ママはレスリング・クィーン

 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ママはレスリング・クイーン」。
 4年前の7月3日(仏)に公開されました。

北フランスの片田舎。ムショ帰りでシングルマザーのローズは、つれない息子の気を引くために、同じスーパーで働く仲間三人を誘って老レスラーの元に入門を決意。息子が大のプロレスファンだったからでした。なぜかメキシコ女子プロチームとの対戦も決まって、彼女たちは猛特訓を開始するのですが...。

 その年の夏。
 炎天下の街歩きに限界を向かえつつあったクーラー依存症の軟弱な店主が、有楽町の映画館で涼みを兼ねつつ観た本作。
 「ママはレスリング・クイーン」
 下調べした上で映画を観るパターンであれば、真っ先に外されかねないタイトルであります。
 始まるまでフランス映画であることも知りませんでした。
 フランスでプロレス?
 ありなのです。これが。
 リングが併設されたプロレスバーまで存在するらしいので、想像以上に認知度は高そうです。
 
 アメリカの人気プロレス団体、WWEが、本作のリメイク権、配給権を早々に獲得しているそうなので、プロレスの本場ならではの絢爛豪華なハリウッド版もそのうちお目見えするとは思いますが、店主はそれでも本作を推すでしょう。
 基本はコメディ。
 でも笑いの抑制は効いていて、平凡なレジ係の女性たちをプロレスという汗臭い絵空事の世界に放り込み、対戦相手に対して、そしてそれぞれ抱える家庭問題に対して拳を握りしめ、タフさを備えていく過程がフランス映画らしく細やかに描き込まれております。

 思えば超情報過多の現代でありながら、飛び込みでロードショーを観たのは生まれて初めて。
 でも、ときに小さな冒険は、意外な展開をもたらすものです。
 この映画は思いがけず当たりでした。

 いつものように夜7時からスタート。
 お楽しみに。

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