509_20443845.jpg
 さて、何軒か店を梯子したウィリアムズバーグ地区の東のはずれから、地下鉄で北上してグリーンポイント地区に移動。
 目指すはシーフード・レストランの「ロブスター・ジョイント」。
 NYに来たからには食べておきたいメニューがいくつかあると思いますが、こちらは、サンドイッチの王様、ロブスターロールがカジュアルにいただける人気店。
 土日の昼時は混雑必至だと思いますが、きょうは平日。
 のんびりした雰囲気のなかでいただく御馳走。
 そこは「観光客」の特権であります。
 写真手前はロブスターのスライダーとスープのランチセット、奥が看板メニューのロブスターロール。




a0187509_20443658.jpg
 グリーンポイント探索後は、まっすぐウィリアムズバーグに帰還。
 アパートに戻る前立ち寄ったのは、去年ウィリアムズバーグにも出店を果たしたオーガニック・スーパー、ホールフーズマーケット。
 アメリカにおける、この手のヘルシー・スーパーの人気ぶりを見ると、ビーガンやベジタリアンほどハードルを上げたくなくても、口に入れるものを気にかける普通人はかなり増加していそうであります。
 彼らにとって、人工甘味料、着色料、トランス脂肪酸入りの食べ物が棚に並んでいないスーパーは、「食材」とともに「安心」も品揃えのうちということなのでしょう。
 「意識高い系」がもはやトレンドではなく、「スタンダード」に昇華しつつあるのがアメリカの食事情だと思われます。

 地産地消を後押ししているこちらの売り場では、「ローカル」のタグを目安にすると、ブルックリン産の商品がたやすく探せます。
 ですから、店主のような呑兵衛にも、ホールフーズは天国。
 見たことのない地ビールが選び放題だし、軽くつまめるお惣菜は量り売りだし、夜11時まで開いてるし、歩いて3分だし。
 かくして、アパートでは毎夜クラフトビール三昧と相成りました。




a0187509_20443575.jpg

 話題のカフェ、精肉店、ホテルを次々開業させて、ウイリアムズバーグをNYで一番ヒップなエリアへと変貌させた張本人といえば、アンドリュー・ターロウ氏。
 彼が最初に手掛けたお店である「ダイナー」が、アパートから南に3、4分歩いたところにあります。
 間違いなく、今回の滞在における食のクライマックスのひとつになりました。
a0187509_20444716.jpg
 ダイナーといえば、アメリカの朝飯の定番、目玉焼きにトースト、そして、お代わりし放題のコーヒーを思い浮かべてしまいます。(それ自体がNYから消えつつありますが。)
 こちらがおもしろいのは、店装は古い食堂車を改造した昔ながらの「簡易食堂」スタイルながら、オーガニックにこだわったニューアメリカンを味わえる「グルメレストラン」であるというギャップです。
 真っ暗な店内は、深夜の入店にも関わらず満員盛況。
 ふたつ空いてたカウンター席になんとか滑り込めました。
a0187509_20444288.jpg

a0187509_20444561.jpg

a0187509_20443432.jpg
 やはり看板メニューのハンバーガーをいただかないわけにはいきません。
 グラスウェッドビーフ(穀物を与えず牧草のみで育てた牛)のパテをミディアムレアで。
 当然、ケチャップもマヨネーズも自家製。
 「ダイナー」のオープンが1999年。
 NYの外食事情はここ15年ほどで激的に進歩したといわれております。
 そういう意味で、現在世界中から注目を浴びるブルックリンを中心とした食文化は、この一皿から派生したといってもいいかもしれません。

 幸せな夜はいよいよ更けて、2日目終了です。





 
 
 



[PR]
by arkku | 2017-02-22 02:22 | 雑記
 1月26日。
 当店は6周年を迎えることができました。
 これもひとえに皆々様のご愛顧のおかげでございます。
 本来ならば、共にお祝いなぞすべきところでございますが、店主はカフェをほったらかして?、この日旅に出ました。
 またまたあの街、NYへです。

