「ほっ」と。キャンペーン
 1月26日。
 当店は6周年を迎えることができました。
 これもひとえに皆々様のご愛顧のおかげでございます。
 本来ならば、共にお祝いなぞすべきところでございますが、店主はカフェをほったらかして?、この日旅に出ました。
 またまたあの街、NYへです。

 

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 しばしのお別れ、東京。
 さよなら、富士山。


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 皿洗いでガサガサに荒れた店主の手。
 毎回のことですが、指紋認証にすこぶる手こずったものの無事入国審査パス。
 今回の宿は、これまでのNY滞在で初となるブルックリンにあるので、空港からはタクシーで向かいます。


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 JFKからイエローキャブに乗り込んでブルックリンに向かったのはよかったのですが、トラブル発生。
 ナビ頼りで運転していたムスリムの運ちゃんに降ろされたところは、なんとまったくの別住所。
 行きたかったのはウィリアムズバーグなのに、着いたのは車で30分ほど離れたレッドフック(後日再訪詳述)のあたり。
 マンハッタンをホームグラウンドとするイエローキャブにとって比較的不慣れなブルックリンとはいえ、プリントアウトして持参したルートマップを見せたのにも関わらずです。
 しかたがないので、グリーンタクシー(マンハッタン以外のNY4区で乗客を拾える免許を持ったタクシー)を拾い直してアドレスを伝えると、ターバン巻きのインド人ドライバー、今度はナビには目もくれず、宿の真ん前にピタリと車寄せする完璧な運転をみせてくれました。
 さすがは、ローカルプロ。

 さて、どうにか到着したウィリアムズバーグにあるこの宿ですが、早い話がアパートをまた貸しさせてもらうシステムであります。
 二部屋あるうちツインタイプのほうを日本で予約。
 もうひとつのシングルの部屋は、先週からリピーターの日本人男性が連伯中でした。
  
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 道を挟んだ向こうの建物は小学校のようです。
 最初にこちらのサイトを見つけたとき、もともとの契約者は女性だとばかり思い込んでおったのですが、実はアート関連の仕事をしているというNY歴15年の日本人男性でありました。
 彼から鍵を受け取って、いよいよブルックリンでの「アパート暮らし」がスタート。


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 NYでの一食目は遅がけランチをサラダバー、スイートグリーンで。
 これまでは、マンハッタンのノマドあたりにわざわざ通ってましたが、さすがはウィリアムズバーグ。
 NY屈指の流行発信地であるこのエリアには、そのイメージの良さから人気チェーンストアの出店ラッシュが続いていて、この手のお店が徒歩圏にあるのは非常にうれしい限りです。
 ただ、お腹がふくれた途端、激しく襲ってきた時差ボケの眠気には抗えず...。
 街の探索は後回しで、アパートに戻りベッドに潜り込む選択をした店主。
 若き頃だったら考えられない海外でのこんな気ままな時間浪費も、「住むように旅する」弊害でもあり、幸せでもありましょう。
 写真は、ピリ辛ケールサラダボウル。 


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 目を覚ますと夜の戸張も降りていて、眠気眼でふらふら街に。
 店内に、反トランプ政権スローガンを掲げているところも一部見受けられましたが、市中はいたって平穏な感じ。


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 アパートから徒歩5、6分。
 モーニングコーヒー用の豆も買いたかったので、ブルックリンで最注目のロースター、デボシオンを訪れてみました。
 こちらで扱う豆は、すべてフェアトレードで輸入したコロンビア産。
 日本ではブレンド用の豆のイメージが先行してて、コロンビアの豆はさほど重要視してこなかったのですが、これは、店主のつまらない既成概念をあっさり打ち破る一杯となりました。
 農園で手摘みされた生豆が一か月足らずで、まろやかな酸味とコクのある素晴らしきコーヒーして味わえる幸せ。
 こちらのオーナーがダイナミックに切り開いた「ファーム・トゥ・テーブル」のコロンビア・ルートに脱帽です。

 
 結局、サラダボウルで夜までお腹がもってしまった本日。
 初日報告終了です。
 






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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”というのが、金曜アルック座の主旨なのですが、先週に続き今週も過去この時期ロードショー公開された店主好みの映画が見当たらないので、趣向を変えて、音楽ドキュメンタリー映画をセレクトしてみました。
 そんなわけで今夜のアルック座は、「AMY エイミー」。

