グラン・ブルー

 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「グラン・ブルー」。
 29年前の5月11日に公開されました。

   

 イタリア人フリーダイバー、エンゾはある男を捜していた。
 ギリシアの海辺の町で育ったエンゾはガキ大将で、誰よりも素潜りが得意だったが、彼が唯一認めていたのが、潜水夫の息子である一人の気弱そうな少年だった。

 ニューヨークで働く保険調査員ジョアンナは、自動車事故の調査でペルー、アンデス山脈の高地にいた。そこで彼女は、氷結した湖に酸素ボンベもなしに潜水していく一人のダイバーに出会う。
 ジャック・マイヨール。彼こそがエンゾが捜していた少年の成長した姿だった。

 シチリア島タオルミナで開催されるフリーダイビング競技会。エンゾ、ジャック、そしてジャックを追ってやってきたジョアンナの3人が出会い、運命の物語が始まる。

 何人もの挑戦者たちが、まずはエンゾの記録に挑むが、あえなく敗れる。そしてエンゾの記録を破るのは、当然ながらマイヨールだった。だが、この勝敗の後に寄せてきた荒波とは…。(ウィキぺディアより)


 当初1988年、フランスで公開されたものは、オリジナル版とよばれている上映時間132分のバージョン。
 公開後パリで、ある車が大ブームになります。
 本作を敬愛されてる方はピンとくるかもしれませんが、ジャン・レノ演じるエンゾの愛車、フィアット500がそれです。
 本作に「いかれた」若者たちは、とどまることなく増殖し、フランスに流行語大賞があるかどうか知りはしませんが、「グラン・ブルー・ジェネラシオン」という言葉が生まれるほどの騒ぎに。

 ともなって、パリでは187週という超ロングラン上映されることになります。
 対照的に日本では、同年8月、仏オリジナル版を12分カット編集したいわゆる国際版が、「グレート・ブルー」の邦題で公開されるも、1週で打ち切られた新宿プラザをはじめ惨憺たる興行に終わり、この時点では陽が当たることはありせんでした。

 その後本国フランスでは、オリジナル版公開の半年後1989年1月に、
関係者の熱望によって37分長い無編集版が「グラン・ブルー完全版」として公開されます。

 映画好きやフランス情報通の口コミを中心に、それまで静かに拡散していた日本の「グラン・ブルー・ジェネラシオン」も徐々に話題に上り始め、ついに日本でも1992年6月、「完全版」が、大惨敗から4年ぶりにロードショー公開される運びに。
 店主も、この時は長蛇の列に並び、偏愛してきた映画の「晴れ姿」を渋谷でスクリーン鑑賞しております。

 仏オリジナル版、米国版、国際版、完全版と、さまざま存在する「グラン・ブルー」ですが、今夜のバージョンは、仏語吹替え完全版。
 今や傑作の呼び声高いこの「海の映画」は、10歳のとき、モロッコの海でイルカと出会って以来、リュック・ベッソン監督が映像化を長く温めていた題材でした。

 いつものように夜7時からスタート。
 どうぞ、ご堪能あれ。

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