 

a0187509_16111311.jpg
 しばしのお別れ、東京。
 さよなら、富士山。




a0187509_16120782.jpg
 皿洗いでガサガサに荒れた店主の手。
 毎回のことですが、指紋認証にすこぶる手こずったものの無事入国審査パス。
 今回の宿は、これまでのNY滞在で初となるブルックリンにあるので、空港からはタクシーで向かいます。




a0187509_16125027.jpg
 JFKからイエローキャブに乗り込んでブルックリンに向かったのはよかったのですが、トラブル発生。
 ナビ頼りで運転していたムスリムの運ちゃんに降ろされたところは、なんとまったくの別住所。
 行きたかったのはウィリアムズバーグなのに、着いたのは車で30分ほど離れたレッドフック(後日再訪詳述)のあたり。
 マンハッタンをホームグラウンドとするイエローキャブにとって比較的不慣れなブルックリンとはいえ、プリントアウトして持参したルートマップを見せたのにも関わらずです。
 しかたがないので、グリーンタクシー(マンハッタン以外のNY4区で乗客を拾える免許を持ったタクシー)を拾い直してアドレスを伝えると、ターバン巻きのインド人ドライバー、今度はナビには目もくれず、宿の真ん前にピタリと車寄せする完璧な運転をみせてくれました。
 さすがは、ローカルプロ。

 さて、どうにか到着したウィリアムズバーグにあるこの宿ですが、早い話がアパートをまた貸しさせてもらうシステムであります。
 二部屋あるうちツインタイプのほうを日本で予約。
 もうひとつのシングルの部屋は、先週からリピーターの日本人男性が連伯中でした。
  
a0187509_16171113.jpg
a0187509_16142313.jpg
a0187509_16171221.jpg
a0187509_16171499.jpg
 道を挟んだ向こうの建物は小学校のようです。
 最初にこちらのサイトを見つけたとき、もともとの契約者は女性だとばかり思い込んでおったのですが、実はアート関連の仕事をしているというNY歴15年の日本人男性でありました。
 彼から鍵を受け取って、いよいよブルックリンでの「アパート暮らし」がスタート。




a0187509_16171731.jpg
 NYでの一食目は遅がけランチをサラダバー「スイートグリーン」で。
 これまでは、マンハッタンのノマドあたりにわざわざ通ってましたが、さすがはウィリアムズバーグ。
 NY屈指の流行発信地であるこのエリアには、そのイメージの良さから人気チェーンストアの出店ラッシュが続いていて、この手のお店が徒歩圏にあるのは非常にうれしい限りです。
 ただ、お腹がふくれた途端、激しく襲ってきた時差ボケの眠気には抗えず...。
 街の探索は後回しで、アパートに戻りベッドに潜り込む選択をした店主。
 若き頃だったら考えられない海外でのこんな気ままな時間浪費も、「住むように旅する」弊害でもあり、幸せでもありましょう。
 写真は、ピリ辛ケールサラダボウル。 




a0187509_16171505.jpg
 目を覚ますと夜の戸張も降りていて、眠気眼でふらふら街に。
 店内に、反トランプ政権スローガンを掲げているところも一部見受けられましたが、市中はいたって平穏な感じ。




a0187509_16170810.jpg

a0187509_16161541.jpg
 
a0187509_20435497.jpg
 アパートから徒歩5、6分。
 モーニングコーヒー用の豆も買いたかったので、ブルックリンで最注目のロースター「デボシオン」を訪れてみました。
 こちらで扱う豆は、すべてフェアトレードで輸入したコロンビア産。
 日本ではブレンド用の豆のイメージが先行してて、コロンビアの豆はさほど重要視してこなかったのですが、これは、店主のつまらない既成概念をあっさり打ち破る一杯となりました。
 農園で手摘みされた生豆が一か月足らずで、まろやかな酸味とコクのある素晴らしきコーヒーして味わえる幸せ。
 こちらのオーナーがダイナミックに切り開いた「ファーム・トゥ・テーブル」のコロンビア・ルートに脱帽です。

 
 結局、サラダボウルで夜までお腹がもってしまった本日。
 初日報告終了です。
 






[PR]
by arkku | 2017-02-20 02:20 | 雑記
a0187509_14055673.jpg
 
 学生時代から激愛してきた、ニュー・オーダーを万感の思いで観てまいりました。
 店主自身、なんでこれまでライブ未体験だったんだろうと思い返してみると、それもそのはず、フェスへのスポット参加は何回かあった彼らですが、単独公演は実に1987年以来29年振り!
 しかも、会場は満杯で2400人というスタジオコースト。
 UKきってのモンスターバンドが演るにしては、考えられない「小バコ」であります。
 なにはともあれ期待に胸を震わせ店主、木場へ。
  