2011年7月23日に急逝したエイミー・ワインハウス。映画『AMY エイミー』は、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーやトニー・ベネットらがその歌声を絶賛、レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、アデルら多くのミュージシャンたちにリスペクトされ、世界中の音楽ファンに愛された彼女の生涯を描いた傑作ドキュメンタリー映画。
1983年、イギリスのユダヤ系家庭に生まれたエイミーは、10代でレコード会社と契約を結び、弱冠20歳で完成させたデビュー・アルバム『Frank』で大きな評価を得た後、続くセカンド・アルバム『Back To Black』が全世界1200万枚のセールスを記録、シングル「Rehab」も大ヒットし2008年のグラミー賞で5部門受賞を成し遂げた若き天才シンガーです。

幼少期からジャズに親しみ、ダイナ・ワシントン、サラ・ヴォーン、トニー・ベネット、キャロル・キング、ジェイムス・テイラーらの音楽を聴いて育ったエイミーは、思春期にニューソウル、ヒップホップ、カリビアン・ミュージックとの衝撃的な出会いを経験。50年代のジャズ、60年代のソウル・ミュージックをアップデートしたサウンドにのせられたグルーヴ感満載の彼女のヴォーカルは、一度聴いたら忘れられません。映画では全編を通して彼女の楽曲が流れ、ブルーノ・マーズなどをプロデュースするマーク・ロンソンやアメリカ音楽界の大御所トニー・ベネット、ラッパーのヤシーン・ベイ(元モス・デフ)らが出演。本物のミュージシャンとしてのエイミーの魅力を解き明かします。(映画「AMY エイミー」公式サイトより)


 2011年、27歳で急逝したエイミー。

 アルコール中毒死でした。

 やはりどうしても、1969年から1971年の2年間に著名なロックミュージシャンたち(ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン)の悲報が相次いだことから、呼ばれ始めた27クラブの因果を思わずにはいられません。

 1994年にカート・コバーンが自死した時も、彼がこのクラブをどこかで意識した可能性も言われました。

 彼らは皆27歳でこの世のステージを降りてしまったのです。


 いつものように夜7時くらいからスタート。

 お楽しみに。







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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”というのが、金曜アルック座の主旨なのですが、今週来週の過去この時期ロードショー公開された店主好みの映画がどうにも見当たらないので、趣向を変えて、音楽ドキュメンタリー映画を急遽セレクトしてみました。
 そんなわけで今夜のアルック座は、「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」。

美しき天才ピアニスト、グレン・グールドは、1932年トロントに生まれ、46年にピアニストとしてデビューした。55年にアメリカでレコードデビューを果たし、同年録音したアルバム『バッハ:ゴールドベルク変奏曲』がバッハの斬新な解釈、画期的な録音と演奏でベストセラーになり、一躍時代の寵児になった。真夏でも手袋とマフラーを手放さない、異様に低い椅子に座り歌いながら演奏する、1964年以降コンサートを開催せずにレコードだけを発表する……。エキセントリックな言動ばかりが取りざたされる一方、並外れた演奏技術と高い芸術性を持つ演奏で人々を魅了し、死後30年経とうとしている今でも新たなファンを獲得し続けている。グールドに関する映像作品は彼の音楽家としての才能を描いたものが多いが、本作はその才能とともに、グールドを愛した女性たちの証言により、彼の知られざる本質の謎に迫る。いままでグールドについてオフィシャルに語ったことのなかった、グールドのデビュー当時の恋人フランシス・バロー、人妻である画家コーネリア・フォス、ソプラノ歌手ロクソラーナ・ロスラックなどへのインタビュー、未公開の映像や写真、プライベートなホーム・レコーディングや日記の抜粋から、ひとりの人間としてのグレン・グールドの実像に焦点を当てる。(Movie Walkerより)

 いつものように夜7時くらいからスタート。
 お楽しみに。






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 2月の臨時営業のおしらせです。

 ●臨時営業する日
 通常日曜祝日はおやすみをいただいておりますが、下記の日営業いたします。 
 2月11日(土) 建国記念日
 
 よろしくお願いいたします。

 アルック店主






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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ワン・フロム・ザ・ハート」。
 35年前の本日1982年2月12日に公開されました。

7月4日の独立記念日を明日に控えた、ラスベガスの街。ツーリスト・ビューローに勤めるフラニーの夢は南洋のボラボラ島へ行くこと。そして同棲生活5年目を迎える恋人ハンクはそんな島へ行く事よりも彼女との平凡な家庭生活を密かに望んでいた。そしてそのような性格不一致の二人はささいな事からケンカ、フラニーは遂に家を出ていってしまう……。(TSUTAYAサイトより抜粋)

