グラン・ブルー

 9月9日は、パリ生まれのフランス人作曲家、エリック・セラの55回目の誕生日でした。

 いうまでもなくセラは、リュック・ベッソン監督がメジャーデビューする前から最新作「LUCY」に至るまでの作品すべてのスコアラー。
 フェデリコ・フェリーニ監督と名作曲家ニーノ・ロータの関係も、ロータが亡くなるまで続きましたが、フェリーニ最晩年の作品のなかには、ロータの音楽で観たかったと思わせるものもやはりあったりします。
 ベッソン=セラも間違いなく映画史に残る名コンビ。そして、二人の映像と音楽が映画という総合芸術において最高の形で結実をみせたのが、「グラン・ブルー」であるということで異論は出ないでしょう。

 「グラン・ブルー」のクランクイン前、ベッソン、セラ、そしてジャン・レノの三人は、地中海でのダイビングに2か月もの間明け暮れていたそうです。
 毎日海に潜り、毎日海に魅入られた主人公の気持ちを思い、毎日この映画を作る意味を考える。
 イルカの鳴き声を模したソプラノサックスが哀愁を帯びて響き渡るあの見事なオープニングで始まる、この「海を感じる映画」の導き役である音楽は、映画音楽家らしからぬ映画作りへのこうしたアプローチによって創造されていたわけであります。

 エリック・セラのあるあるを少し。
 リュック・ベッソンとは同い年。
 ベッソン監督「サブウェイ」では、パリの地下世界の住民たちが結成する怪しいバンドのベーシスト役で出演。
 「グラン・ブルー」のサウンドトラックは、ほとんどセラ自身が楽器を担当した多重録音。映画のラストに流れる「マイ・レディ・ブルー」では、情感豊かな歌まで披露。

 というわけで、今夜のアルック座は「グラン・ブルー」です。
 今回は、少しセラの音楽に気持ちを傾けて観てみるとしましょう。
 いつものように、午後7時くらいからスタート。
 お楽しみに。

a0187509_18080323.jpg

エリック・セラ(左)とリュック・ベッソン(右)





[PR]