 石野卓球氏によるニューオーダー愛に溢れたDJプレイがたっぷり続いた後、夜8時を回ってようやく真打登場。
 あぁ、目の前に彼らがいるー。
 ステージ前に押し寄せる殺気だった人の波に紛れて、店主も負けじと前進を試みるも、道半ばで敢え無く跳ね返されなんとすってん尻餅。
 瞬間おびたたしい人の足に囲まれ身の危険を感じる店主。
 が、周囲の聴衆意外に冷静で事なきを得、態勢立て直しそのまま、ジャンピング開始!
 2曲目の「Regret」では歓喜のあまり意識が少々ぶっとんでしまって...。
 そんなステージに釘づけになってぴょんぴょん跳ねてる店主の肩を「おっさん、おっさん」と言わんばかりにぽんぽん叩く人が。
 あー、嫁さん。
 オープニングから数曲の間、脳内にぶちまけられたエンドルフィンが、恐ろしや連れ立って来た彼女の存在を忘れさせてしまったようです。
 週末クラブに転身するこの箱の利点は、当然ながらダンスフロアの出入りが簡易なこと。
 我に返った汗だくの「おっさん」店主が、若い衆で溢れかえるステージ近くから一旦退却してビールでチルアウトしたのはいうまでもありません。

 アンコールは立て続けにこの2曲、「Blue Monday」とニュー・オーダーの前身、ジョイ・ディヴィジョンのカバー「 Love Will Tear Us Apart」。
 バンドのプロフィールをよく知るファンにとって、この構成は感涙もの。
 ボーカル、イアン・カーティスの自死によって活動停止に追い込まれたジョイ・ディヴィジョンの残されたメンバーたちは、ニュー・オーダーを名乗り、試行錯誤の音作りの末、起死回生の大ヒット「Blue Monday」を世に送り出す...。
 開店以来当店の壁をずっと飾ってきたのが、大きな黄色いシルクスクリーンと黒いレコードジャケット。
 実は、前者が所属レコード会社、ファクトリー主催のライブイベントへのジョイ・ディヴィジョン出演を告知する復刻ポスター。後者は、凝り過ぎたデザインが災いして一枚売れるごとに2ペンスの損失を被ったという曰くつきの「Blue Monday」の12インチシングルなのでした。
  
 ほろ酔い加減でフロアとホールを行き来しながら、「観た」というより「共有した」感じのコンサートは2時間に及びました。
 なんて心地よく自由なる時間。
 ファクトリーの創始者トニー・ウィルソンと共同で仕掛けた伝説のクラブ、マンチェスターにあったあの「ハシエンダ」にもこんな時間が流れていたのでしょうか。
 去年リリースした10年ぶりの新譜は原点回帰を目指したといいます。
 彼らがどこまで意思表示して今回のクラブライブを許可したかはわかりませんが、名うてのダンスミュージック・バンド、ニュー・オーダーの29年ぶりの降臨の舞台に、これほど相応しい空間はなかった。
 帰路につく頃には、そんな確信をもって疑わない店主でありました。


2016.05.25 New Order@新木場STUDIO COAST Setlist

01. Singularity
02. Regret
03. Academic
04. Crystal
05. Restless
06. 1963
07. Your Silent Face
08. Tutti Frutti
09. People on the High Line
10. Bizarre Love Triangle
11. Waiting for the Sirens' Call
12. Plastic
13. The Perfect Kiss
14. True Faith
15. Temptation
---encore---
16. Blue Monday
17. Love Will Tear Us Apart (Joy Division cover)
18. Superheated

a0187509_04194418.jpg









[PR]
by arkku | 2016-05-27 05:27 | 雑記
 皆々様のおかげをもちまして、本日1月26日、カフェ・アルックは開業から5周年を迎えることができました。

 相変わらずのマイペース営業ではありますが、どうぞこれからもお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。

 カフェ・アルック 店主

a0187509_14100995.jpg






[PR]
by arkku | 2016-01-26 01:26 | 雑記
 成人の日、店主は、野を越え山を越え、都内における辺境?に位置する、西多摩郡瑞穂町まで足をのばしておりました。
 こちらにある郷土資料館で、開催されている「大瀧詠一の世界」展を観るためであります。 
 いうまでもなく故大瀧氏は、70年代初頭に日本語ロック論争を巻き起こした伝説のバンド、はっぴいえんどの中心メンバーとして注目を集めると、その解散後、自宅スタジオに籠り実験的な音造りに明け暮れるという世事を逃れる時期がありながら、80年代に入るや突如、「A LONG VACATION」、「EICH TIME」と立て続けに大ベストセラーアルバムを放ってみせるという音楽業界における奇跡の体現者であります。
 