 個人的好きさ加減と世間的評価がこれほど激しくかい離している映画もそうそうありません。
 公開当時、批評家からこき下ろされるは、興行的に振るわないわで、首が回らなくなってしまったコッポラ監督は手塩にかけた自身のスタジオを手放す憂き目にあってしまいます。
 そんないわくつきの本作ですが、これが店主にとっては若かりし頃からの愛すべき一本でありまして。

 
 巷間伝えるところによれば、「地獄の黙示録」の制作過程で悪天候に散々悩まされた轍を踏まないようにと、本作は全編セット組みされてスタジオ撮影が敢行されました。ネオン街も、砂漠も、空港もすべてロケセット。
 欲しい映像への執着も相当で、砂丘の柔らかな起伏を撮りたいがために、砂地に横になった女性を埋没させてそのラインを狙ったという逸話まで残っております。

 資金を圧迫した問題のロケセットですが、これがオペラ舞台の書割並みのしつらえにしか見えません。(巨大なジェット機の模型が画面を覆い隠すようにして飛び去るシーンには息を呑んでしまいますが)
 もともとリアリティは無視されていて、あえて「映画の嘘」を露出させているようなところがあります。
 サーカス一座のダンサー役でナスターシャ・キンスキーが出演しているのですが、時代のミューズだった彼女の眼力全開の美しささえロケセットの延長のような空虚さに包まれています。

 コッポラにとっては、カメラで切り取った際の様式美と映画全体をファンタジーの被膜で包み込むことが大優先だったのでしょう。
 結果的に、コッポラの狙いどころは成功していると思います。
 商業的な敗北を除いては。
 いずれにしても、現代の映画作りの現場からは生まれようもない究極のこだわりが、非現実的な映像美をまとった平凡なラブストーリーという素晴らしき差異に満ちた映画を残したわけです。

 いつものように夜7時くらいからスタート。
 お楽しみに。

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 本日1月20日は、オードリー・ヘップバーンの23回目の命日にあたります。
 先週に引き続き、この稀代の名女優を偲んでお送りする今夜のアルック座は、1967年に公開された「いつも2人で」。
 数あるヘップバーン作品のなかでも、店主一番のお気に入りであります。
  

 人生はいつも長い旅路。出会いと別れ、喧嘩と仲直り、熱愛と惰性……倦怠期を迎えた結婚12年目の夫婦が今再び愛を取り戻そうと旅に出る...(DVD解説より)

 本作原題は、「TOW FOR THE ROAD」。
 一組の夫婦が、出会いから12年の間に、フランスに通じる街道を6度旅します。その時々の二人の関係性、身の回りの状況は、当然の如く変化していくわけですが、旅の舞台は、いつも同じ道という設定。
 時間軸が一部交錯してしたり、瞬時に次の旅に切り替わるややこしい演出もあるので、旅のお伴の車を手掛かりに、二人の旅の軌跡を並べてみました。ちなみに、()内の数字は映画にでてくる順番。

 1回目の旅(1)ジョアンナ(オードリー)とマーク(アルバート・フィニー)が出会った学生時代のヒッチハイク

 2回目の旅(3)車が買えない二人はマークの元カノ家族とのチープなアメ車の旅に

 3回目の旅(2)ようやく購入できた中古のMGでの二人旅、ジョアンナは妊娠中

 4回目の旅(4)赤いオープンカーでのマークの一人旅、ジョアンナは生まれた子供の世話で留守番

 5回目の旅(5)子供と一緒に3人で、車は同じく赤のオープンカー

 6回目の旅(6)現在の二人、車は白のベンツに格上げ

 公開当時、38歳になっていたオードリーは、あの妖精の如き可憐さのアピールこそ少なくなったものの、7歳下のアルバート・フィニー相手に、エレガントな麗しさをたたえた大人の女優として、貫録の演技を魅せております。
 「いつも2人で」は、オードリーといえばジバンシーというイメージを断ち切った作品でもありました。89着に及ぶプレタポルテが衣装として乱舞する本作は、60年代というテーマで、オードリー・ヘップバーンというモデルの単独ファッションショーを3回分くらい観たような贅沢な印象を味わえます。
 いろんな意味で新境地を開いたそんなオードリーではありましたが、残念ながらこの後『暗くなるまで待って』を最後に、家庭を優先するがために一時女優業から身を引くことになるのでした。

 本作のもう一人の立役者は、間違いなくスコアラー、ヘンリー・マンシー二でしょう。
 夫婦間の葛藤の収め方はさまざまでありましょうが、スター中のスター、オードリーを主役に迎え、実験的手法で撮られた倦怠期な夫婦ロードムービーという異色の本作においてでさえ、マンシーニの泣きそうなくらいノスタルジックなテーマ曲がラストシーンに流れてくると、「なんだかんだいっても」とか、「いろいろあったけど」とか、とってもありがちな文節で締めくくるのがしっくりきてしまうのです。
 全部さらっていってしまう音楽の力、映画におけるスコアの重要性を、あらためて認識させられる作品でもあります。

 いつものように、午後7時くらいからスタート。
 お楽しみに。

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 すでにおしらせのとおり、当店臨時休業(1/26~2/1)にともないまして、毎月最終土曜の夜恒例、アルック・プレゼンツ・”アマデュオス”ボサノバ投銭ライブを、今月に限り1月21日土曜にやります!
 

