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カフェ・ド・フルール

 ”好きな映画をロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”という趣旨で開催しております金曜夜のアルック座。

 昨日は貸切営業だったため、土曜の今夜に繰り越してお送りするのは、ジャン=マルク・ヴァレ監督作「カフェ・ド・フルール」。
 6年前の2011年11月18日公開(仏)されました。


【1969年フランス・パリ】
美容師のジャクリーヌ(ヴァネッサ・パラディ)はダウン症の息子ローラン(マラン・ゲリエ)を女手ひとつで育てるシングルマザー。普通の子と同じ学校に通わせ、普通の子と同じように習い事をさせる。それが彼女にとっての生き甲斐だった。ある日、ローランのクラスに同じダウン症の女の子ヴェラが転校してくる。お互いに惹かれあうローランとヴェラ。片時も離れたがらない二人のことを周囲は問題視する。学校側からローランを専用施設に入れるよう打診されたジャクリーヌは、普通の子と同じように育てたい一心でその提案をはねつけるのだった。

【現代モントリオール】
DJのアントワーヌ(ケヴィン・パラン)は40代。今まさに幸福な人生を謳歌していた。音楽で成功し、体は健康そのもの。両親は健在で二人の娘にも恵まれた。娘の母親とは2年前に離婚し、今は恋人ローズ(エヴリーヌ・ブロシュ)と熱愛中だ。一方、前妻のキャロル(エレーヌ・フローラン)はアントワーヌとの離婚から今も立ち直れずにいた。アントワーヌこそが運命の相手だと信じる彼女は、未だにアントワーヌの心変わりが信じられずにいた。夜中になると夢遊病のように徘徊しだすキャロル。娘達は母を心配し、新しい愛に浮かれているアントワーヌに反発していた。

1960年代のパリと現代のモントリオール。決して交わることのない二つの時代を生きる母と息子、ひと目で惹かれあった男と女。2つの人生が時を超えてつながる……

 いつものように夜7時くらいからゆるくスタート。
 お楽しみに。

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