 大瀧氏は亡くなられる2014年に至るまで福生在住とばかり思っておりましたが、実は長くその隣町である瑞穂町に居を構えていたことを今回の訪問にて知りました。
 愛用のギター、ターンテーブル、リズムボックスの他、為人がわかるようなきれいに書き込まれた譜面などが並べられたこじんまりとした展示室の中で、氏と一緒に収まった写真が残っている自宅所有の噂のジュークボックスはひときわ目立っておりました。
 プレスリー、ロネッツ、べルベッツ、ハーマンズ・ハーミッツ、デイブ・クラーク・ファイブ等々の50`s、60`sから植木等のスーダラ節まで、大瀧楽曲創造の源泉になったドーナッツ盤が60枚収まったこのアンティークは、いわば、氏の「生きた資料庫」。高級オーディオで鳴らすより、アメリカのどこかのダイナーの空気と常連客のハートを震わせていたであろうその音ずばりが重要であり、愛おしかったのでしょう。

a0187509_19005597.jpg
 


 瑞穂町から多摩方面特有の渋滞に行く手を阻まれつつ、当店の月いちボサノバライブでお馴染み、アマデュオスのお二人との新年会に臨むため、国分寺にやってまいりました。
 荻窪にくる前、長いこと暮らしていた街です。
 奇遇にも入れ替わるように、今は貸している店主が住んでいた家と目と鼻の先に、荻窪から越してきたアマデュオスの現モラさん宅があるのです。
 そんな懐かしさいっぱいの国分寺の街にも再開発の大波が寄せていて、大規模マンション用の広大な更地が駅を侵食するように宵闇に浮かんでおりました。


 ボウイの訃報を聞いたのは、楽しいひとときを過ごしたのち、荻窪に戻って来てから。
 渋滞の最中、ナビゲーターの特別なコメントもなくラジオから流れてきた「スターマン」を少し違和感を感じながら聴いておりましたが、おそらく瑞穂町での観覧中にこの知らせは世界中に配信されていたのでしょう。
 自身の音楽スタイルやファッションを次から次へとかなぐり捨てていった人。
 しかも、第一線でやり遂げ続けたことが、ボウイらしいところでした。
 

 偲んで、懐かしがって、また偲んで。
 追懐することが少し多すぎる成人の日になりました。 
 
a0187509_19531516.jpg
 
 


 

[PR]
by arkku | 2016-01-13 01:13 | 雑記
a0187509_20064863.jpg
 NY最終日。
 といっても、搭乗が昼過ぎのフライトなので、朝早くにチェックアウトしてJFKに向かうだけ。
 シャトルバスには、ペンステーション近くの道端?から乗り込みます。
 スタッフが一人付近にうろうろしてるだけなので、最初は戸惑いますが、そのへんは去年学習済み。



a0187509_20064940.jpg
a0187509_20065053.jpg
 アメリカの飲食企業の東京一号店に長蛇の列ができる様がよく話題になっておりますが、NYまで来ていながら、そんな話題の店をやり過ごして帰国するというのもちょっと悔しいのが人情。
 去年のブルーボトルとか。。。(結局、東京はおろか、今回NYでもまたなんとなくスルー。)
 そこで、食してみましたデルタのウイングにあるシェイク・シャック。
 コーヒーはスタンプタウン、ビールはブルックリン・ブリュワリーと、隙のないコラボ。
 肝心のお味も、マック・キラーという異名がうなずける次元の違いを感じさせます。
 一応、日本上陸前に試したという事実はつくれた店主でした。



a0187509_20064610.jpg
 長生き願望はありませんが、いざという時、身体がいうことをきかないのは困ります。
 まさに今回はNYを離れるという日にようやく体調万全に。
 帰国の途にこの一週間を振り返り、店主は思い至りました。
 気力で乗り切る帳尻合わせができるほどいつまでも若くはないという現実と、健康一番というあたりまえの教訓。
 
 NY日誌お終いです。





 

[PR]
by arkku | 2015-12-10 12:10 | 雑記