 3回ステージ(演目は各回変わります)で、1st・PM7時 2nd・PM8時 3rd・PM9時、それぞれスタート。
 ワンステージだけでも、通しで全部聴かれて、お客様次第でOK。

 元々ノンチャージの当店ですが、ライブの際も席料等はございません。
 ただし、彼らの演奏を聴かれて応援したくなったお客さまのために?、投銭入れをご用意いたしますので、お会計のあとチャリ~ンと入れていただければ幸いです。

 アマデュオスさんの今年最初のボサノバライブでございます。
 北国育ちの店主も思わず肩をすくめる寒さが続く今日この頃ですが、荻窪のちいさなカフェで、ほっこり温かいギター演奏をごゆるりとお楽しみください。


 【アマデュオス・プロフィール】
 ガットギター2本だけで演奏する男女インストゥルメンタル二重奏ユニット
 2008年より首都圏のカフェ、バー、レストランに於ける演奏活動を開始
 生ギターの音色を大切にし、心地良く優しいサウンド空間を演出することを心がけている
 主な演奏レパートリーはボサノヴァの他、国内外のポップス、映画音楽、日本の愛唱歌など多ジャンルにわたる

 【お問合せ・ご予約】
 080・2331・7608(カフェ専用携帯)






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 1月20日は、オードリー・ヘップバーンの23回目の命日にあたります。
 アルック座では、”Audrey January”と銘打ちまして、2週連続でヘップバーン主演作を取り上げます。
 というわけで、彼女を偲ぶ今夜の作品は、1961年に公開された『ティファニーで朝食を』。
 

 いうまでもなく、ヘップバーンの代表作である本作。
 原作は、ノーマン・メイラーをして「もっとも完璧に近い作家」と言わしめた早熟の天才トルーマン・カポーティ。
 小説の映画化となるとよく起きがちなことですが、『ティファニー』にしても、小説と映画で描かれている世界観の差異が甚だしい作品として挙げられることが多いといっていいでしょう。
 
 事実、カポーティが映画化を許可した第一条件は、主演にマリリン・モンローを据えるということだったといいます。
 主人公のホリーが高級娼婦とも捉えられかねない設定であったことから、モンロー側がイメージ低下を嫌ってこのキャスティングは頓挫。カポーティは、ヘップバーンがホリー役を演じることになり、彼女に合わせてシナリオを書き直すことにしたパラマウント社に不快感を表したといいますから、この主役交代劇によって、小説と映画が別物になってしまうことを予見していたのでしょう。

 とはいえ、2008年に小説『ティファニー』の新訳を手掛けた村上春樹氏もあとがきで述べておりますが、原作とかい離しているからといって、その映画自体の出来栄えを左右ものでもありません。
 ・・・映画は映画として面白かった。あの時代のニューヨークの風景がとても美しく楽しく描かれていた。だから映画と比較してとやかく言うのはもうやめよう。・・・
 ただ、春樹氏は、原作に忠実なリメイクを望めないものかと続けております。すると、新たな悩みが。
 ・・・なかなか具体的な名前が思い浮かばない。困りますね。本を読みながら、どんな女優がホリーに相応しいか、ちょっと考えてみて下さい。・・・

 「ティファニーの店内にいるみたいな気持ちにさせてくれる場所が、この現実の世界のどこかに見つかれば、家具も揃え、猫に名前をつけてやることだってできるのにな。(村上春樹訳)」
 小説版『ティファニー』で、主人公ホリーは、「ティファニーみたいなところ」を、「自分といろんなものごとがひとつになれる場所」とも語ります。
 そこは、真の安らぎを得られるシェルターのようなところなのでしょうか。
 となるとです、原作に沿うならば、タイトルは「ティファニー(のような場所)で朝食を」というニュアンスをもちえているのかもしれません。
 映画の試写を観たカポーティは椅子からずり落ちんばかりに驚いたといいます。
 早朝、ティファニーのショー・ウィンドウ前で、朝食のクロワッサンをヘップバーンにかじらせるタイトルずばりのベタな設定で映画が始まったからでした。

