ノーマ、世界を変える料理

 ”好きな映画がロードショー公開された季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ノーマ、世界を変える料理」。
 1年前の2015年11月に公開(デンマーク)されました。

独創的な料理の数々で世界から注目を集めるデンマーク、コペンハーゲンの人気レストラン「NOMA(ノーマ)」のオーナーシェフ、レネ・レゼピを追ったドキュメンタリー。英レストラン誌が選出する「世界ベストレストラン50」で2010年から3年連続1位に輝いたものの、2013年に2位に転落した同店が、第1位への返り咲きを目指す4年間の記録。(映画.comより抜粋)

 レストラン業界のアカデミー賞とも評される「世界ベストレストラン50」。
 その影響力たるや、国家の観光競争力ランキングをも押し上げるといわれ、今やトップシェフたちがミシュランの格付け以上に意識する「番付」になっているとのこと。
 本作の主人公は、そのランキングにおいて、3年連続1位に輝いたレストランのカリスマシェフであります。
 レストラン業の裏側を描いたドキュメンタリーとしては、やはり、世界の料理業界に多大なるインパクトを与えたスペインの今は亡きエル・ブリに潜入した「エル・ブリの秘密」がありますが、食事を提供することを生業にしている端くれとしては、この「ノーマ」もまた、大いに面白く観ることができました。
 両作を比較すると、「エル・ブリ」がレストランのラボラトリー然とした無機質なバックヤードを執拗にカメラで追いかけていたのに対して、「ノーマ」は加えて、スターシェフ、レネの人間像を、彼自身や彼の家族、そして食材提供者等へのインタヴューから浮彫にしてみせます。
 32歳という若さで頂点に立ってしまった自分自身のことを、「嫌な男に成り下がってしまった」と断ずるレネ。
 ノーマが掲げたスカンジナビア限定の食材を使ったレシピの創造というコンセプトは、北欧の料理人たちに徐々に伝播していき、食のトレンド「ニューノルディック・キュイジーヌ」の開花に至りました。そんな北欧における華やかなる食の革命の裏側に、マケドニアにルーツをもつ一人の男の苦悩の道程があったことを本作は実直に告白しているわけであります。

 ちなみに、レネ・レぜピは、「世界ベストレストラン」1位に5度輝いたエル・ブリのOB。
 現在の北欧料理界の隆盛を予言したのは、エル・ブリ料理長、フェラン・アドリアその人であったといいます。

 いつものように夜7時くらいから始めます。
 お楽しみに。

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