トーヴェ・ヤンソンの「ムーミン」挿絵原画、アルヴァ・アアルトの椅子、カイ・フランクの食器、マリメッコのアンティークテキスタイルなどなど。
日本人が大好きなフィンランドデザインのオールスターを一同に揃えた伊勢丹あたりが仕掛けそうな展覧会を青森県立美術館が開催しております。
ともすれば、カタログ的陳列になってしまいそうなところですが、フィンランドの国民的叙事詩「カレワラ」を題材にしたアクセリ・ガレン=カレラの絵画や、ヘルシンキ中央駅の設計をしたエリエル・サーリネンら国民的ロマン主義に触発された先人たちを紹介することで、フィンランドの良質なデザインの数々が、ドイツ、ロシア、スウェーデンら強国に取り囲まれた小国の宿命にあらがい国家のアイデンティティを意識した主張をベースに開花したものであることが伝わってくる展示工夫がされてました。
ところで、マリメッコの50~70年代のアパレル展示を見てて感じたのは、Aラインデザインがほとんどで、「かもめ食堂」の印象のせいでしょうか、もたいまさこが着たら似合いそうなものばっかりだなぁと。
美術館女性スタッフのウェアが、やはりAラインで、ひょっとして企画展に合わせたマリメッコ製なのかと勘繰っていたら、数年前にミナ・ペルフォネンに依頼して導入したものだとか。これが、美術館らしからぬ癒し感ありありでなかなかいいんですよ。常設展のデザイン関連企画で展示されていたミナのファブリックやウェアにマリメッコに通じる精神を感じたのがまたおもしろかったです。
そういえば、ペルフォネンはフィンランド語で「ちょうちょ」でしたね。
結構うれしかったのは、アアルトの背座一体の美曲線をもつ成型合板椅子に思いっきり体をあずけて座れるコーナー。(なぜか、お子さんを座らせて写真に収める若いパパママが続出!)
当然ですが、オープン以来何脚かお釈迦になったうちのカフェの成型チェアとは大違いでして。

ミニチュア・シート切手「カイ・フランク生誕100 年」
【おまけ】
八角堂とよばれる離れに設置されてる奈良さんの「浅いみずたまり」も、「あおもり犬」も、野外展示なのですが、狙いどうり?そぼ降る春の雨にしっくりと馴染んでおりました。

奈良美智
Shallow PuddlesⅠ / 浅い水たまり Ⅰ (6点中の1点)
2004年
アクリル・FRPに貼られた綿布
各 高さ15cm 直径95cm

奈良美智
あおもり犬
2005年
鉄筋コンクリート
850×670×900m