 原作とかけ離れた演出に、カポーティは茫然自失といったところでしょうが、ジバンシーの黒いドレスをまとったヘップバーン、朝もや煙るマンハッタン五番街、そして流れるは、ヘンリー・マンシー二のあの「ムーン・リバー」。この有名な、映画版『ティファニー』のオープニングの完璧な美しさには、何度観てもため息をつかされてしまいます。

 いつものように、夜7時からスタート予定。
 お楽しみに。

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 1月12日は、村上春樹氏の68回目の誕生日であります。
 今夜のアルック座は、いずれ?ノーベル文学賞を獲るであろうこの世界作家のデビュー作の映画化作品、「風の歌を聴け」。
 
 「小説の世界観がわかっていない」と、ハルキニストからは酷評を浴びておる本作ですが、文章と映像を同一線上で語ること自体、あやしい論議ではあります。
 ただ、本作における成功事例のひとつに挙げてもいいと思うのはキャスティングでしょう。
 「僕」に小林薫、「鼠」に巻上公一。
 これはなかなかナイス配役であります。
   
 映画公開が81年(原作の発表は79年)。
 故に、監督の力量云々とは関係ないところで、過ぎゆく70年代的なものが否応なしに画面に浮流しているわけです。
 それだけで許せてしまうようなところが、店主なんかはありますね。
 たとえば、春樹氏が、そんな時代に国分寺で開いていたジャズ喫茶の店内の様子を想ってみたり。
 それが、映像が及ぼす作用なんでしょう。
 
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 ”好きな映画がロードショー公開された月日に合わせて鑑賞することで当時の季節感を追体験してみたい”シリーズ!
 というわけで、今夜のアルック座は、「ルパン三世 カリオストロの城」。
 37年前の1979年12月15日に公開されました。

怪盗ルパン三世と相棒次元大介は、モナコのカジノの大金庫から売上金を盗み出すことに成功する。浮かれていた二人は、それがゴート札と呼ばれる、史上最も精巧な出来を誇る幻の偽札であることに気づく。

次の仕事としてゴート札の秘密を暴くことを選び、出処と疑われているカリオストロ公国に入国したルパンは、そこでウェディングドレスを身につけた少女が何者かに追われているのに出くわす。ルパンは追手を撃退したものの、少女は別の一団に連れ去られてしまった。

少女の正体はカリオストロ公国大公家の継承者、クラリス・ド・カリオストロ。幼少の頃、駆け出しだったルパンが、若気の至りでゴート札に手を出し、カリオストロ城から逃げて負傷していたところを助けた少女であった。

公国は大公の急逝に伴い、大公位は空位のままで、公国の実質的な統治者には、伯爵家出身で大公の摂政を務めていたラザール・ド・カリオストロ伯爵が就いていた。亡き大公の一人娘クラリスを妻として迎えることで合法的な大公位の獲得を狙っており、クラリスはそれを拒絶して逃亡、伯爵の部下達に追われていたのだ。

クラリスは、伯爵の居城であるカリオストロ城の一室に閉じ込められてしまう。ルパンは彼女を救出するため、石川五右エ門を呼び寄せるが、ルパンが伯爵の元へ送った予告状のことを聞きつけた銭形警部も、警官隊を引き連れてやってくる。別途、ゴート札の原版を狙い召使いとして城内に潜入していた峰不二子も加わり、カリオストロ城を舞台にクラリス姫の救出とゴート札の謎をめぐっての大混戦が展開される。(ウィキペディアより抜粋)

 あのスピルバーグに「史上最高の冒険活劇の1つ」と言わしめた、宮崎駿の映画初監督作品。
 店主は高校時代、弘前の映画館で本作を立ち観した後、早く終わんないかなあとカンフー映画「Mr.Boo!」(今考えると、ありえない二本立てであります。)を不本意ながら見やり、席に座り直して二度観してしまいました。
 とにかく、幼少時代に観た「東映まんがまつり」とは明らかに異質で新しいアニメの可能性を、興奮を持って目の当りにした記憶があります。
 思えば古い話になっております。
 宮崎監督は実質隠居状態ですし、ルパン役の山田さんも、銭形役の納谷さんも鬼籍に入ってしまいましたものね。

 寂しい限りであります。
 

 ご承知のように、アニメファンはもちろん、映画の玄人筋からも評価の高い本作。

 テレビ放映の際には毎回視聴率をたたき出すのもうなづけます。

 アニメでは、アルック座がとりあげる唯一の作品になります。
 いつものように夜7時からスタート。 

 お楽しみに。

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